税理士試験

私は15年間の税務署勤務中に、税理士試験を何度か受験しました。

働きながら簿記論と財務諸表論に合格しました。

2科目勉強し財務諸表論は1回目で合格、1科目に集中して簿記論は4回目でした。

とにかく勉強が大変だったので今日はそのことについて書いてみます。

税務署の人事異動直後に試験がある

毎年税理士試験は8月に行われますが、税務署(国税局)は7月頭に人事異動が行われ、3割強の方が入れ替わります。

部署内でも異動があり担当が変わったりするので、事務引継ぎから始まり、部門の打合せ、全体打合せなど7月中旬まで予定でいっぱいになります。

また、7月中旬以降、調査部門では調査の事前予約をし調査に着手し始めます。
打合せ続き、調査続きで非常に疲れるのです。

さらに異動で新たな体制になるので顔合わせの意味の飲み会が連日行われます。

7月中旬は直前追い込み時期なのに勉強できる環境ではありませんでした。

対策

入庁して1年目に受験した時は時間的にまだ余裕がありましたが、
周りから「こいつ受けるんだ」とすごい怖い目で見られたのを思い出します。

当時、若手は税理士試験会場で試験監督などのお手伝いをするというのがありました。

同期も参加していたのですが、試験を受験したいと総務課に申し入れてキャンセルさせていただきました。

今の若手もそれをするのか分かりませんが、試験は年1回なので試験を優先しました。

勉強は、平日は出勤前、土休日は昼からずっと。

いかに効率よく時間少なくやるかを考えていました。

平日は税務署近くまで出勤しておいてカフェで勉強しましたし、土休日は主に自宅で勉強していました。

勉強法

公認会計士試験で勉強はしていましたが、改正や税理士試験特有の対策(財務諸表論は計算もある)をしなければなりませんでした。

また、普段は仕事でほとんど時間がなかったので、

「TAC完全無欠の総まとめ(昔ポケットテキストという名前でした)」と「TAC直前対策」のみに絞りました。

1年目からこれだけです。

TAC直前対策は2年目以降、資料通信コースにしました。

TACのポケットテキストは毎年10月前後に発売されるのですが、薄いので電車でも持ち運べますし回転させるのにちょうどよかったです。

仕訳やフロー・簡単な設例もありましたから、個別論点や個別理論はこれでいい。

総合問題や書く理論は直前期になってからにしました。

直前期はさらに時間がなかったので、答練のみ回転させてました。

しかも2時間使って1回の答練全体を解くということはせずに、

簿記論の場合、第1問25分、第2問25分、第3問70分 というふうに分割してやってました。

財務諸表論も答練は1回目は同様に解きましたが、2回目以降計算のみ解きなおし、理論は問題を見て解答を読むだけにしました。

財務諸表論の理論は、ポケットテキストの理論フローを回転させていきました。ヤマは一切はりませんでした。

私が財務諸表論を受験した時、前年と同じ理論が出題されほとんどの人が書けなかったらしいのですが、私はそこでほぼ完ぺきに書けたのが有利になりました。

  • 簿記論と財務諸表論(計算)

ポケットテキストで個別論点 TAC直前対策答練で問題練習

  • 財務諸表論(理論)

ポケットテキストで個別論点 TAC直前対策答練見てまたポケットテキスト

これの繰り返しです。

時間がない中なのと会計士試験の受験経験があったからこそ出来たことなのかなと。

もしそれがないのなら、TACや大原などの予備校の講座でお世話になっていたと思います。

やっぱり勉強していると疑問点が出てきたりします。

講座を利用し講師に質問することで早期に解決できるのは強みですね。

以上、私の税理士試験の体験談です。

参考になるか分かりませんが。

では。

【事務所お知らせ】  
タイトルとURLをコピーしました