税務職員以外で知り合いがいない

税務署を退職してからつくづく思うのは、とにかく閉鎖的な組織だったなということです。

外部の接触が禁止されているわけではありませんが、内輪の人間だけで過ごすことが多かったのです。

結果として外の人とのつながりがほぼありませんでした。

この状況から早く抜け出したいと思っています。

元上司と先輩に久しぶりに連絡を取ってみた

私にも少なからず大変お世話になった元上司や先輩がいらっしゃいます。

体調を崩したときに支えていただきましたし、仕事の不満や愚痴をしゃべったりサポートしていただけたりしました。

一応現状報告をと思って連絡を取ってみたのですが、ふと思ったのは、

「あれ?職場関係以外で仲が良かった人いないわ」

ということでした。

もちろん大学時代の友人はいますけど、その後就職した税務署では職員同士しか接点がなかったのです。

外部で誰かと知り合うことはほぼありませんでした。

どうしても内輪だけになってしまう理由

仕事の内容を話せない

仕事で何があった・こんな場合はどうする?、など仕事での悩みや相談などを具体的に話すことができるのは、職員どうしでないとなかなかできません。

税務職員も公務員ですので、外部に情報を漏らしてはならないという守秘義務が課されています。

例えば、大学時代の友人としゃべっていてもちょっと仕事に関連した話題になるとそれとなくはぐらかしたり断ったりしていましたね。

そうなるとどうしても外部とのかかわりは減りますし、どうしても職員だけで集まるということになってしまいます。

理解してもらえない

仕事のことをたとえ話したとしても、理解してもらえないでしょう。

税務調査での出来事、お客様とのトラブルなど悩みはつきません。

その都度上司や先輩・同期と連絡するほうが同じ境遇を体験している場合が多いのでどうしても仲間内だけで集まってしまう傾向にあります。

仲間意識が強すぎる

国税の組織は職員ひとりひとりが行動するということは少なくて、組織として行動することが多いです。

上司がいて先輩がいて後輩がいるというピラミッド型の組織です。

部署で単独行動を取っているとどうしても煙たがられます。

職場内でも団体行動を取るので、その後の飲み会やイベントでも団体行動を取ることになります。

そうなると徐々に外部との接触がなくなっていってしまいます。

絶対服従の世界

一番問題なのはここです。

上司の言うことは絶対に服従しなければならないのです。法律で明記されています。

条文上は「職務上の命令」に限定されていますが、実際は違う気がします。

それ以外でも服従させられることは多いです。

例えば飲み会の参加は半ば強制的です。

上司がやると言えば断れませんし、断ったら次の日から態度が変わってしまう上司もいいましたから。(今は断ることもできますけど…)

また、上司だけではなく先輩や同期への服従。

これが本当にやっかいで、よくわからない・やらなくてもいいようなことをさせられることもあります。

つい最近報道された厚生労働省職員の飲食店での深夜までの飲み会。

コロナで飲食店の時短要請があったにもかかわらず開いている店にいって大人数で飲食をしたとのこと。

察するに断れない状況だったのかなと。

誰か権力のある(?)上司などに誘われたからという理由で開催したのかもしれません。

おそらく全員が乗り気であったとは思えないですし、思いたくないです。

正直、組織を重んじる職場ではこういうことは起こりうると思いますし、税務署でも例外ではないと思っています。

それくらい絶対服従の精神が根強く残っています。

退職したから外部との接触を持ちたいと思った

税務職員を退職し、あまりに閉鎖的な環境にいたんだなと改めて感じてしまいました。

学生時代の友人以外、税務職員の同期で友人と呼べる人がいるくらいで外部にはひとりもいませんでした。

私もどこかで、「税務職員である」・「公務員である」という制約があったから接する人を選んでいたのかもしれません。

しかし制約はなくなりました。

これからは仕事関連でもそうですし、なにかまったく違う方向で知り合いができたり友人と呼べる人ができることがあればいいなと。

同業者だけでなくいろいろな業種の方とお話するというのも楽しそうかなと思っています。

もちろん人と接しすぎて疲れてしまうのは本末転倒なので、距離感を保ちながらが理想ですが、外部の方と接することの楽しみをこれから覚えていきたいなと。

例えば何かのコミュニティに参加してみる、趣味が合う人たちと話してみるなどでも構わないのかなと。

それすら今まで制限していたようなところがありますからね。

まとめ

税務職員のときにお世話になった上司や先輩と連絡を取っていたときにふと思ったことを記事にしてみました。

あまりに外部の人との接点がなさすぎるなと。

知り合いが全くいないことに気づいてしまいました。

それだけ内輪だけの閉鎖的な環境で育ってきたのだなと思ってしまいました。

私はその閉鎖的な環境があまり好きではありませんでした。

職員同士知りたくないことを知ってしまう・愚痴を言い合うことが当たり前になってしまうなど、自分の心がすさんでいくのを感じていました。

この環境を脱した今、周りの状況も感じながら別のところで知り合い・友人ができたらいいなと感じています。

では。

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