年金相談員の仕事をやっているせいか、ねんきん定期便は毎年チェックするようにしています。
ただ、ねんきん定期便が届いたけどどこをチェックしたらいいのかわからないとか捨ててしまったり見たことがないという声も耳にします。
今回はねんきん定期便のチェックの方法のほか、インターネットで確認する方法も取り上げてみたいと思います。
【事務所お知らせ】ねんきん定期便とは
国民年金や厚生年金に加入されている方には、毎年誕生月にねんきん定期便が届きます。
35歳・45歳・59歳は封書で、それ以外はハガキで送られてきます。
ねんきん定期便には、自分自身の年金について加入期間や将来の年金の受取見込額など大切な情報が書かれてあります。
今私は44歳ですが、50歳以上と50歳未満で定期便の内容が異なっていますので、今回は50歳未満の方のねんきん定期便についてどこをチェックするのかを書いてみます。
ねんきん定期便(ハガキ)の表面
表面でチェックしたいのは①と②です。
ねんきん定期便には、年金番号は記載されていません。
そのため、年金の加入状況などを年金事務所に問い合わせたい場合には、①照会番号が必要になります。
また、②は最近の月別状況です。
もれや誤りがないかどうか確認するといいでしょう。
もし、もれや誤りがあった場合には以下の手続きを参考にするか、年金事務所に問い合わせをします。
ねんきん定期便(ハガキ)の裏面
裏面でチェックしたいのは③と④です。
③の受給資格期間は、年金を受け取れる資格があるかどうかを判断する基準となる期間で、③が120月以上あるかどうかをチェックします。
④はこれまでに加入した期間に応じて計算した年金額(年額)です。加入期間が増えたら年金額も増えていきます。
ねんきんネットの使い方
上記はハガキ形式のねんきん定期便ですが、データでもチェックすることができます。
私は電子版ねんきん定期便でチェックをしています。
これができるのはねんきんネットと呼ばれるもので、ねんきん定期便のハガキ裏面に案内があります。
以下、日本年金機構のホームページにあるねんきん定期便の案内です。
ねんきんネットを使えるようにするためには、
- マイナポータルとの連携
- ユーザIDの取得
のどちらかをする必要があります。
ユーザIDの取得には、基礎年金番号と定期便にあるお客様のアクセスキーが必要になりますのでめんどくさいです。
マイナポータルからの連携ならわざわざユーザIDを取得する必要がありません。
確定申告にて医療費控除をされるときにマイナポータルから情報を連携することもあるかと思いますのてマイナポータルでねんきんネットを利用すると便利です。
マイナポータルにアクセスしますと日本年金機構にある案内とは異なる画面が出てきてびっくりされるかと思います。
で、この下のほうにスクロールしますと、「おかね」というくくりの中に年金がありますのでクリック。
すると、年金に関する情報の確認のために利用者登録とログインして使うと出てきますのでマイナンバーカードを使ってログインしてみましょう。
ICカードリーダーかQRコードでログインしましょう。
一度登録をしますと次回以降はマイナンバーカードでログインすれば大丈夫です。
ねんきんネットは以下のような画面です。
これまでの年金記録も確認することができます。
まだ50歳になっていませんので将来の年金の見込額よりも年金記録にもれや誤りがないかどうかのほうが重要です。
ねんきん定期便ですと35歳・45歳・59歳にはこれまでの加入記録を確認できますがそれ以外の年齢では直近分しか分かりません。
そのため、過去分もチェックしたいのならねんきんネットがおススメです。
まとめ
今回はねんきん定期便についてどこをチェックすべきかということと、ねんきんネットを使うと便利だということを説明してみました。
ねんきんネットはマイナポータルからの連携がおススメですので一度試してみてはいかがでしょうか。
では。