今年も「公的年金等の源泉徴収票が見当たらない問題」が発生

日本年金機構から送付されてくる公的年金等の源泉徴収票のハガキー。

確定申告時期になるとこの源泉徴収票が見当たらないお客様が昨年多数いらっしゃいました。

今年もまた発生してしまっているようで…。

公的年金等の源泉徴収票が見つからない問題

そもそもなぜこんなことが起きているのか。

公的年金等の源泉徴収票はねんきんネットに登録されていない場合にはハガキ形式で送られてきます。

しかし、年金額の振込通知書や、年金額が変更になったことにより送付されてくる改定額変更通知書も同じハガキ形式であり色も似通っています。

しかも、日本年金機構のホームページを見てみますと以下のようにハガキの中身である源泉徴収票の見本しかなくハガキの表裏部分の印字についてはわかりません。

振込通知書のように表裏の見本がついていたらいいんですけどね。

そのため、どれが源泉徴収票なのか区別できないとおっしゃる方が昨年から多くなりました。

実際源泉徴収票ではなく振込通知書をお持ちいただいたり、中身を見ずに送付されてきたハガキを一式相談時にお持ちいただく方もいたくらいです。

所得税の確定申告で必要なのは源泉徴収票ですが、振込通知書や改定額通知書を持参されても正確な金額は出せません。

【事務所お知らせ】  

年金相談員としての立場で問題提起

昨年の確定申告時、お客様から区別がつきにくいというお声を複数いただきました。

社労士として年金相談員の仕事をしていますので年金相談研修の際に問題提起をさせていただきました。

正直青や黒で印字されてもぱっと見わかりづらいと思います。

例えば、源泉徴収票のハガキであることがわかるように赤や黄を使った目立つ色にするとか、ハガキの大きさを変えるとか。

年金事務所に意見を伝えていただけるようにお願いしていたのですが…。

母の確定申告にて…

一年金相談員が話をしたところで変わるわけもなく、今年も同じ色合いで源泉徴収票のハガキが送付されてきました。

年金をもらっている母のもとにも源泉徴収票のハガキが届いたわけですが、その母が源泉徴収票に気づかなかったのです。

確定申告で必要になったのですが、

源泉徴収票がどれかわからないから探すの手伝って

と言われたのです。

開封済みの振込通知書や改定額通知書のハガキ一式を持ってきて確認することとなりました。

普段から届いたハガキは開封して中身を見るようにと話をしているんですけどそれでもわかりづらかったようです。

日本年金機構からのハガキは大事に置いてあるんですよ。

捨てていないんです。

しかし、源泉徴収票がどれか分からない…。

きっと同じ状況の方は多いのではないかと想像できました。

ねんきんネットかマイナポータルの利用よりも大事なこと

現在、公的年金等の源泉徴収票もねんきんネットやマイナポータルから確認することができます。

しかし、実際のところ「ねんきんネットで確認しました」という方に私は出会っていません。

まだ医療費や生命保険料の控除データの連携で使うマイナポータル経由ですら源泉徴収票を確認したという方にも出会っていません。

まだまだハガキ形式が主流のようです。

今後ねんきんネットやマイナポータルが使いやすくなれば一気に利用は増えそうですがそれまでにはまだまだ時間がかかりそうです。

そのためにも送付する時点で源泉徴収票であることがわかる工夫をすべきだと思います。

まとめ

今年も源泉徴収票が見当たらない問題が起こったので、改めて街角の年金相談センターや年金相談担当の社労士にお話をしておきました。

来年こそ改善されたらいいなと思っています。

では。

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