日本年金機構から来る「年金のハガキ」 源泉徴収票を探すのにひと苦労!?

年金をもらい始めるときや年金をもらっている方向けに日本年金機構からハガキ形式のものが届きます。

実は、個人事業主の記帳指導や確定申告の相談会で「公的年金等の源泉徴収票が見つけられない」という事例を耳にしました。

なぜこのようなことが起こっているのでしょうか。

【事務所お知らせ】  

ハガキの色が一緒

年金を受け取る方向けに日本年金機構から送られてくるハガキには以下のものがあります。

  • 公的年金等の源泉徴収票
  • 年金額改定通知書
  • 年金振込通知書
  • 統合通知書:年金額改定通知書と年金振込通知書が一体になっているもの
  • ねんきん定期便
  • 年金請求書(65歳用)

この中で、公的年金等の源泉徴収票とウリ二つなのが統合通知書。

統合通知書は青色のハガキです。

一方、源泉徴収票の色は令和4年分から同じ青色のハガキになっています。(令和3年は黒でした)。
直近の令和5年分も青色ハガキを横に持って上下に開くもので見開き3片からなっていて形が統合通知書とほぼ一緒になっています。
つまり、毎年1月になると公的年金等の源泉徴収票が送られてきますが青色のハガキで違いが分かりにくいのです。

源泉徴収票どこ行った??

確定申告をする際に必要なのは、公的年金等の源泉徴収票です。
これには年金の支払額のほか源泉徴収税額や社会保険料控除額などが記載されています。
しかし、統合通知書と公的年金等の源泉徴収票の色が同じなので区別がつきにくくわからないというお話がありました。
実際記帳指導でお伺いした時には、年金のハガキが束になっていてその中から源泉徴収票を探さなければなりませんでした。
どのハガキも見た目は数字の羅列にしか見えませんので源泉徴収票だとなかなか気づかなかったようです。
ほかにも確定申告相談時によく見かける光景ですが、源泉徴収票ではない年金振込通知書をお持ちになっている方がいます。
「源泉徴収票を用意してほしい」と言っても年配の方にはどれも同じハガキですからなかなか見つけにくいのかなと想像できます。

源泉徴収票だと認識されるような工夫をしてほしい

先日、年金相談員の勉強会で社労士の先生や街角の年金相談センター長に「公的年金等の源泉徴収票のハガキの色を変えてほしい」という意見を挙げさせていただきました。

もちろん一社労士の意見なので取り入れていただけるかどうかわかりません。

ただ、現状として源泉徴収票が見当たらないとか違うハガキを持参するとかという弊害が出てきています。

また、最近では年金額の改定が年金額が毎年のように行われますので、年金額改定通知書が1年に何枚も送られてくる可能性があります。

ですので、公的年金等の源泉徴収票だけは青色にしないとか赤で強調してみるなど、どの方が見てもわかるようにしないといけないのかなと。

実際、年配の方が確定申告の会場で年金関係のハガキの束を税理士や税務職員に見せて探させたりしていますが時間が無駄です。

もしこのままの色で進めるのであれば源泉徴収票であることをもっと明確にすべきだと思いますし日本年金機構も周知すべきかなと思います。

まとめ

年金相談員をしているから公的年金等の源泉徴収票を判別できたのだと思うのですが、正直ぱっと見た限りではわかりません。

年配の方は不安なのですべてのハガキを保管してあったりしますがどれかわからない。

なのでハガキを束ごと持参することになってしまうのです。

今年になってあらゆるところで公的年金等の源泉徴収票のお話を聞いたので記事にしてみました。

では。

 

 

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