税務調査や労基署調査・年金事務所調査では調査官からいろいろと質問を投げかけてきます。
時には失礼な質問が飛んできたり、強めの口調で問題点をついてきたりすることもあるでしょう。
そんなときはどう対応すればいいのでしょうか。
ここでは税務調査の場合を取り上げて書いてみたいと思います。
私が考える「強引な調査官」とは
まず、強引な調査官とは何かですけど特に定義はありませんのであくまで私見ですが、
- 犯罪者のような扱いをされる
- 正しいと判断しているものを誤りや不正であるとふっかけてくる
- 態度が横柄
- 調査と関係ないところで人格を否定してくる など
調査中に調査官から質問されて苦痛だと感じることも多いかと思います。
こちらとしては正しいのになぜこんな否定してくるのかと。
いくら説明しても納得しない・理解できない調査官も多いです。
調査官としては実績を残したいがために多くの誤りを見つけたい、特に不正を見つけて重加算税をかけたいと考えています。
半ば強引に誤りだと判断し不正だと主張する調査官もいます。
こちらとしては正しいと判断しているのに、意見が対立することになります。
調査官としてはなんとか誤りであることを言わせたいとあの手この手で誘導してくるのが通常なのですが、時々口調が強めな調査官が現れたりします。
一方的に誤りであるからと反論の余地も与えられずに怖い思いをする。
言いくるめられてしまう事業者の方も多く、泣く泣く誤りを認めて追加で税金を払う羽目になってしまうこともあります。
あくまで税務調査は原則として任意調査ですので、事業者の協力があって初めて成り立つものです。
そこをはき違えて自分たちの言うことを聞けといわんばかりの調査官がいるのは確かなのです。
強引な調査官に出くわしたら
調査官と話をするようになるのは事業所に来るときや、税務署から電話がかかってきて数回やり取りをしたときだと思います。
その時に、ちょっと強引すぎないかな?と思うようなことがあったら、
- 指摘されたことをそのまま受け入れない
- 納得できるまで反論する
- 上司にも報告する
ことをおススメします。
指摘されたことをそのまま受け入れない
調査官から誤りを指摘された場合、こちらとしては納得できない場合もあります。
しかし、「こんなことしちゃダメだから」「不正だよ」と言って誤りだと主張してくる調査官がいます。
ただその時に調査官の強引さに負けてその指摘された誤りをそのまま受け入れることがあっては負けの確定です。
自分が正しいと判断しているのに事実を曲げられるわけですからね。
まず、すべきこととしては調査官が誤りであると判断した理由を聞くといいでしょう。
誤りだと指摘する以上根拠があるはずです。
もし根拠もなく指摘してくるのならそれは強引すぎますし、絶対に受け入れてはなりません。
その場合は、反対にこちらから正しいと判断した根拠を調査官に示しましょう。
調査官としてはそれを覆すだけの根拠を揃えないと勝ち目がありません。
あの時指摘されたことが正しいと判断されることもありますし、トーンダウンしてくることもあります。
納得できるまで反論する
それでも調査官は言葉巧みに主張をしてきますが、自分が正しいと判断している事実がある以上、理由が納得できるまで反論する必要があると感じています。
精神的には苦痛かもしれませんね。
調査官の言っていることが正しいと思ってしまうのも無理はありませんから。
しかし、意外と調査官が言っていることは間違っていることもあります。
いいように判断していることもあれば、勉強不足や勘違いということも多々あります。(私も何度かやらかしました)
その場合、まずは調査官の言い分をいったん聞いて反論してみる。
調査官のほうにも判断した根拠を出してもらい納得できるまで交渉をすることも大事です。
上司にも報告する
調査官の上には上司がいます。
調査を取りまとめているので、責任は上司の責任でもあります。
調査で指摘されたことに対しての反論はあくまで調査官相手になりますが、
- 態度が悪かった
- 口調が怖くて耐えられない
- 社会人としての態度がなっていない
など、調査以外の部分も含めて苦痛を味わったのなら調査官本人だけでなく上司にも報告すべきかなと思います。
それで調査が大きく変わることもあります。
不快に思ったらまず調査官に話してみる。それでも改善しないなら上司へ報告する。
実際、調査官の態度が悪くて困っているという苦情を受けた上司がいて、実態を確認するために同行していたりしました。
まとめ
強引な調査官は以前よりは減ってきているのかなと思いますが、確かに強く言わないと納得させられないという危機感が調査官にあるのではないかなと思います。
なめられては困るという感じでしょうか。
調査での主張の対立はよくあることなので仕方ないですけど、調査全体を通して不快に思ったり苦痛だったことがあれば調査官に伝えてみましょう。
では。
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