確定申告書を紙で提出し納付する場合

2月16日から確定申告が本格的にスタートします。

確定申告をするとき、e-Taxのほか紙で提出するという方法があります。

ご高齢の方などパソコンをうまく操作できない場合は無理にe-Taxを使う必要もないと思います。

またインターネット環境がよくないとか、様々な理由で紙で仕方なく申告しているという方もいらっしゃるかもしれませんね。

そんな方向けに確定申告書を紙で提出する際の注意点をまとめてみたいと思います。

用紙が年々複雑化 必ず「手引き」を確認する

提出していただく確定申告書の用紙ですが、毎年改正が加えられています。

令和3年分確定申告書B様式を見てみますと、以下のようにいたるところに「区分」という欄が設けられています。

例えば、上記の事業㋐や㋑の区分欄には令和3年の記帳・帳簿の保存状況についての数字を記入することになっていて、

「1」:電子帳簿保存法の規定に基づき、税務署長の承認を受けて、総勘定元帳・仕訳帳等について電磁的記録等による備付け及び保存を行っている場合

「2」:会計ソフト等の電子計算機を使用して記帳している場合(1に該当する場合を除く)

「3」:総勘定元帳、仕訳帳等を備え付け、日々の取引を正規の簿記の原則(複式簿記)に従って記帳している場合(1や2に該当する場合を除く)

「4」:日々の取引を正規の簿記の原則(複式簿記)以外の簡易な方法で記帳している場合(2に該当する場合を除く)

「5」:上記のいずれにも該当しない場合(記帳の仕方が分からない場合を含みます)

があります。

ほかにもいたるところに区分欄が設けられているのですが、確定申告書等作成コーナーで作成すれば問いに答えるだけで自動で番号が入力されます。

しかし、手書きですと自分で書かなければならないのがつらいしめんどくさいところですね。

紙で提出する場合には、「確定申告の手引き」を手元に置いて確認しながら作成されることが大事です。

また、第二表も毎年のように様式が変更になっていますので確認しながら記入していく必要があります。

【事務所お知らせ】  

必ず検算と書き漏れがないかチェック

紙で提出する際、確定申告書等作成コーナーで作成されている場合には自動計算されるので検算や書き漏れはほぼ起こりません。

しかし、手書きされる場合には必ず集計誤りがないかどうかを検算すること、必要事項の書き漏れがないかどうかを提出前にきちんとチェックしておきましょう。

金融機関と口座番号が違っていたりして還付金が振り込まれるのが遅くなったりします。

郵送提出の場合は返信用封筒を用意

郵送での提出の場合は、必ず切手を貼った返信用封筒を用意しましょう。

そうすると、控えの部分に税務署の収受印を押して返送してもらえます。

納付書は自分でもらってくるか郵送で請求する

紙で提出すれば納付書は税務署から送られてくると思われていませんでしょうか?

もし納付しなければならない場合でも税務署から納付書が送られてくることはありません。

納付書は自分で税務署へ行ってもらってくるか、郵送で請求をします。

郵送で請求する場合は、やはり切手を貼った返信用封筒を用意して「納付書○部必要なので送ってください」とメモ書きしておくと親切かと思います。

これまでは税務署の窓口でも納付することができましたが、今は取りやめになっています。

金融機関での納付が必要です。

金融機関は、お近くの銀行や郵便局でかまいません。

あと、コンビニでも納付することができますが、紙の納付書ですとバーコード印字がされたものでないと受け付けてもらえません。

これは専用の納付書となりますので税務署へ行って発行してもらわなければなりません。

金融機関にも納付書が置かれている場合がありますが、税務署内部で納付エラーが起こる可能性があるので、納付書は税務署でもらうようにしてください。

税務署からの連絡は無視しないこと

提出後、もし何か誤りがあって訂正をお願いされる場合には税務署から電話連絡があります。

訂正は早めにしておくべきです。

なので税務署からの連絡は無視しないようにしましょう。

まとめ

今回は、紙で手書きして申告書を提出し納付するまでの注意点を書いてみました。

年々手書きで作成するには難しくなってきた感じがあります。

できればネットが使える環境で、「確定申告書等作成コーナー」で作成して紙で提出されるほうがいいのかなと個人的には思います。

もちろんe-Taxで申告書を提出して納付まで完結するのが手っ取り早いんでしょうけど。

スマホでも申告書が作成できるようになりましたしね。

では。

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