地方で開業したことと不安解消法

2年前の5月に地元和歌山県の実家で開業しました。

最近になり少しづつですがお問い合わせやお申し込みをいただけるようになってきましたが、当初はかなり悩みました。

しかし自分の中でやる・やらないをはっきりさせたことで不安を吹っ切ることができたと思っています。

地元ならではの事情

地元和歌山県でも中部に位置する私の実家は、車がないと移動が不便です。

JRは走っているものの1時間に1本。

バスは3つ先の駅からかろうじて出ていますが本数は少ないです。

車がないとまあ不便。

しかし私はペーパードライバーです。

かれこれ免許を取得してから1度しか乗ったことがありません。

抗うつ剤を処方していることと睡眠時無呼吸症候群があるのでいつ事故をするのか不安で怖くて運転しようと思いません。

出かけるときは電車やバス・そして徒歩です。

家族の車で送ってもらうことも多々あります。

そのためお客様と対面で仕事をする際に不便だなと感じます。

あとは、地元の方との結びつきが強いということ。

噂がすぐに周りに広まってしまうという怖さがあります。

先日、地元紙に税理士一覧と住所・電話番号が公表されたのですが、税理士登録をしていることを知った地元の親戚たちから家族あてに電話がかかってきたようです。

近所の方から「ちょっとおしえてよ~」って相談をお受けすることもあり、なかなか断りにくいこともあります。

もともと集団で行動したり人付き合いで気疲れするタイプなので、住んでいて窮屈に感じることが多いです。

かろうじて通っているジムでは自分の職業が税理士社労士であることはバレていませんが。

【事務所お知らせ】  

地元にこだわらなくてもいいと思った

地元で開業するとすでに開業している税理士社労士との間で軋轢が生じることもあるようです。

いわゆるお客様の取り合いですね。

お伺いを立てないと税理士や社労士の変更ができないという話も聞いたことがあります。

しがらみが多いとなるとあまり地元のお客様にこだわる必要もないのかなと思うようになります。

すでに地元に根付いた活動をされている税理士や社労士も多いのでそこに割って入るようなことはしないように独立当初から決めていました。

ネット営業

独立前からこのブログを書いています。

その後開業してから事務所ホームページを公開してネットにて営業を行っています。

ネット上に電話番号や住所は公開していません。

地元の税理士を検索すると事務所ホームページを持っているところはごくわずかで大半は業者が代行して運営しているものです。

ネット営業にこだわったのは、自分ひとりで事務所を運営して全国のお客様の相談をお受けしたいと思ったからです。

地元だけにこだわるのではなく私の人となりを知っていただきご依頼いただけるほうがミスマッチは防げると思うのです。

実際にお仕事の依頼を受けたときにもお申し込みまでスムーズにいただくことができます。

ネット上に自己紹介や事務所の運営方針・料金表などを掲げておくことで知っていただく機会も増えているのかなと思います。

やること・やらないことを決めた

事務所の方針として、事前にやること・やらないことをリスト化してホームページに掲げてあります。

例えば、電話でしか対応ができない方や頻繁に連絡が必要な方はお断りしています。

電話でやり取りをする税理士社労士が周りに多いのですが、私はやりません。

すぐに対応してほしいとか声を聴いて安心するというお客様の気持ちもわからなくもないです。

しかし、電話だと伝わっているのかどうか分かりにくいですしたった数分でも手が止まってしまうのがどうも苦手なのです。

何度も電話をかけて受けてを繰り返していると時間がもったいないなと思うんです。

だったら対面で直接お会いしてあとはメールやチャットでもいいのかなと。

今ではZOOMでオンライン面談もできますのでわざわざ移動することもないですし。

お客様には自己紹介と当事務所の特徴を事前に見ていただいたうえでお申し込みいただくようにお願いしています。

お申し込みが多いわけがない

もし開業した直後からお申し込みやお問い合わせがたくさんあったら逆に怖いですよね。

それだけ魅力的に映ればいいんですけど、ネット営業のみでやっていると時間がかかります。

だって、紹介や営業をやっていないわけですから。

私は紹介会社は利用していませんし、他人から紹介をいただいたとしてもほかのお客様と同様に自己紹介や当事務所の特徴をご理解いただいてからお受けしています。

すぐに仕事が増えるなんてことはないと思っています。

どうしてもお金が欲しいのなら紹介会社を利用するのも全然いいと思いますが。

私は今のところ売上の柱がいくつかあります。

  • 実家の経理
  • 年金相談業務
  • 確定申告期のバイト

別に生活できる程度なら自分がやりたいなと思うことは何でもやってみるといいと思うんですよね。

バイトをすることを恥ずかしいと思う税理士社労士の方もおられますが、私はその税理士社労士に仕事を教えてもらうチャンスでもあるんですよね。

それを自分の事務所運営に還元できるわけですから。

年金相談は大変ですけど、毎月安定した報酬をいただけることで事業を続けられています。

家業の経理も簡単にいうとバイトです。

でもこれら一つ一つを経験することで、生活への不安を解消できていることは確かです。

興味があるものなら何でもやってみるといいんですよ。

無理にとは言いません。

やってみて「あれ?嫌かも…」と思ったらその時にお断りしてもいいと思いますし。

まとめ

地元で開業してからいまだ低空飛行ではありますが、昨年は増収増益となりずいぶんと不安が解消されてきました。

仕事だけでなくプライベートもゆっくりと過ごせるいいバランスだなと感じるようになってきました。

公務員時代と違うのはイライラすることが減ったこと。

地元で開業するのだからと特別なことはせずやりたいようにやってみるのがいいと今は思っています。

では。

タイトルとURLをコピーしました