事務所業務メニューにある個人事業主・フリーランスの方や一人親方の顧問業務や単発の確定申告書作成業務全般で記帳代行をお受けしています。
記帳代行をやらないと決められている税理士もいらっしゃるかと思いますが私も開業当初は記帳代行をしないつもりでした。
当初記帳代行をしないことにしていた
記帳代行は、お客様から経理資料やデータをお送りいただいてこちら側で会計ソフトに記帳を行ってその後確定申告書の作成まで代理で行います。
当初は記帳はお客様自身で行っていただきそのチェックをこちらで行うようにして、もし記帳依頼があれば追加料金を設定していました。
記帳をお客様でやっていただいたほうがご自身でお金の状況を把握していただきやすくなるのかなと。
ただ、個人事業主・フリーランスの方や一人親方の記帳指導を行ううちに考え方が変わってきました。
【事務所お知らせ】記帳代行のニーズがありそう
個人事業主やフリーランス・一人親方の記帳指導を毎年税務署から依頼を受けて担当させていただいています。
様々な業種の記帳から確定申告書作成まで全4回、毎年8月ごろから翌年2月にかけて行います。
最初の2回で記帳の仕方とチェックを行うことになるわけですけど、会計ソフトを使っている方から手書きやExcelの方まで様々いらっしゃいます。
そもそも記帳をしたことがないという方ももちろんいます。
1回目は記帳の全体像をお話したり複式簿記の仕訳の仕方や勘定科目の説明などを行い、2回目は1回目の復習をかねて記帳を行っていただいた部分のチェックを行います。
その際、2回目までに記帳が終わっていない・何もしていない方がけっこういらっしゃったんですね。
その理由をお聞きしたら、時間がないとかこれまで1年に1回まとめてやっていたからそのくせが抜けないというのです。
1回目には記帳はこまめにやることを説明しているにもかかわらず、です。
さらに、資料整理や記帳が苦手だとおっしゃる方もいて、記帳そのものが進まない方もけっこういらっしゃったのです。
この傾向は毎年いらっしゃっるのでひょっとしたら記帳をこちらでやるというニーズがあるのではないかと考えたのです。
記帳代行が嫌いではない
私自身ですが、別に自分が記帳をすることは苦にならないんです。
会計ソフトに一から入力することも、データでお預かりしたものは会計ソフトにインポートすれば行うこともできますし。
むしろ、記帳をこちらで行ってあとでお客様に確認をしていただけたらいいのではないかと。
記帳代行用にフリーウェイ経理という会計ソフトを導入しました。
事務所経理はマネーフォワードを使っているのですが、コスト面を考えて別の会計ソフトを導入しています。
個人事業主や一人親方をメインに仕事をしていますので、本業に力を注いでほしいなという気持ちのほうが強いんですね。
記帳はどうしても後回しになるというのは記帳指導をしていても感じましたので、記帳や税金面の部分は税理士に任せていただき不安を減らしていただけたらなと考えたのです。
お客様の記帳を見て感じたこと
たまに、「記帳は自分で行っているので代金を安くできないか」という問い合わせやお申込みがあります。
記帳指導でも「記帳は自分でやっていて自信があるんです」とおっしゃる方もいます。
しかし、実際そういう方ほど記帳のチェックをすると修正が必要な箇所がけっこう目立ちます。
- 現金や預金がマイナス残高
- 仕訳が貸借逆になっている
- 勘定科目が違う(売上を違う科目にしている)
- 数字の入力間違い
- 自動取り込みでミス
- 同じ仕訳を二重でしている
などなど、ご本人では気づいていないミスもあったりします。
これは税理士だとミスに気付いて修正しやすい部分なのかもしれません。
だったら、わざわざお客様の手を煩わせることをせずにこちらで記帳したほうがいいのではないかと思っています。
まとめ
記帳は自分で行い申告も自分で行うけどチェックをしてほしいという方向けに私の事務所ではチェック業務を設けていて、記帳代行とすみ分けをしています。
記帳代行は確定申告書作成料金に含めていて、もし記帳は自分で行うことを希望される場合でも料金は同じ値段です。
まず個人事業主ご本人の営業を充実させていただくことが大事なのでバックオフィスはお任せいただけたらという気持ちで対応しています。
では。