税務署を退職して税理士&社会保険労務士として活動を始めたわけですが、税務職員のころよりずいぶん気が楽になっています。
「この道を選んでよかったんだ」、と思えるようになりたいです。
「従業員・税理士・社会保険労務士」という”3足のわらじ”
家業の従業員としての立場もありますので、3つの仕事を掛け持ちしているような感覚です。
一見大変そうに思えるかもしれませんが、決してそうではありません。
経理事務はほぼ午前中で終了しますので、数日分をまとめて一気に経理するということもあります。(あまりためておきたくありませんが)
その他の時間は税理士・社会保険労務士業務に時間をかけることができますし、もちろん自由な時間もあるので日中にジムに通うことも可能です。
1日のうちに仕事の時間と休みの時間を交互にするというのが私には合っているようです。
ご家族(特にお子様)がいたら考えは変わってくるのかもしれませんね。
私はひとりで活動しているので、基本的に1日のスケジュールは自分で管理できます。
この管理自体、私はまったく苦になりません。
逆に管理しないとどうしたらいいのか考えてしまいます。。
税務職員の時も前日の夕方に明日の計画を考えてから帰宅していましたし、翌日出勤してからもその日の計画を立てるのが通常でした。
税務職員は勤務時間が明確に決められていましたので、いくら自分の仕事が早めに片付いたとしても次から次へと仕事の依頼が来ます。
自分で決めた計画でも大幅に狂うことはしょっちゅうでした。
仕事が一区切りしたとしても休むことはできません。
コーヒーを飲む・トイレに行くくらいはできましたが、買い物に行く・早めにランチに出かけるなどはまずできません。
しかし、今ではそれが普通にできるのです。
また、家業の従業員としての立場をうまく利用するということもできます。
家業の経理は依然としてアナログです。
会計ソフトは使わずにエクセルで伝票作成し総勘定元帳から経費帳票、工事台帳まですべて手入力します。
請求書や領収書は綴りを細かく分けて管理していますし、賃金台帳もすべて手入力しています。
最近は振込で処理することも多かったですが、いまだに小切手で取引をしているところもあります。
社会保険関係の手続きもすべて手入力です。
もしソフトを導入していたらきっともっと効率化できるのにな、と思うのですが。。
関与いただいている税理士のほうで日々の経理から先の、決算書や申告書作成などはすべてお願いしているので、私がそこまでやっておく必要はありません。
一方で、自分の税理士・社会保険労務士業務は効率化を目指そうと思っています。
クラウドソフトを導入してデータを連携しておく、現金取引はできるだけせずにキャッシュレス決済をする、ペーパーレスを導入していく。
家業の経理事務が大変ではないのは、従来通りのやり方をそのまま継続してもなんとか仕事が回っていくことだと思うのです。
小さな会社ですので、時間をかけさえすれば処理はできます。
でもきっとデジタル化を図れば一瞬で終了するくらいの取引量です。
でもこれまでの処理方法を大きく変えるのは家族から抵抗があります。
だったら、自分の事業だけはデジタル化を推し進めようかなと思っています。
それは”3足のわらじ”をうまく両立させるためでもあります。
仕事だけをずっとやるのではなくて自分が勉強できる時間も取りたいですし、自由な時間や休憩する時間も必要です。
効率化できるところは徹底的にやっていきたいところです。
組織の中でいることが向いていないとわかった
もともと大人数でいるのが苦手です。
特に税務職員として勤務していて早々に気づいたのが、組織でいることに向いていないと思ったことです。
職員同士の話を聞いているだけで疲れます。特に口論になっていたりするとその場から逃げたくなります。
気も使いますので、帰宅したらどっと疲れが出てそのまま寝てしまうことも。。
小さいころからひとりでいることに何ら苦痛はありませんでした。
逆にひとりでいたほうが自分のことができますし気が楽です。
根底にある「ひとり自由に」という言葉、私が一番強く思っていることです。
組織でいることのつらさ・制限だらけだった過去を振り返って、今後はそういった生き方はしたくないという思いも込めています。
大人からすれば「馬鹿にするな!なめるな!」と思われるかもしれませんが、別に自分が思っていることですから人それぞれじゃないかなと。
正直ひとりでいることは大好きです。家族にでも気を使ってしまうくらいなので。
ひとりの時間は私は絶対に必要です。
旅行に行くときも基本ひとりで行くようにしています。
自分で決めた計画で動きたいのもありますし、計画をしないときは自由気ままに動きたいからです。
苦手から逃げてもいいんじゃないか
これまでは苦手を克服したほうが絶対にいいと思ってきました。
人と接すること、勉強も仕事もそう。
でも、苦手なことから逃げて得意なことを伸ばす・苦手なところに触れないようにしてもいいんじゃないのかなって思えるようになってきました。
人とのコミュニケーション・ものごとを知らないことがコンプレックスです。
なんでもできるに越したことはないのでしょうが、苦手なものは克服はできても得意になることは私はないと思っています。
むしろ、克服できたためしがありません。
得意だということもあまりないのですが、あえて苦手なことから避けることならいくらでもできるのかなと。
コミュニケーションが苦手であったら、このネット経由で営業をすることもできます。
メールで物事を伝えることもできます。
対面で緊張してしまい話がうまくできないといったことも防ぐことができます。
ものごとを知らないなら、今ではググれば出てきます。
苦手なことをあえて克服しなくてもいい世の中になってきているような気がします。
私はこれまでいくつも道を変えてきました。
逃げてきました。
つらかったらもうこの道はあきらめていいだろうと。
ドロップアウトしてもいいじゃないですか。
別の道が開けているのならそっちにそれてもいいと思うのです。
その方向が正解かなんて誰が分かるのでしょうか。
まず進んでみて自分で判断すればいいだけです。
まとめ
今回は、開業した今思うことを書いてみました。
もちろん今後自分でなにもかも決めていくことになります。
これから生活できるのだろか、仕事はいただけるのだろうか、常に不安です。
でも最近はそれにもまして日々充実していますし、気分が楽です。
この道できっとよかったのだ、と思いたいです。
では。
[事務所お知らせ]
編集後記
今年は7月12日までに労働保険の年度更新申告書と、社会保険算定基礎届を提出することになっています。(通常は7月10日ですが土日なので明けた月曜日となります)
なぜ同じ日になっているんでしょうか?
特に算定基礎届に関しては、4月から6月までの給与をもとに算定しますのでかなり忙しくなってしまいます。
また、7月12日は源泉所得税の納付期限となっていて、半年に1度の納期の特例対象の人達も納付しなければなりません。
なので、労働保険・社会保険とともに給与計算もされている事務所はきっとこの時期が一番大変なのではないでしょうか。