個人事業主の方向けの記帳指導をはじめて3年。
担当させていただいた方から確定申告サポートを依頼いただくことが増えてきました。
それは記帳指導のアンケートがきっかけでした。
【事務所お知らせ】記帳指導の実施アンケートをもとに
税務署から依頼を受けて支部の税理士が個人事業主の記帳指導をさせていただいています。
私は開業まもないころから3年連続担当させていただいています。
その記帳指導が終わると、記帳指導を受けたいただいた方にアンケートを書いていただき税務署に提出していただくことになっています。
アンケートは、以下の内容を記入いただいています。
- パソコンを持っているか、会計ソフトを使ったか
- 記帳指導の回数
- 税理士の評価(理解できたか、意見や要望など)
- 今後自分で帳簿や申告書を作成できるか
- 全体を通じての意見や要望
また、帳簿や申告書の作成がかなり難しく翌年も記帳指導を希望する方はその旨も記入いただいています。
アンケートは匿名なので誰が書いたかは基本わかりません。
アンケート結果は税務署の担当者から私宛に報告がありますので翌年の指導内容に活かすようにしていますが、翌年の記帳指導を希望される方のお名前はわかります。
記帳指導の希望者が多い年になりますと、昨年記帳指導を受けていただいた方は順番が後になっているようです。
特に昨年8月から始まった記帳指導はインボイス制度の導入により記帳指導の希望者が例年より多かったため記帳指導の対象者からもれてしまう方がおられました。
記帳指導の希望者に連絡
12月に入りアンケートに回答してくださった記帳指導の希望者2名に連絡を入れてみました。
事情をご説明して「有料での対応でよければお手伝いさせていただきますよ」とご案内したところ「ぜひお願いしたい」と。
経理に自信がないこと、会計ソフトや国税庁ホームページの確定申告書作成コーナーの操作のサポートをしてほしいというご要望もありました。
顧問契約ではない
確定申告サポートはチェック業務です。
お二人ともチェック業務にある「確定申告トータルチェック」をお申込みいただきました。
1年分の会計入力チェックと作成コーナーの操作サポートがメインでご自身で申告・納付までやっていただいています。
ですので私は申告書や決算書に税理士の署名はいたしません。
顧問契約では一からの経理記帳またはすべての帳票書類をチェックしていくことにしています。
私が関与したという意味で税理士の署名もさせていただきます。
年1回の確定申告書作成を依頼いただく場合も同じです。
個人事業主の方の中には売り上げも多くなく経費の支払いも少ないことから「わざわざ税理士に頼まなくても」という気持ちもあるかなと。
でも、顧問契約のハードルってやっぱり高いのかなと思うんですね。
- ちょっと相談したいことがある
- 申告書は自分で作るけど操作方法を教えてほしい
などその都度気になることがあったらお申込みいただくほうが料金の負担も少ないのかなと感じます。
記帳指導をお受けいただいた方のアンケートをもとに業務メニューとして掲げるようになってから最近ようやく芽が出始めました。
先日こんなことが…
先日、ある個人事業主の方の記帳指導が終わって駅へ向かっていたところ、昨年記帳指導をさせていただいた方とばったりお会いしました。
その方は昨年の記帳指導アンケートの来年希望欄に何も書かれていませんでしたが、指導時から経理に相当悩まれており気になっていた方でした。
しかし、もしかしたらご自身で対応できるようになったかもしれないなと思って私から連絡することもありませんでした。
実際こんな会話をしました。
私:昨年はお世話になりました
こちらこそ昨年はありがとうございました。実はまだ10月からの経理ができていないので不安で不安で…
私:もしよかったら有料になってしまいますけど連絡いただけたらサポートいたしますので
ありがとうございます!心強いです。行き詰ったらご連絡していいでしょうか?
こんな感じでお話させていただきました。
ご依頼いただけるといいなと思っています。
顧問を増やしていないから
このような確定申告サポートができるのは顧問が少ないからです。
ずっと顧問先からの質問対応をしているわけではありません。
なので対応できるほどの時間的余裕があります。
ただ事前の準備は必要ですし、相談事があれば後日回答させていただくこともありますけど時間に追われているということはありません。
サポート業務の料金は前受けにさせていただいていますので、終了後に追加でご請求をするということもありません。
最近はZOOMだけでなく対面で実施することも多いですね。
対面ですと移動時間がありますけど顧問が少ないですので時間調整がしやすいというのが大きいかもしれませんね。
会計ソフトや確定申告書作成コーナーの操作なら隣でサポートしてほしいというご要望もいただきますのでできるだけご希望に沿う形を取らせていただいています。
まとめ
税務署の担当者から記帳指導のアンケートの内容を教えてくださるようになってからこのようなご依頼につながるケースが出てきました。
確定申告の時期にスポット対応してもらえないのかというご意見はずっといただいていました。
特に個人事業主の方ですと、自分でできる範囲はやるからわからない部分の対応だけをお願いしたいという気持ちはよくわかります。
業務メニューを追加してよかったなと最近になって思いますね。
では。