先週金曜日、労働基準監督署にて年度更新申告書の臨時指導員ということで、社会保険労務士として参加させていただきました。
まさか社会保険労務士として、そして、開業して初めての本格的なお仕事がこれ。
不思議な感覚です。
しかし、やってみていろいろ気づかされたこと、そして今後改善すべきところもはっきりしましたので自分の備忘録として残しておこうと思います。
従事人数が少ない事実を知る
当日は10時から15時までとなっていたのですが、労働基準監督署に早めについたので担当課長に事前にご挨拶をしてから勤務を始めました。
すると、始まったとたんに用意されていた3つの机がうまり、後ろにあった椅子で待っていただく方が出てきました。
かなりのラッシュです。
例年にないくらいだったそうです。
最初は担当課長に後ろから見ていただいていましたが、とにかく焦りますね。
審査をするわけですが、書き方は本当に人それぞれ。
こちらで訂正させていただくことも多かったです。
私自身分からないところは周りに聞くようにしていましたが、タイミングが非常に難しい。。
パンフレットを手元に置いていましたので、待っていただくのは承知の上で毎回確認するようにしていました。
ほとんどの方は申告書は記入しているものの納付書は空欄で、金額を確認したらこちらで納付金額を記入するというパターンでした。
結局ラッシュは11時まで続きました。
ちょっと合間ができたので、ようやくそこで従事いただいている職員さんにごあいさつ。
そこで聞いたのは、昨年まで5人体制で対応していたのに、今年から3人体制になったという事実でした。
昨年までは、
- 労働局職員1人
- 労基署職員2人
- 社労士2人
今年はというと、
- 労基署職員2人
- 社労士1人(私)
おそらく社労士2人はベテランの方だったと思うので、こんなど素人の私でよかったのかなとさらに不安が増してしまいました。
しかも、出張会場を1つ廃止したためその地区からも多くの方が来られているようでした。
今後は縮小傾向なのかもしれません。ひょっとしたらこういう指導員のお仕事も廃止になるかもしれませんね。
午後からも怒涛のラッシュ 気づいたら終わってた…
13時に再開しましたがほんの5分後一気にラッシュが来ました。
しかも、一人の方が関連法人をいくつも提出されていったり、二元適用事業所の申告書をいくつもチェックするなど。
一人にかける時間が大変長くなってしまいました。
しかも、気づくと職員さんが1人少なくなっており、実質2人で会場を回すという事態に。。(いてくださったのかもしれませんが私は気づきませんでした)
ある人は、まったく白紙の状態で持ってこられました。
賃金台帳のようなものだけお持ちだったので計算はさせていただきましたが、事業ごとに保険番号を振り出しているため、どの事業のものなのか分からなくなっていました。
この方は昨年、会社名や住所などもすべて担当者に書いてもらっていたとのこと。
やってもらうのが当然だと思われていたようですが、私はそれくらいは書いていただくように指導させていただきました。
「これまで書いていただいていたのに」と言われましたが、ぼーっとされているのも気になりましたし、記入できるところは書いていただきたいと思ったのです。
他の方は分からないなりにも記入をして確認してほしいということで持参されていました。
それすらもされずに当然にやってもらおうとする姿勢が垣間見えてしまいました。
結局何社もあったので職員さんに手伝っていただき計算は私たちで、会社名や住所などは向こうに書いていただきました。
まったく白紙の方もいるという話は聞いていたので驚きはしませんでした。
税務署にいたときもよくいましたからね。
その1件が終了したらなんともう15時。
課長から、
「今日はお疲れさまでした、今後ともぜひご協力よろしくお願いします。」
とおっしゃっていただき、最低限お手伝いはできたのかなと思っています。
反省点① 書き方が頭に入っておらず時間がかかった
申告書の書き方がすべて頭に入っておらず、パンフレットで探しているうちに後ろの方をお待たせさせてしまう状況を作ってしまったことです。
活動をされていない事業者の方も来署されていましたが、その書き方を完全に勘違いしていてその場で職員に教えていただくこともありました。
限られた時間の中での審査ですから緊張もします。
パンフレットのチェックリストの部分を常に開いていましたがそれを十分に見る時間もありませんでした。
いちいち頭で考えている余裕がありません。
結局、パンフレットでも申告書の記載例を中心にチェックしておくことが大切だなと思いました。
パンフレットもよく分からない、読んでいない方がいらっしゃいます。
その方々に対応するにはまずパンフレットをしっかり頭に入れることだと思いました。
反省点② 本当にこれでいいのかという不安
終わった今だから思うことですが、確認しながらやったつもりでも不安です。
申告書のチェックや事業者との会話など、もっとわかりやすく説明できたのに・違う対応をしたらよかったな、と反省するばかりです。
終わったことは仕方ないとは言いますが、社会保険労務士としての責任の重さを痛感させられます。
これはもう受け入れるしかありません。ダメならダメと言われると思います。
注意されないところを見れば出来が悪いとは思われていないのでしょう。
ただ失敗したなと思うことは次に活かさないといけないです。
同じことを繰り返すわけにはいきませんから。
まとめ
今回は、年度更新指導員のお仕事で気づいたことと反省について書いてみました。
来年依頼が来るかどうかはわかりません。
「もう結構です」とお断りされるかもしれません。
しかし、勉強になったことは事実です。
やっぱり経験してみないと分からないですね。
もしご依頼があるのなら次回も参加させていただこうと思っています。
ちなみに担当課長を含め職員さんが皆さん親切で、とても仕事しやすい環境だなと思いました。
では。
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