令和6年分の個人の方の確定申告書の申告期限は令和7年3月17日まで、個人事業主の消費税の申告期限は令和7年3月31日までとなっています。
年が明けてからやる気が出ないのもよくわかりますが、計画を立てておかないとあとで大変な目に合います。
確定申告書の作成は「逆算で」考えるのがおススメです。
いつまでに提出するのかを決めておく
今のお仕事の予定もあるかと思いますが、所得税の確定申告書を提出しないといけない場合にはいつまでに提出をするのかを決めておくことがまず大事です。
例えば、所得税の確定申告書の提出と納付の期限は令和7年3月17日ですが、この日までではなくもっと早い時期に終わらせておくようにします。
具体的には、2月中に記帳を終わらせておくとか、2月末に確定申告書を提出してしまうとか。
2月16日から所得税の確定申告書の受付が始まると思われがちですが、実は2月16日前に確定申告書を提出しても何ら問題はありません。
これは還付申告だけでなく計算した結果納付しなければならない場合も問題ありません。
私は毎年1月上旬には自身の確定申告書を提出してしまっていますが、2月16日以降に提出してくださいと税務署から連絡が来たことはありません。
還付申告について1月1日から(実質は昨日1月6日から)受け付けてもらえます。
また、3月17日までであれば何度でも訂正した申告書を提出することができます。
なので後日間違いに気づいて追加で納付が必要になった場合でも期限内であれば罰金を払う必要もないわけです。
なので、お仕事に無理のない範囲で早めに確定申告を済ませるように準備しておきたいものです。
提出→チェック→記帳→書類整理
確定申告書の提出(納付)を最終地点としてさかのぼって計画を立てていきます。
最終提出前には必ずチェックを行います。
入力に誤りはないかなど、決算書も含めたところでチェックを行います。
決算書を作るためには経理記帳を行う必要があります。
会計ソフトにいつまでに入力をすればいいのか。Excel入力はいつまでにできそうかなどを考えておきます。
では会計ソフトに入力を行うためには請求書や領収書、通帳などの資料の整理が必要となります。
資料をそろえる時間がどれくらい必要なのか。
それらをひとつひとつ決めておくことをおススメします。
記帳を始めていくと困ってしまうこともあるでしょう。そんなときには悩まずに専門家や税務署に相談に行くといいでしょう。
早ければ早いほうが対応してもらいやすくなります。
税務署では2月16日以降じっくりと相談を受けてもらえる雰囲気ではなくなります。
なので、できれば2月上旬のうちに疑問点は解消しておきたいものです。
これは税理士でも同じで、確定申告期限が近づくにつれ対応してもらえなくなると思ったほうがいいです。
確定申告を税理士に依頼するとか、疑問点を税理士に確認したい場合も2月上旬のほうが相談に乗ってもらいやすいでしょう。
早めのスタートが大事
毎年2月に入ってから一気に確定申告書の作成を始めようとする方が多いです。
しかし、書類作成から会計ソフト入力を一気にやることはおススメしません。なにせ疲れてしまうことと確定申告作業そのものに嫌なイメージがついてしまうからです。
記帳が嫌になってしまう理由のひとつに1年分をまとめて入力してしまうことがあります。
私も年1回のお客様の記帳入力を行うときは正直うんざりします。
なので私の場合は事前に書類整理をしてから数日にわけて入力をします。
この作業を3月に入ってからやっていたらそれは嫌になりますよ。
毎年確定申告書の作成が嫌だなと思う方は、例年よりも早めに動き始めてはいかがでしょうか?
どうしても自分でやるのがしんどいなと思ったら税理士に依頼するのもいいでしょうね。
まとめ
確定申告書の作成は時間がかかります。
なので提出日をあらかじめ決めておきそれに向けて何をやるのかをさかのぼって考えておくことです。
例年申告期限ぎりぎりで提出してしまっているなと思う方は今年は前倒しで進めてみましょう。
なにか景色が変わるかもしれませんよ。
では。