開業間もないころから収入面のことを考えて、税理士会や社労士会で行われている相談会に参加しています。
相談会に従事することを「行政協力」と言ったりしますが、この行政協力に従事することで来られるお客様からの声をお聞きすることができています。
今日はそんな行政協力に私が従事している理由について書いてみたいと思います。
対応は大変だけど…
もともと人間関係が得意ではないので、毎回相談対応をする前日は緊張します。
事前に相談内容を聞いていたらそこまでなることはないと思いますが、当日その場で対応することのほうが多いので、答えられなかったらどうしようと考えてしまいます。
実際、相談対応を始めてもうまく説明できていないなと思ったり、同業者に聞いたりすることになりお客様に不安を抱かせてしまうことも。
その都度、「こういえばよかったのかな」と反省することも多々あります。
しかし、そんな中でもお客様から「聞いてよかった」・「参考になりました」とおっしゃっていただくこともあります。
なかには、即答できずに考えていたりすると「それだけ悩まれていることなら難しいことなんですね…」とおっしゃっていただくこともあります。
自分の至らなさもあり恥ずかしく思うこともありますが、徐々にですが相談業務にも慣れてきて、お客様とのコミュニケーションも不安がなくなってきました。
【事務所お知らせ】疑問を抱かれているところが分かる
税務相談や年金相談を受けていると、不思議とみなさん同じようなところに疑問をお持ちだということがわかります。
例えば、税務相談ですと、
- 税務調査
- 確定申告
- 節税
- 相続税、贈与税
年金相談ですと、
- 在職老齢年金
- 支給の繰下げ
- 税金との関係
これらは別に統計を取ったわけではありませんが、自分が受けている相談を分析すると似たような相談がまた来たりするわけです。
最初は答えに困っていたとしても、自分なりに調べたり同業者に確認して身に着けていた知識を、次には自分なりに回答ができるようになるわけです。
日々勉強というのはその意味もあって、まったく同じ質問は来ないです。
でも最初受けた相談に肉付けしていく感覚になっていきますので、初回の相談とはニュアンスが変わってきます。
疑問を抱かれているということに関して、明確な回答ができる場合とそうでない場合は当然あります。
明確な回答ができない場合はそのことをはっきり言ってあげたうえで、方向性だけ示してあげるようには心がけています。
業務メニューへのヒント
私の事務所における業務メニューを新たに作る時には、行政協力でいただいた声を反映するようにしています。
例えば、私の事務所では相談業務を設けています。
顧問契約を結んでいなくてもちょっと相談できる場を求められているのかなと思って追加した経緯があります。
障害年金も、年金相談に従事することがきっかけとなって追加したものです。
業務メニューを考えるときに、お客様からのニーズにお応えできるようにすることもあります。
先日、相談業務の中にある非居住者の源泉所得税相談を別枠にしたのは、お客様でお悩みの方がいるのに目立っていないなと思ったからです。
業務メニューにするかどうかの判断材料として役に立っているなと感じます。
ブログやメルマガの記事にできる
平日毎日更新しているブログとメルマガの記事として、相談内容を反映させて書くことがあります。
もちろんプライバシー保護の観点から相談内容をそのまま載せることはありません。
しかし、その相談から自分で勉強したことや考えたことが記事のネタになることがよくあります。
相談会そのものの雰囲気をお伝えすることもあります。
特に、新たに知ったことやミスをしたことについては、すぐ記事にします。
同じような境遇の方に情報をお伝えしたいなと思っているからです。
「こんなのも知らないのかよ」って思われてもいいんです。
自分の中の常識が周りの方からしたら初めて知ることはよくありますので。
過去のブログやメルマガに投稿した記事を改めて参考にすることもあります。
自分の知識の整理やミスノートも兼ねているのがこのブログだったりメルマガだったりします。
まとめ
行政協力は最近は相談会に従事することがメインになっています。
それでもいいのかなと思っていて、もともと業務経験が少ないのでこういう相談をお受けすることで経験値を積むことができています。
その都度分からなければ自分で調べたり周りに相談できますので。
行政協力することで勉強できることも多いです。
では。