開業して4年目を迎えましたが、開業してから税理士会や社労士会・同業者の税理士事務所で短期のアルバイトをしたりしてありがたく仕事をさせていただいています。
もちろん収入面で助かるのは確かですけどそれによって失ったものもあるなと思っています。
【事務所お知らせ】収入面は確かに安定する
税理士会支部からは税務相談会や確定申告相談会のほか、納税協会の税務相談や代理送信、スーパーでの無料税務相談などの仕事をさせていただいています。
個人事業主の方の記帳指導や中学生向けの租税教室の講師の仕事も毎年させていただいています。
このほか、社労士会からは年金相談員として街角の年金相談センターや市役所での出張相談・社労士会事務局での年金相談の仕事をさせていただいています。
確定申告期になると同業者の税理士事務所で農業申告をメインにお手伝いをさせていただいています。
これらの仕事により収入面は確かに増えています。
私のようなまだ開業間もない人間にとっては声をかけていただき従事することでお金をいただけることで生活は安定します。
多少の蓄えができたら旅行ができるのもこれらの収入のおかげかもしれません。
デメリットも多い
しかし、これらの仕事からいただける収入はたかがしれています。
そのわりにデメリットも多いなと最近特に実感しています。
開業して3年で反省すべき点かもしれません。
時間の制約
税理士会の無料相談ですと原則半日間、街角の年金相談センターでの年金相談員は丸1日仕事があります。
この日はほぼ自分の仕事はできないと考えておきたいところです。
特に年金相談員は和歌山市内への通勤時間を考えると朝6時前起床で帰宅は夜8時になります。
たとえ週1日だったとしてもこの仕事だけで1日が終わってしまうとなると時間がもったないですね。
相談対応中はスマホやPCには触れられませんので、昼休憩や相談対応後にメール対応はできたりするわけですけどそれでも不便です。
無料相談でもストレス
税理士会や社労士会での相談は基本的に無料ですので、お客様からいろんな質問が飛んできます。
その中には「これは即答できないだろう」ということもあったりしますし、年金相談では請求書の審査や事跡入力など仕事がたくさんあります。
無料相談なのにストレスを抱えながらやらないといけないわけです。
有料相談ですと私のためにお金を払っていただいていますから自分の責任でじっくり考えて仕事をしたいという思いが強いです。
即答を求められるのが苦手なのですが無料相談会ほどいろいろな角度からの質問が来て答えに苦労することがよくあります。
自分で営業活動ができない
このような無料相談からお客様になっていただけるケースはほぼありません。
時間に拘束されるわりに自分で営業活動を行うことができません。
ただ記帳指導から単発の仕事につながることはありましたけど…。
対面での営業活動が苦手なので事務所ホームページを開設しているわけですけどこのような拘束時間がなければ、
- 自主開催セミナーをやる
- 本を書く
はもっとできるのかもしれませんしやってみたいです。
収入源が少しでもあるという安心から挑戦できなくなっているように感じます。
自分がやりたいことに絞る
税理士会や社労士会の会務については、開業当初は顔を出せるところは毎回出席していました。
最近は税理士会の無料相談会や確定申告相談会など支部の独自事業としてやっている無料相談会だけ参加しています。
社労士会も年金相談にかかわる研修会や必須だとされている研修会には参加していますけどすべて参加しているわけではありません。
もちろん役員になったらそういうわけにはいかないのかもしれませんけど、ここで思うのは自分がやりたいことだけ参加すればいいんじゃないかなと。
税理士会支部で行われる勉強会は36時間の必須研修を集合形式で行うため、自分で時間を作ってPCで見た方がいつでもどこでも受けることができます。
あれもこれも参加して顔を広げるというのも一つなのかもしれませんけど、それで仕事がどんどん舞い込むかというとそうでもないでしょう。
そもそも組織が苦手で向いていないから独立したのでできるだけ距離は取っておきたいもの。
でもまったく会務にかかわらないのは税理士社労士としてダメだと思うので、自分からやってみたいと思う業務なら参加する意思は示しておくべきです。
まとめ
開業間もない時ですと、収入面の不安からアルバイトや外注などで生活をするということもあるかと思います。
全然それでもいいとは思いますけど、どっぷりつかってしまっては独立した意味がなくなってしまいます。
独立したからには自分で営業をして自分で稼いでいくべきだと思います。
開業3年たって反省しているのは思ったほど稼げていないことですね。
では。