資格試験でも仕事でも思うのは、つらいな・辞めたいな・合わないなと思ったら、その道から外れてしまうのもありなのかなと思っています。
別の道を見つけてそこでまた新たに始めてみる。
その道にしがみついて精神的に参ってしまうよりははるかにいいと思っています。
資格試験での方向転換ー公認会計士から国税専門官へ
大学1年生から専門学校に通って公認会計士試験の勉強をしていました。
しかし、結局3回受験して不合格。
その時はもう大学4年生で、卒業も決まっていました。
正直、勉強はできる時間はいくらでもありましたが、勉強しても試験問題が解けないと不合格になります。
いくら勉強しても点数が伸びません。やる気も年々下がっていました。
そこで、急に公務員試験へと方向転換を決めます。
なぜ変更できたのか?それは、仕事内容に興味があったからです。
公認会計士になっていたとしても税務の仕事に携わりたいと思っていたからです。
給与も福利厚生もしっかりとしていて税務の仕事に携われる最前線である国税専門官を受験してみて、ダメだったら会計事務所に就職してみてもいいかなと考えていました。
結果的に国税専門官の採用試験に合格して税務職員として15年間勤務することができました。
あのとき公認会計士の勉強にしがみついていたらいまだに合格できていないかもしれません。それだけ難関な資格試験ですから。
気づいたら公務員試験の受験ができる年齢制限にひっかかって受験できる機会を失っていたかもしれません。
はたまた、まったく違う道を歩んでいた可能性もあります。
大学院へ進学していたかもしれない。普通に事業会社へ就職していたかもしれない。
私の場合はこれだと決めてしまうよりいくつもの道(保険)をかけておくほうが安心するタイプです。
結果的に本命であった公認会計士としては活動できていませんが、国税専門官として税務関係の仕事につけたうえ、税理士として開業できるところまで来ました。
それだけに絞らずいろいろな選択肢を考えてもいいのかなと思ったりしています。
税務署勤務から税理士&社会保険労務士へ
税務職員として15年間勤務してきましたが、その間にうつ病を発症、休職を余儀なくされた時期がありました。
正直辛い日々が続きました。仕事も満足にできない・周りに迷惑をかけていることがすごくつらかったのです。
もともとあった税金を知りたいという興味は、日々の業務に追われるにつれなくなってしまっていました。
仕事以外の悩みが多くて楽しいなと思うことはなくなっていくばかり。
辞めたいな・この仕事続けててもきっといつか辞めるだろうなという気持ちがずっとありました。
仕事に対して嫌気がさしていました。組織にいる難しさも痛感していました。
自分ひとりで何もできないんだなと。
制約がたくさんかかってしまう職場にいるのが辛くなりました。
そこで、また別の道を模索し始めます。
23年以上勤務すれば無試験となる税理士をなるべく早めにとってしまいたい。
そう思って税務署勤務のかたわら勉強し始めました。社会保険労務士もそうです。
自分が興味のあることならいくらでも勉強できることを知りました。
だったらそれを専門にして自分ができる範囲でやってみようと思うようになりました。
組織はやっぱり向いていません。
通常は税理士事務所などに勤務して経験を積むのですが、最初からひとりでの開業を選びました。
きっとこのままずっとひとりで活動するつもりです。
それくらい人を雇って一緒に仕事をすることができないと思っています。
組織で嫌なところを見てきたからこそひとりを選んだのです。
別の道を視野に入れるとその道の良さ・悪さがよくわかる
結果的に退職して今は実家のある和歌山に戻って、家業を手伝いながら税理士の開業をするつもりです。
税務署勤務をしているときに、税理士&社会保険労務士で活動したいと考えて始めてから、このまま定年まで続けていたらどうなのか、良さと悪さを両方考えることが出来ました。
もし税務署勤務を続けていたら、きっと体調のことも考慮して仕事内容を考えてくれたでしょうし、高収入で安定・土日祝完全休みと福利厚生も万全です。
しかし、人間関係の悪化でさらに精神的に参って休職を繰り返す、仕事に満足できない、職場環境がよくない、など悪い面もありました。
私は、結局良い面より悪い面が気になって辞めてしまいました。
正直迷いましたよ。でも、きっとその道にしがみついていたら後悔するなと。
せっかく取得した資格を活かしたいですし。
別の道に行くときは家族などの理解を得てから
私は結局退職するときに両親に話しました。
家族がいる方なら夫、妻に相談すべきでしょうね。
それなりにお互い考えている将来設計があるでしょうから。
お子さんがいるならなおさらよくお話されたほうがいいなと。
別の道を選択する場合、協力なしでは正直厳しいなと。
協力がなくても了解は得たいところです。
私もつい最近まで両親に開業を反対されていました。
しかし、自分が本当にやってみたいという気持ちとこのブログを書いていることを伝えたら了解してくれました。
別の道が不安定であればあるほど、これをやりたいんだという強い意志が必要だなと思います。
選んだ新たな道がうまくいく保証は絶対にないですから。
まとめ
今回は資格試験と仕事で、いくつかの道があったらその道だけにしがみつく必要はないということを書きました。
私の考えですのでいろいろな意見がおありだと思います。
その道で居続けるということも選択できます。
ただ、資格試験や仕事ひとつだけでなく視野を広くもっていろいろ考えてみることも大事だなと思っています。
特に今行き詰っている人にはおススメかもしれません。
では。
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