私は基本的に不器用です。
よく税理士や社労士のホームページを見ていると「何でも対応します!」「すべてお任せください」などと書かれているものがあります。
もちろん事務員も雇っていて税理士・社労士本人もいろいろ対応できる知識や能力があるからできることで、ほんとうにすごいなと思ったりします。
しかし、私はひとりで開業する予定です。
時間的余裕もないですし、税理士社労士としての経験も能力もありません。
何でも対応する税理士や社労士とは違ったところをあえて公にしようと思っています。
できる範囲で生活できればそれでいい
実際収入がたくさんあればうれしいのは確かですが、それを犠牲に自分の時間がなくなるのは困ったものです。
事務員を雇って事業を拡大するのもひとつですが、事務員に支払う給与のために仕事を増やなければならないとか、事務員に仕事をお願いするなら自分でやってしまいたいと思ってしまいます。
そもそも人を雇うことを考えていません。
自分ひとりが最低限途方に暮れないくらいの収入があって、将来細々と暮らすくらいで全然いいと思っています。
それよりもゆとりをもった生活を送っていきたいのです。
平日に病院へ通院。平日に旅行ができる。飲食店へ混まない時間に入れる。ジムも好きな時間に行ける。
自由になる時間がほしい!これはずっと思っていることです。
対応できる業務はしっかり対応したい
何でも対応する税理士や社労士でも、得手不得手があると思っています。
もちろん多くのお客様に対応していきたいのならそんなこと言ってられません。
以前は私も独立したら多くのお客様の対応をしたいと思っていましたが、いかんせん事務所に勤務したことがないので、事業務の流れを知ることができませんでした。
また、お客様の対応に全てお答えするには、多くの知識と経験が必要だと思うのです。
税法のみならず社会保険や民法などの法律、融資の知識なども必要になってくると思います。会計ソフトや税務ソフトの操作もそうです。
これを私がすべてできるかと言われると自信がありません。
お客様の中にはひょっとしたら不満があるかたもおられるかもしれませんね。
全てに対応してくれると思っていたが断れられたとか、追加で費用が掛かったなどミスマッチが生じることもあるのかなと。
だったらあえて対応できる業務を限定して、その範囲でしっかりとお客様に対応したほうが双方が満足いくのかなと思っています。
困った時に頼られる税理士・社労士になれればと。理想ですけどね。
満足していただけるくらいの業務量を目指したい
何が何でも仕事を獲得したいと気持ちは独立当初はあるかもしれません。
まず生活できるためのお金は最低限必要ですから。
でも何から何まで請け負ってしまうと、お客様を満足させられるような仕事ができるのか不安です。
自信のない業務もやらなきゃなりませんし、お客様からの無理な要望を受け入れざるを得ないこともあるのかなと。
だったら最初から事前にできることを明示しておき、私が提供する業務内容に賛同していただいたお客様と仕事をしたい。
業務量をあえて抑えることで、お客様にしっかりと対応できるのではないかと思っています。
せっかくご依頼いただくわけです。満足していただきたいですからね。
自分がパンクしてしまうことを防ぐ
私はもともと精神的に強いほうではありません。
税務職員のときにうつ病を発症し、いまだに抗うつ剤も飲んでいます。
全ての仕事に対応していたらきっと自分の能力を超えて、昼夜問わず働かなければなりません。
お客様との対応も、いいことだけでなく苦情などの悪いことも当然出てきます。
そんな中で生活していたらきっと自分が壊れます。
それを防ぐためにも、自分ができる業務を明確にして全てには対応できないことを最初から明示しようと思っています。
もしそれでお客様が去ってしまっても仕方ないかなと。
まとめ
今回は、お客様に満足いただきたいと思う気持ちから業務を限定することを考えていて、すべてに対応できないしあえてしようと思っていないということを書いてみました。
なんて野心がないんだろうと思われてしまうかもしれません。
でもひとりでの開業・能力と経験を考えるとすべてに対応するのは無理です。
その中でもお客様に選んでいただけるように業務範囲を明確にしてしっかり対応していきたいと思います。
開業したらホームページに業務内容とやること・やらないことをしっかりと明記しようと思っています。
では。
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