生命保険に関する保険料控除証明書が届き始めているようですが、年末調整の時期ですね。
前回年末調整と確定申告との関係についてこのブログで取り上げてみましたが、今回は年末調整を進めるために私が行っている方法を書いてみたいと思います。
【事務所お知らせ】年末調整を始める前に
いきなり年末調整って何をしたらいいんだろうと思われる方向けに、まず年末調整を始める前にどんなことをしてどんなスケジュールでやるべきなのかを確認します。
開始前にやることは、
- 国税庁ホームページの情報を整理し改正点とポイントを把握する
- 年末調整関係書類の準備
と考えています。
私は毎年年末調整時期になると国税庁ホームページは必ずチェックしています。
令和5年分についてはあまり大きな改正はありません。
非居住者の扶養親族の取扱いが変わりましたが非居住者のご家族がいる方が対象となるくらいです。
あと、年末調整の計算の際に会計ソフトなどを使わない場合には、「年末調整計算シート」を国税庁ホームページよりダウンロードしておきます。
扶養控除等申告書など年末調整関係書類もダウンロードしたりソフトに入力したりしますね。
「令和5年分 年末調整のお知らせ」という以下のリーフレットがお手元に送付されてくるはずなので目を通しておきましょう。
「年末調整のしかた」の活用法
国税庁ホームページで公開されているパンフレットとして「年末調整のしかた」があります。
基本的にこのパンフレットを見ながら進めていけばいいわけですが、一から読んでも眠くなるだけです。
一連の流れを確認してから読み始めることをおススメします。
具体的には、
- 国税庁ホームページ 令和5年分 年末調整のしかた で検索をします
- パンフレットを一括ダウンロード
- さらに、その下部にある「源泉徴収義務者の方用情報」と「給与所得者(従業員側)の方用情報」をダウンロード
さらに、
ミスを防げます。
給与所得者(従業員側)の方用情報もダウンロードしておくのは、従業員側から用紙の書き方の問い合わせがある場合に対応するためです。
年末調整は従業員の協力があってこそできるものではありますので、もし従業員に用紙を配布される際にはこちらをダウンロードして配布するというのもおススメです。
手書きよりPC入力
用紙について手書きはやめたほうがいいかと思います。
国税庁ホームページの年末調整書類の多くは「Excel入力用」準備されています。
こちらに入力していったほうが安心です。
あと、年末調整計算シートを使うことによりソフトを使わずとも計算は充分行えます。
早め早めの対応を
年末調整って年末やればいいじゃないか、と思われがちですけどそれでは遅いです。
年末調整関係のリーフレットが税務署から届くということはこの時期から準備したほうがいいということ。
もちろん最後の給与を支払わないと年末調整はできませんけど、それまでの準備(扶養控除等申告書などの年末調整関係書類の従業員への配布など)はできるはず。
時間的余裕をもっておきましょう。
まとめ
年末調整でミスが起こるのは慌てて準備をされる場合です。
年末調整後に扶養親族に変更があったりすると年末調整のやり直しをすることになります(源泉徴収票を発行する前までなら)。
その対応も年末調整が出来ていたらの話であって、事前にやろうと思えばいくらでも準備できるのです。
「従業員の年末調整書類の提出が遅い…」とおっしゃる方もおられますけど、それは案内不足でもあり期限厳守でお願いするくらいの勢いでいいと思います。
年末調整は従業員よりも計算をする会社が負担に感じるものです。
できるだけ効率的に進めるためにも国税庁ホームページの情報を活用していただければと思います。
では。