税務署から依頼されて個人事業主の方向けに記帳指導を行っています。
今年で3年目を迎えました。
毎年、「会計ソフトを入れたほうがいいですか?」と相談されることがあります。
私は「会計ソフトはこだわらなくていい。それをどう経理に活かすかが重要です。」とお伝えするようにしています。
会計ソフトもいろいろ
会計ソフトにもいろいろな種類があります。
PCにインストールして使うものもあればクラウド上で操作できるものも。
あと、商工会など各種団体からの勧めで導入される方もいらっしゃるようです。
私が担当してきた記帳指導では、
- ノートに手書きをされている方が6割
- Excelで集計されている方は2割
- 会計ソフトを使っている方が2割
といった感じです。
ノートに手書き集計されている方は基本的に取引が多くない方です。
一方で、会計ソフトについてはインストール型のソリマチや弥生会計を使っている方をお見掛けします。
私はクラウド会計のマネーフォワードを使っていますが、同じクラウドソフトfreeeを導入されていた方はうまく使えず挫折されてExcelで集計されていましたね。
【事務所お知らせ】会計ソフトにこだわらない
もし会計ソフトを導入しようと考えているのであれば、どういう風に経理をしたいのかを考えることが大事じゃないかなと。
例えば、クラウド会計ですと預金口座とのデータ連携が可能ですので、仕訳入力を減らすことが可能です。
一方で、現金取引が多い飲食店などではデータ連携の必要性がないようにも思えます。
今経理の知識があるのかないのかもあるかもしれませんね。
ある程度簿記の知識がある人にとっては仕訳というのはなじみがあるものですし、一方で経理未経験であれば仕訳といってもピンとこないでしょう。
私が思うに、クラウド会計ソフトを導入したほうがいい場合とは、
- 現金取引が少ない(ない)
- ネットバンキングを使っている
- 預金口座とデータ連携
- カード決済を利用している
クラウド会計ソフトでは、請求書なども作成することができるものが多いので便利ではないでしょうか。
どのソフトにしようかは正直メリット・デメリットはあります。
期間限定で無料で使えたりもしますので一度触ってみることをおススメします。
ちなみに私はマネーフォワードを使っていますが弥生会計やfreeeも触ってみて決めました。
作成する過程をどうするか
会計ソフトにはいろいろな機能がありますが、最終的に決算書・申告書を作成する過程で使用するものと考えたら正直どれを使っても大丈夫です。
ただ条件があります。
クラウド会計ソフトを使ったとしても、データ連携を放っておくと結局経理がたまっていきます。
チェックも、最低限現金と預金残高は合わせておくこと。
一番合わせやすいのは預金ですね。
通帳残高は通帳を見れば分かります。
会計ソフト上の預金が合っているかはすぐに確認できますから。
現金は現物が手元にありますから、会計ソフト上の現金と合っているかどうか。
特に飲食店など現金取引がメインであれば日々合わせるようにしないといけません。
会計ソフトは決算書・申告書を作成するためのツールにすぎません。
作成する過程が違うだけで最終目的はひとつ、決算書・申告書を正しく作るということです。
まとめ
ノートに手書きで集計されている方も多いですが、Excelで集計したり会計ソフトを使わずに経理するには限界があります。
インボイス登録後課税事業者になる方には会計ソフトの導入は考えていただいたほうがいいかなと思ったりします。
では。