昨日、社会保険労務士会主催の「令和3年度年度更新・算定基礎届研修」を受講しました。
例年は会場へ行って受講するようですが、コロナの影響でZOOMで行われました。
強制参加ではなく事前申し込み制でしたが無料ですし、改正を踏まえた研修ですから受講しておくべきだなと。
実際、受講者が多かったようで予定人数いっぱい。
労働局や年金事務所職員から直接話を聞けるいい機会です。
年度更新の集合受付事務に従事することになった
社会保険労務士登録をしてすぐに同じ支部の社会保険労務士から、7月に行われる年度更新の集合受付事務に従事してもらえないか、と連絡をいただきました。
管轄の労働基準監督署にて年度更新の受付相談業務をするということで、7月上旬の1日間ですが(10時から15時)参加させていただくことに。
社会保険労務士として初めてのお仕事です。
ただ、年度更新って確か。。
そう、勉強はしましたけど記憶があいまいなのです。
年度更新とは、労働保険料を申告・納付する手続きで、6/1から7/10の間で行われます(令和3年度は7/12まで)。
税務署でいう2/16から3/15の間で行われる所得税の確定申告のようなものをイメージされるといいと思います。
従事するには事前に内容を確認して再度勉強しておいたほうがいいなと思っていたときに、この研修が行われるという連絡がありましたので受けない手はありません。
事前に申し込み者に資料が配布されていましたので、その資料をダウンロードして先に読んでおくことにしました。
それと合わせて、同時期に社会保険の算定基礎届作成も行いますので、その研修もあるのであれば一石二鳥です。
こういうものは積極的に受講していきたいですね。
今は仕事の依頼もほとんどありませんから勉強する時間はいくらでもあります。
研修の内容
午後1時半から3時までという短い時間で、年度更新と算定基礎の両方の研修でしたので駆け足でした。
今年度の改正点と注意点・誤りやすい点について説明がありました。
事前に資料が配布されていましたので、それに書き込みしながら聞いていました。
一応、私の備忘録としてまとめておきたいと思います。
年度更新について
保険料率の改正もなく、変更点はありません。
注意点と間違いやすい点について説明がありました。
今日現在ホームページ上ではまだ公開されていないようですが、厚生労働省のホームページに「労働保険年度更新申告書の書き方」というパンフレットが掲載されます。
今回はその令和3年度版を使っての説明でした。
注意点としては、
- 休業手当と在宅勤務による交通費の取り扱い→賃金に含めるかどうか
- 65歳以上の労働者についても雇用保険の適用対象となっている
誤りが多いところとして、
- 常時使用労働者数と雇用保険被保険者数の記入もれ
- 充当意思の記入
- 法人番号の記入
- 延納
- 労災・雇用保険算定基礎額が同額であったときの記入
- 口座振替
あとは、
- 建設の事業における一括有期事業報告書と総括表の書き方の説明
- 和歌山労働局からのお知らせの説明 年度更新・算定基礎届説明会は本年も中止
という感じでした。
事前に資料は読んでいたのですが、実際に経験してみたり問い合わせが来ないとイメージしづらいですね。
算定基礎届について
算定基礎届は、年度更新と同じように7/12までが期限です。
レジュメの配布とともに、毎年配布されている「算定基礎届の記入・提出ガイドブック」のよくある質問の部分をひととおり説明していただきました。
令和3年度版は5月末までにホームページに掲載されるようです。
私もまだ手元にありませんので、ホームページにアップされたらすぐ確認しようと思っています。
「このガイドブックが一番わかりやすいと思います」、と説明を受けました。
取り上げたこととしては、
- 今年度の変更点と注意点 賞与支払届総括表の廃止・賞与不支給の場合は不支給報告書を提出
- 年金事務所調査での指摘事項 介護処遇改善加算の取り扱い 賞与支払届提出もれ
- 年金手続における押印省略の取り扱い
- 標準報酬月額の特例改定(コロナ関係)
- 短時間労働者に対する被用者保険の適用拡大→法改正
- 電子申請による届出
- ねんきんネット
- 年金相談の予約
という感じでした。
改正があるのでそこを重点的に説明したような感じです。
短時間労働者~については、2022年(令和4年度)からの適用ですがもうすでに説明がされているということはかなり注目されているところだと思います。
なにせパート・アルバイトでも社会保険の加入しなければならない人が多くなるからです。
社会保険の徴収もれを防ぎたいという思惑もありそうですね。
まとめ
今回は受講した研修について書いてみました。
詳細な説明はしていません。また別の機会に時間を取って書こうかなと思っています。
今日の研修を活かして再度勉強を重ねていくしかないですね。
この記事を書いたことで今日の研修ポイントが頭の中で整理できた気がします。
パンフレットにきちんと書かれているので、それをしっかりと確認しつつわからなければ先輩社会保険労務士に相談するのが一番かなと思いました。
まずはパンフレットの熟読から始めたいと思っています。
では。
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