所得税の確定申告は3/15で終了、その後個人事業主の方の消費税の確定申告は4/1で終了しました。
ほっとされている方もおられるかもしれませんけど、ここで今年の確定申告を振り返って今後の予定と来年の確定申告に向けての手順を考えておくことをお勧めします。
【事務所お知らせ】今後の税金や保険料をざっくりと確認しておく
確定申告で納付をしたのは所得税ですが、今後ほかに支払う税金や保険料があればざっくりとでいいので目安を把握しておくといいでしょう。
今後支払うものとしては、住民税や国民健康保険(税)、介護保険料、国民健康保険料などがあります。
お住まいの自治体ではこれらの目安金額を計算できるものが用意されています。
例えば、
- 和歌山市の住民税額の試算
- 和歌山市の国民健康保険税の試算→試算できるシートがあります
- 和歌山市の介護保険料
国民年金保険料は令和6年4月から月16,980円になっています。
もし自分で計算ができないようでしたら、住民税や国民健康保険・介護保険料の計算は市区町村で行っていますので確認してみてもいいかと思います。
このほか、所得税の納付額が15万円以上ですと事前に所得税を納めておく必要があります。
いつ・いくら税金や保険料を支払わないといけないのか。
資金繰りなどを考えておくと安心です。
確定申告を振り返るメリット
確定申告を振り返ることで、来年の確定申告をもっと手際よく進めることができるようになります。
確定申告期間は年1回ですので1年たつと何をやっているのか思い出す時間が必要です。
特にこの確定申告期間が嫌でいつも期限ぎりぎりにならないと行動できない方は要注意です。
- なぜこの時期にならないと行動できないのか
- 何が嫌なのか(書類整理が苦手なのか経理が苦手なのか)
- なにかいい方法がないか(経理や書類管理を早い時期からコツコツとやる・税理士などに頼って経理や申告までお願いするなど)
- こまめな経理をしているかどうか(最低月1回、できれば毎日)
これらを踏まえて確定申告期を乗り切る方法を考えるといいのかなと。
誰だって向き不向きがあって、特に個人事業主は自分自身が商売道具なわけです。
本業に集中したいのに確定申告時期だけ仕事が止まってしまうのは問題ですよね。
もちろん個人事業主の方にもこまめな経理をお願いしていますが、本業をおろそかにしてまで経理をやってほしいとは思いません。
経理はあくまで業績の結果であっていくら集計しても過去のものですよね。
だったら今本業に集中してもらって売上を1円でも多く増やして手元にお金をたくさん残してほしいのです。
なので事務処理が苦手なら誰かに頼ってもいいと思うんです。
その身近な存在となるのが税理士だと思いますので。
メモやチェックシートを作っておく
税理士まで頼まなくてもなんとかなる場合はもちろんそのままでいいです。
ただ、この場合でも毎年の確定申告が終わったらメモやチェックシートを作っておくと振り返ったときに思い出しやすいかと思います。
具体的には、
- 確定申告業務に取り掛かった日と終了日
- 領収書や請求書の整理から経理処理・確定申告書作成までの流れや注意点
- ミスしたことや反省点
- 気づいたこと(取引先からの請求書がなかなか来なかった、e-Taxの送信がよくわからなかったなど)
- e-Tax送信後の申告書データの保存場所
などをメモ書きで残しておくといいかもしれませんね。
チェックシートのようなものを作って毎回見直すというのも手かもしれません。
ちなみに、私はお客様ごとに「経過メモ」を作っています。
面談の記録のほか、確定申告の報告書類を作成して気づいたことや問題点・次回の確定申告に向けてのお話を共有してもらっています。
もちろん細かく決める必要はなくざっくりでかまいません。
次の確定申告期間をスムーズに進めるためには大事なことかと思います。
まとめ
今回スマホで確定申告を提出した方が、来年その保存データが見つからないという騒ぎが起きそうな気がしています。
そんな時でも、メモ書きで「スマホ申告データはここにあり!」というものがあればそれだけでスムースですよね。
ちょっとの時間でいいので終わったばかりの確定申告を振り返ってみるのはいかがでしょうか?
では。