受験戦略は事前に練っておく

私は資格試験を受験するとき、必ず最初にどういう風に合格まで目指していくのかを考えています。

TACや大原などの受験予備校にお世話になる場合や、独学で勉強する場合も、最初にある程度考えておきます。

勉強を進めていけば当然軌道修正することはありますが、何も考えずにただ毎日過ごすよりはましかなと思っています。

そこで、今回は私がいつも考えている資格受験の戦略について書いてみます。

受験する資格の予備校パンフレットやネットで情報収集

まずは、受験しようと思う資格の内容を知る必要があります。

そして、勉強するのに予備校の力を借りるのか、独学で行けるのかを判断するために、予備校へ行ってパンフレットをもらってきます。

パンフレットには、資格の内容から試験日程、おおまかなカリキュラムまで記載されていますので、どれほどの試験の難易度なのか、準備時間はどれくらい必要なのかが分かります。

またこれだけで判断できない場合や、パンフレットだけだといいところだけしか書いていない部分もあるのでネットで確認して、実際のところ予備校へ行く必要があるのかなども検討します。

もちろん、各予備校のサイトからネットでパンフレットの請求ができます。

私の場合は、出かけたついでにTACや大原の校舎へ行ってパンフレットをもらってきて検討していました。

国税専門官の時は、パンフレットをもらったものの独学でやっても十分行けそうな感じでした。

資格予備校のカリキュラムとして、

 

①基礎期:講義中心で基本的かつ重要なところを学ぶ

②応用期:講義+問題演習で応用論点も学ぶ

③直前期:答案練習や模試・まとめ講義を通じて実践する

 

という全体の流れがあります。

ただし、これはあくまで開講してから勉強を始めた方が受けるもので、試験まで時間がないとか忙しくて勉強時間が取れない方もいるはずです。

そうすると、通常の予備校のカリキュラムでは受講することができません。

これで来年度の受講まで待つのももったいない気がします。

そこで、独学が可能なのかどうかを考えます。

特に、①基礎期と②応用期は正直テキストと問題集があれば独学でも可能だと思います。

しかし、③直前期はどうしても実践感覚も身に着けるうえで必要ですし、独学ならではの間違った認識・方向性をただす意味で受講は考えておくべきでしょう。

私は、社会保険労務士以外の資格は、①と②は独学、③は予備校を利用しました。

正直勉強を始めたのが遅かったのと、お金がかかるから。

もし時間とお金の余裕があれば予備校にお世話になっていたかもと思うことがあります。

私が実際とった受験戦略

時間が全くない場合ー直前期から突っ走る

建設業経理士1級を受験した時は、とにかく試験日まで3カ月弱しか勉強時間がありませんでした。

公認会計士の受験経験があったにせよ、建設業特有のこともありますし、財務分析という全くやっていない科目もありました。

でもとにかくできるところまで間に合わせてみようと思ったのです。1級は1年に1回しか試験がありませんでしたので、受験を逃すと1年先になってしまいます。

そこで、公認会計士受験でお世話になっていた大原の建設業経理士講座のパンフレットをもらって直前対策コースから受講することにしました。

いきなり直前対策です。正直あまりお勧めはしませんけど。。。

まとめ講義と答案練習・模試がセットになったコースでしたが、時間がなかったのでとにかくこれらの教材を全て完璧にこなすことを目標にしておきました。

試験に重要な過去問や予想論点も、これらの教材に織り込まれているだろうと考えこれ以外の教材には一切手を付けませんでした。

結果的に最初の年度で2科目、翌年に最終合格できました。

もし受験しないままだったら1年ずつずれていたかもしれないと考えると、この戦略もありだったのかなと思ったりしています。

時間あり&独学でいけると思ったらー直前期だけ予備校利用

試験日まで時間がある、そしてパンフレットなどで検討するとどうも独学で行けそうだ・やってみたいと思った場合でも、直前期だけ予備校を利用するというパターンです。

私の場合、基本的にこの戦略で試験を受けていました。

前提知識があるなしにかかわらずです。

ただ、独学で勉強することって不安ですし、どの教材を購入して勉強していいか分からないことも出てくるかなと思うのです。

そこで、私は独学するときは、基本的に予備校が出している市販教材を使いました。

同じ教材を使うことで一貫してその予備校の知識を身に着けることができます。

予備校によって合格を目標にしていることには変わらないのですが、それまでのプロセスが大幅に変わるので最初から同じ教材を使い続けるのが秘訣かなと。

税理士の簿記論と財務諸表論はTACの市販教材で勉強して、直前期からTACを申し込みました。

あと、もし市販教材の購入も迷うのなら、予備校の資料通信講座を申し込むというのも手かなと思います。

独学より費用は掛かってしまうと思いますが、資料通信は講義はないもののテキスト・問題集は手に入りますし、直前期の教材も手に入ります。

おそらく直前期だけ講義を追加するということもできると思うので。

直前期の資料通信だけはちょっと厳しいかなと。

私も受験経験が多くなった簿記論は最後は資料通信でしたが、方向性をただすため・効率性を考えたら直前期は講義も聞くことをお勧めします。

時間がある&初めて勉強する場合ー最初から予備校利用

試験日まで時間があって、初めてのものを勉強する・試験内容がよく分からない・前提知識が全くないという場合は、最初から予備校を利用しました。

私の場合、社会保険労務士試験がそうでした。

前提知識がない初めての勉強でしたし、ちょうど講座開講直後でしたので十分な時間がありました。

講義つきか資料通信かで迷いました。

初めて勉強する内容なので一度理解できなくなるともうやめてしまいそうな雰囲気がありましたし、週に1日通うだけでしたのでペースもそんなに崩れないかなというのもありました。

そこで、1年間教室で講義を受講することにしたのです。

初めて勉強することなら、最初から予備校にお世話になるのがいいなと思いました。

やっぱり効率的ですし、なにせ不安なので質問対応ができるのも大きなメリットですね。

ただし費用と時間との兼ね合いが重要かなと思います。

社会保険労務士の時は時間がありましたので、全ての科目が終わる直前期までに過去問演習は終わらせておくようにしていました。

過去問優先はこの試験の特徴ですので、とにかく講義が終わる都度過去問を解いていました。

直前期は、間違えた過去問と答案練習に時間を割きました。

試験日までの時間をどうすごすかが大事

結局、試験日までの時間がどれくらいあるのかで戦略が変わってくるのかなと。

3か月しかなければ教材を絞ったりして最速を目指す必要も出てきますし、1年以上あれば基礎からじっくり勉強することもできます。

1年以上だと時間は掛けられる反面、だらけてしまうこともあるのでその時をどうするかとか、いろいろ考えていくこともあるのかなと。

突っ走って合格できることもあるので、最後まであきらめないことです。

まとめ

今回は、受験戦略を練っておくということを私の体験とともに書きました。

結局は試験日までどう過ごすかです。

しかも戦略は変わるもので、最初から同じではなく修正していくこともあります。

特に試験日まで長いと修正することも多くなるかなと。

ただ、最初に一度決めておくと修正はききやすいです。

まずは自分が目指す資格の情報収集と、試験日までのことを考えながら事前に戦略を練ることをお勧めします。

では。

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