私の事務所では、確定申告書の作成業務を行うにあたって記帳代行をしないとは書いていません。
実は開業当初、記帳代行はせずチェックのみお受けしていました。
しかし、いろいろな方の相談をお受けすると記帳代行をお断りする理由もないなと思い、今では記帳代行もお受けするようにしています。
お客様のご意向
私がお客様の層として想定しているのが、従業員10人以下の法人やフリーランス・個人の方です。
小規模で運営されていて、おそらく日々の経理事務までうまく回らない可能性があります。
どうしても経理記帳は後回しのような。
そして決算時期になると数字を集計して確定申告書を作成していくわけですが、日々のお仕事でお疲れのなか時間をかけるのはあまり好ましくないのかなと。
生活していく・従業員に給与を支払うためには稼ぐための営業はかかせません。
それなのに経理や税務などのバックオフィス業務に時間を費やすのはもったいないなと感じます。
だったら別に税理士に記帳代行を依頼されるのも十分ありかなと感じます。
実際確定申告の時期に相談に来られたお客様で、自分で経理記帳する時間がないとおっしゃっていたのを思い出しました。
記帳代行はもうなくなると言われていますけど、いまだにニーズはあると感じています。
いつかご自身でやっていただきたいから
ただ記帳代行をお受けするためにある条件を設けています。
それは、記帳をするまでの準備はご自身でやっていただくことです。
具体的にいいますと、
- 領収書や請求書の整理
- 数字の集計
もちろんあくまでお客様のご意向に合わせていて、最初からすべてお願いしているわけではありません。
しかし、
- 自分で記帳ができる。チェックだけを税理士にお願いする
- すべてご自身で申告書まで作って完結することができる
というところまでやっていただけたら、という理想があります。
そうなるようにサポートするのも税理士の役目なんじゃないかなと。
領収書や請求書・通帳まで整理せずそのまま丸投げされるのはお受けしないようにしています。
やっぱりどんな書類があるのかはご自身で把握いただきたいですし、なんとなく整理をしているうちに数字を見るので経営状態もある程度お分かりいただけるのかなと。
最初はどうしていいか分からないかと思うので、徐々にやっていただく範囲を広げていくようにお願いしています。
【事務所お知らせ】理想は「記帳は自分、チェックは税理士」
理想は、記帳自体はご自身でやっていただき、最終チェックを税理士がやるということです。
ただ最初からこのスタンスは危険だと思っていて、お客様から記帳いただいたものを見るとたいていぐちゃぐちゃになっています。
「できた!」と言ってお持ちいただいても結局一からやり直しという場合もあります。
あくまで最終目標を置いておいて、普段はこちらで記帳をお受けして徐々に経理のことも考えて行っていただくようにしています。
税務署で記帳指導を受けられた方がご自身で経理記帳されて決算書から申告書まで作られました。
最初は何も分からないようでしたけど、分からないところをこちらでサポートさせていただいたことでご理解いただけたようです。
やっぱり数字はご自身で把握されたほうが実感がわきますよね。
業績予測も立てやすくなりますし。
まとめ
他の事務所に比べて私の事務所は確定申告書の業務について料金を高めに設定させていただいています。
というのも経理記帳込みというのもありますけど、今後のサポートも含めたところでという意味です。
申告書作成だけではなく日々の経理業務までサポートしたいと考えているからです。
お客様のニーズがなくならない限り続けてもいいのかなと感じています。
では。