大学生まではとにかく人前で話すとき、緊張で足が震えて仕方がありませんでした。
「こんなしゃべり方だと分からないよな」
「理解してもらえないよな」
なんていつも感じていました。
そんな私でも、今ではなんとか人前で話すことができるようになりました。
人前で話す機会が極端に増えた
社会人になると半強制的に人前で話す機会が増えました。
例えば税務調査。
調査に行くと毎日帰署するたびに上司に報告します。
どういうところを調査してどうだったのか、上司から質問を投げかけられます。
最初のころはこの報告ですらままならないくらいに緊張して、帰署したらちょっと頭の中を整理してカンペのようなものを作ってから報告しないといけないくらいでした。
上司からのちょっとした質問でも頭がパニックになって、全く見当違いのことを話して怒られたこともあります。
また、調査事案を発表する会議もあります。
幹部職員の前で新人職員が自分の調査事案を発表するわけです。
発表資料を事前に作成し提出。
事前に目を通している幹部から容赦ない質問が繰り出されます。
質問というか説教ですね。。
質問されるたびに「すいません、見てません」というと、がっかりする幹部。
さらには、お客様との対応。
調査先での社長や担当者とのやりとり、税理士とのやりとり。
電話で質問されるお客様との対応も、毎日やっていると自然と緊張は薄らいでいくようになりました。
慣れというか「やるしかない」状況に
人前で話すこと自体、経験をしていくことで徐々に慣れていくように感じます。
まあ慣れといいますか、もう開き直るしかないんですよね。
ここまで来たらやらないと、という状況に追い込まれるという感じでしょうか。
いくら事前に緊張しても意味はないなと。
あと、意外と聞き手からダメ出しをしてくる人はそう多くないなと気づいたのです。
「ダメ出しされるとどうしよう」
「何か言ってこられたらどうしよう」
といつも感じていて萎縮してしまっていた自分がいました。
マイナス思考になると精神的に追い込んでしまいます。
いざ話してみたら、聞いていただいていたこと・メモを取っていただいていること・発表そのものをほめていただけたこと。
そんなちょっとしたことの積み重ねで人前で話すことに慣れていったような気がします。
特にほめていただいたことは大きいですね。
話が分かりやすかったとか、よくまとめられていたと言っていただけるととてもうれしくなります。
やっぱり経験してみることって大事ですね。
最初は悩みますよ。
やっぱり過去のトラウマがよみがえりますから。
でも、どこかで割り切るしかないですよね。
もしその話が自分の中でまとまっていないなと思っても、聞き手から何も指摘されなければいいんでしょうから。
開き直りってこういう話す場では大事かもしれませんね。
言葉につまっても気にしない 緊張は絶対するから
緊張は薄らいできたと書きましたが、やっぱり緊張はするものです。
話し始める前は特に。
私の場合ですが、事前に準備していくメモは箇条書きにしかしていません。
一言一句メモ通りに話そうとすると逆に緊張してしまうんです。
箇条書きにすることで言葉がスムーズに出てこないこともありますが、気にしても意味ない。
資料を見ていただく前提でお話させていただくことが多いので、ちょっと言葉に詰まってもかまわないかなと。
「緊張は誰だってするから」
そう思うと気分がかなり楽になります。
とある研修の講師をしたことがあります。午後から3時間。
これまでの人生で講師の経験自体もほとんどなく、しかもこんな長丁場。
でもなんとかやり遂げました。
なぜできたか?
開き直ったからです。
実際に箇条書きしたメモだけ準備して、あとは研修資料を見ていただく。
ここまでの経験もあるかもしれませんが、最終的にはもうやるしかない状況。
冒頭10分くらいは緊張で嚙み倒しました。。
何を言ったのかすら覚えていないくらい。
でもその後は大丈夫でした。
やり始めるとなんとかなるものです。
まとめ
今回は、人前で話すことが苦手だった私でもなんとかやっているという話を書きました。
過去何か発表してトラウマになったという経験がさらに自分を追い込んでしまうのかなと。
聞き手が「よかったよ」「わかりやすかった」などといういい体験をするときっと自信になっていき、人前で話すことに慣れていくのかなと思っています。
過去は消せませんけど、成功体験を積み重ねていくことが一番いいのかもしれませんね。
私もできるだけ体験を積んでいってこの成功体験をもっとできるように努力していきたいと思っています。
では。
[事務所お知らせ]
編集後記
今日はこれから労基署で年度更新指導員のお仕事。
緊張していますけど、しっかり対応したいなと思っています。