試験直前でも普段どおり仕事をしていた

資格試験の受験直前に数日間休みを取得して受験される方がいらっしゃいます。

うらやましくもありますし、できたらそうしたいところです。

しかし、私の場合休める環境にありませんでしたので普段どおり仕事をするしかありませんでした。

ではどうやって勉強時間を捻出したのか。

結果論ですが工夫次第で休まなくてもなんとかなると思っています。

人事異動直後に試験日を迎える 休めるわけない

通常7月10日は税務署では人事異動を迎えます。

新たな勤務先へ異動することもあれば、税務署内で異動することもあります。

どっちにしても昨年までと同じメンバーということはありませんので、仕事のやり方・担当者も当然変わります。

メンバー同士の交流も必要になりますので、1か月近くはお互い手探り状態です。

その状況もありつつ通常通り仕事をしていくことになりますからどうしても仕事一つをとっても時間がかかって余裕がありません。

そんな時期に休みを取れるような環境ではありませんでした。

私の場合は、事前に統括官に休暇を取れるようにお願いしていましたが、それをよく思わない上司や先輩も当然いらっしゃいました。

嫌がらせのように急ぎの仕事を振ってくる先輩もいましたからね。

社労士試験は休日ですので特に休みを取得せずに通常通り出勤していました。

税理士試験の場合の時間管理

統括官に告げるのが7月上旬だとしたら税理士試験の本番まであと1か月です。

1か月で何ができるのかを再度計画し直します。

私は簿記論・財務諸表論を受験していますが、どちらも独学+直前期にTACの資料通信を申し込んでいました。

本腰になるのはこの1か月。

事前にやることを絞るのです。

あれもこれもだと正直厳しいですし、時間がない中で合格を目指すにはこの方法しかありませんでした。

もしダメだったとしても税務職員という仕事があるので収入の心配はないと思えば気持ちも楽でした。

具体的には、

TAC直前テキスト+答練+模試

です。

そう、これだけ!

もう捨て身じゃないですけどこれを何度も繰り返します。

一度解いて正解を導いたとしても解き方から考えなおしたり、下書きの仕方や解説も何度も見直しました。

漫然と解き直すようなことはせずに1問1問丁寧に解いていましたね。

やることを決めたら、あとは時間です。

1年目受験した時は2科目同時受験で、こんな感じのスケジュールでした。

6:30 勤務先近くのカフェで財務諸表理論+簿記論第1問
8:00 出勤
17:30 帰宅
19:00~ 勉強開始 簿記論第2問第3問 財務諸表論第3問
23:00 就寝

平日は「どちらの科目も答練1回分をこなす」と決めてスケジュールを立てていました。

しかし、どうしても平日に断れない飲み会が入ったりすることがありますので、土日のどちらかは予備日を設けていました。

土日もあえてこのペースを増やしたりはしませんでした。

範囲を絞っているからできたことなのかもしれませんが、それでも相当大変でした。

通勤時間の混雑している車内で答練を持参し、頭の中で解いて解説を読んだりしていましたし、理論暗記もしていました。

結果的に簿記論は不合格でしたが、その後簿記論だけになってもこの勉強スタイルが基本でした。

試験日は平日ですから仕事を休んでしまうことになります。

勉強時間を確保したいですからなるべく残業をさけたいですし、疲れ切ってしまうことができるだけないような工夫も必要でした。

1年目の時は仕事自体は忙しくありませんでしたが何せ初めての仕事ばかり。

覚えるのに必死で疲れがたまる一方でした。

なので、土日に作っておいた予備日が非常に有効でしたね。

平日ダメなら土日で挽回すればいいと割り切りました。

無理のない計画がおススメです。

社労士試験の場合の時間管理

社労士試験は休日でしたので、特に休みを取ることはしませんでした。

なぜかというと、準備がうまくできていたら特に取らなくてもいいかなと思っていたからです。

勉強を始めた当初から、「土日どちらか1日授業で平日復習」というサイクルができていましたので、あえてそれを崩すことはしたくありませんでした。

直前期の平日のスケジュールはこんな感じでした。

出勤前の電車内:選択式
勤務スタート
帰宅の電車内:選択式
自宅:択一式

直前期までに過去問をテキストに反映済みでしたので、あとは答練を電車で確認していました。

自宅でも答練のみ復習です。

基本的には間違えた問題を中心にチェックしていき、テキストに書き込んでいました。

TAC生ですと「暗記カード」という冊子がもらえますので、それを通勤時間に眺めておくようにしていました。選択式対策も兼ねてです。

ただこの計画ができたのは過去問を直前期までにある程度目を通していたからで、もし過去問がまだなら少し方向をかえていたでしょうね。

せめてテキストに出てくる項目の過去問はつぶしておきたいところですし。

ただこの時期はもう過去問より答練に絞ってもいいかもしれませんね。

私が心がけていたのは、答練の解説のみではなく必ずテキストに戻って確認し書き込みをしていたことです。

何度か見ているうちに覚えますし、頭の中で整理ができてきます。

もし余裕が出てきてもこれ以上のことはしませんでした。

特に試験1週間前は、体調管理のほうが重要です。

普段より早く寝るようにしていましたし、仕事もできるだけ残業しないようにして早く帰るようにしていました。

試験1週間前から誘われる飲み会はさすがにお断りしていた気がします。

その時は試験があるとはっきり言っていました。

それがたとえ社労士試験でも、です。

たまに飲み会に行かないときがあってもいいと思いますし、そこは気にしないことです。

まとめ

今回は、働きながら税理士試験・社労士試験を受験していた時を振り返って、「そういえば試験直前に休みってとってなかったな」、と思って書いてみました。

もちろん休めるなら休んで追い込みをかけられるのならそうしたいですけど、私はあえて普段通りの生活を心がけていました。

意外と追い込みしなきゃって考えちゃうと緊張しちゃうんですよ。

なんかそわそわして何も手につかない感じがして。

だったら仕事で紛らわせるではないですけど、勉強しなきゃと追い込まずに意識をそらすのもいいのかなと思っていましたね。

では。

[事務所お知らせ]

編集後記

開業時からTwitterをやっていて、普段はこのブログの公開案内とたまに日常的なことをつぶやいています。

つながるのがうれしいですし、たまに参考にしてみようと思えるものもあり空いた時間にチェックさせていただいています。

そんな中、昨日とある税理士からフォローがあったのですが、「あれ?ひょっとして…」と。

その後すぐにDMが送られてきてわかりました。

なんと、「元国税の同期」からでした。

なかなか連絡も取れなくなっていましたので久しぶりのやりとりです。

あの頃は同期として、今は同業者になっているんだなと思うとちょっとうれしくなりました。

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