最近とある社労士と一緒に仕事をする機会があります。
私は社労士業務の経験がありませんので、そういう機会を与えていただくのはとてもありがたいことです。
しかも合格してからかなり空いてしまっています。
ではまたテキストを読んでからやるか。
いや、もう実践で学んでいこうという方向に切り替えました。
仕事から勉強するーこれまでと逆の方法で
通常ですと机上である程度学んでから実務において実践をしていく形ですよね。
しかし、今回はその逆で、実践をしながらその都度机上で勉強をするというやり方に変えました。
例えば社労士業務ですと、現在様々な助成金申請業務を代行している事務所が多いように思います。
助成金業務を請け負ったとすると、
- 申請書類を作成する
- 就業規則等を整備する
- 書類を収集する
といったようなことをしていくわけですが、これまでの私ですとこの業務を始める前にパンフレットやHPで内容を確認してからようやく作成開始、という感じでした。
しかし、今はもうとりあえず形を作成してみてその都度パンフレット等に戻って確認するのです。
仕事と勉強を一緒にやってしまおうという作戦です。
これのいいところは、実際の作業をしつつ内容を確認しながら学べるところですね。
意外と細かな部分もパンフレットには書かれていたりしますし。
唯一の欠点は時間がかかりすぎること。
それは仕方ないですよね。だって全くパンフレット等を見ずに書類を作るなんてできるわけないんですから。
あとは、実際に社労士に最終チェックをしてもらうとともに分からないところを確認していくという流れにしています。
これって意外とほかの業務でも役に立つのかなと思ったりしています。
実践しながら調べていく
例えば私がメインとしている調査業務。
もちろん税務調査は経験していることもありますが、実際に税理士としての立場で受けてみて気づく部分も多いのかなと。
これまでは調査をする側の立場だったので、お客様と税務署の間にたつという感覚は異なるのかなと思うのです。
お客様の主張も取り入れつつ税務署の主張との調整を図る。
そういう駆け引きっていくら机上で勉強しても身につくとは思えません。
私も退職後に調査対策のセミナーを受講したり書籍を購入して読んだりしていますが、あくまで理解のため。
実際の現場でどう対応するのかはその時に決めていくことになりますので、ひょっとしたら失敗してしまうかもしれません。
でもいったんそこで対応したことを振り返って再度セミナー資料を読む・書籍を読むなどしていけば理解も深まっていくのかなと考えています。
税理士会や社労士会での相談業務も、実例にあたってから勉強したほうがきっと身につくと思うのです。
どうしても机上の勉強だけだとイメージできませんよね。
試験ではできたとしてもそれを実践でどう活かすか。
それは実際の仕事をしながら身に着けるのが一番だと考えています。
このことに気づくのが遅かった私。
机上をやっていれば実践はどうにかなると思っていましたがまったく使い物になりませんでした。
まず実践してみようと。それから机上の勉強に戻ってみて再確認する。
ただ人によって向き不向きがあると思うので強制はしませんが、未経験分野が多い方は実践から勉強するという方法もいいのではないでしょうか。
開業したら実践できる場はいただけるようになる
これまでは資格を持っているだけでしたので実践できる場というのは税務署の中だけ。
もちろん社労士業務などまったくやっていません。
しかし、開業したら実践する機会があるんだなというのが実感です。
支部会経由で相談業務や指導業務に応募してみる。
私のように同業者から依頼をいただけることもあります。
もちろん事前に配布される資料には目を通して勉強はしておきますが、そこで学んだこととはまったく想定していない状況が起こるわけです。
その体験を整理してまとめておいて今後に活かすようにしています。
最近はOneNoteを使ってできる限りメモを残しておき後で見返して修正したりしています。
実践で学んだこともメモをして手元の資料に反映しておく。
これの繰り返しかなと思っています。
まとめ
今回は、仕事と勉強を同時にやっていることを書きました。
なにせ税務署でしか勤務経験がありませんので、実践が圧倒的に不足しています。
それを解決するには自らすすんで実践していくしかないわけです。
実践しつつ机上で勉強もする。
分かった気になって実践を遠ざけがちだった反省点を踏まえ、遅ればせながら日々訓練しているところです。
では。
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