地元の駅のホームや電車に乗っていますと、表彰を受けた中学生や高校生の税についての作文を見ることができます。
税についての作文で表彰されることは素晴らしいことではありますけどもっと大事なことがあるように感じたので今日は書いてみたいと思います。
中学生の租税教室を担当しています
毎年、7月から8月上旬にかけて地元中学生向けに租税教室を担当させていただいています。
今年も中学校2校を担当させていただきました。
1校は全校生徒向け、もう1校は1年生向けでした。
この租税教室のあとに「税についての作文」を書くことになっているようです。
夏休みの登校日の朝に租税教室を行い、その後昼にかけて作文に取り組むといった中学校もあります。
【事務所お知らせ】「税についての作文」の表彰が気になっていた
11月に税についての作文の表彰があります。
表彰された作文が駅やスーパーなどで公開されています。
租税教室を担当した中学校の生徒が表彰されていたらいいなと気になっていました。
私が担当した中学校からはそれほど選ばれていない気がここ数年あります(たまたま目に触れていないだけかもしれませんが…)。
自分の伝え方がいけなかったのかなと残念な気持ちになるのですが最近はこんな気持ちも芽生えるようになりました。
表彰されることよりも「記憶に残っていたらいいな」
表彰されることは確かに素晴らしいことです。
立ち止まって文章を読んでいても自分の意見を入れて書いてあるなと思いますし。
ただ中学生がたまたま租税教室を担当したから書けたというわけではなく、何か税について関心を持っていて書いた文章かもしれません。
いや、租税教室で税理士から聞いた話をもとに考えたことから書いたのかもしれません。
中学校1年生のときに租税教室を受けたけど、中学校3年生になった今書いた文章が表彰されたという場合もあるかもしれません。
つまり、租税教室で税理士が説明したことがイコール表彰には結びつくわけではないということ。
表彰されたことよりも税金について考える時間があり、その作文に取り組んだことだけでも記憶に残ってほしいなと思ったりします。
理想は、税理士である私の租税教室の話が記憶に残ってくれたらいいなと思うわけですけど…。
表彰されたら偉いわけでもありません。
たまたま文章の表現の仕方がうまかっただけかもしれませんし。
それよりも今後大人になったとき税金に触れる機会があったら、当時中学生だったときの租税教室の記憶を思い出してくれたらいいなと思っています。
たった1時間だけど…
租税教室は授業の1コマを使って行います。
1コマ50分ですが、1年でこの1コマしか行いません。
記憶に残るほうが難しいこともわかっていますが、ただそのあとの税についての作文を書くこともセットになっていることが多いですから真剣に向き合ってくれます。
それだけでもうれしいし、それでいいんです。
何か感じてもらって税金が身近に感じたときに考えてもらうきっかけにしてもらえたらなと感じます。
まとめ
表彰された作文を見ていると私のこのブログで書く文章が情けなくなるほど表現が豊かでうらやましくなります。
表彰されなくても作文を書くために税について考えた時間があったことだけでも充分ではないでしょうか。
では。