直前期は追加で教材を買わないこと

税理士試験や社労士試験は今月本試験を迎えます。

試験まで1か月を切ったこの超直前期。

いろいろ気になったり不安になることも多くなりがちです。

でも、ここでいろいろと教材を追加で購入してしまうのは合格を遠のかせます。

今ある教材だけで十分ですから。

教材は絞るという勇気をもって

とにかく試験1か月を切ったらもう新たな教材を使う必要はありません。

今まで使ってきた教材を繰り返すことと、できれば教材を絞っていくことをおススメします。

実際に私がやっていたことをお話してみます。

税理士試験(簿記論・財務諸表論)

  • 答練と直前対策テキスト
  • ポケットテキスト(現:完全無欠の総まとめ)(財務諸表論)

⇒最終的に答練の余白に情報をまとめる

社労士試験

  • 答練とテキスト
  • テキストは法改正と一般常識も含めて

⇒最終的に答練の内容もテキストに反映させる。

共通していたこと 何度もじっくりと繰り返すこと

どちらの試験でも共通していたのは、問題練習時は同じ問題を繰り返すことと、じっくり解説を読んで補足事項をテキストで確認しメモをすることでした。

新たな教材ではなくこれまでの教材が完璧になるまで手は付けません。

というかこの段階で完璧な人なんてまずいません。

この時期に複数の予備校で教材を入手するのもどうかなと思います。

この時期は自信をできるだけつけることです。

「解ける」「正解」という自信をいかに増やすかです。

知らない知識が多くなるとこの時期は不安になります。

そういうことからは遠ざかるべきです。

実際本試験では初めて目にするような問題が必ず出題されます。

それを追い求めるのは無理なこと。

まずはしっかりとできるところだけ固めていくことです。

私が教材を絞るといったのは、「このラインまでやっておけばほかの受験生に差をつけられない」ということ。

特に社会人の方ですと時間的に制約がありますので、余裕で合格を目指すというのは厳しいかもしれません。

他の受験生と同じところを正解するというスタンスは差をつけられないためには重要なと考えています。

私はこの教材を絞る方法で、建設業経理士試験も、国税専門官試験も合格してきました。

とにかく新たな教材を購入するのは時期的にもう遅いです。

5月くらいならいいのでしょうけど、試験1か月前に新たな教材を買っている方を見て「ああきっとダメだろうな」と思っていた次第です。

実際社労士試験で合格した同期の話を聞くと、合格した年は余計なことはしなかったと言っていました。

ある同期は、前年の直前期に白書を手に入れてくまなく読んでいたそうです。

しかし、ほかのところで足元をすくわれて1年を棒に振ったとのこと。

このほかのところというのは、確実に正解できたところやどちらかで迷ったところだったらしい。

実際その白書から出たのは1問。かなり非効率だったと言って、合格した年は予備校で与えられた教材だけしか勉強しなかったと言っていました。

他の試験でも合格者の話を聞く限り、予備校で与えられたこと以外に追加で教材を買うとか、独学していてこの時期に教材を新たに購入するのはやめてほしいとのこと。

本来はもっと前にやることです。

ここまで来たのならまずは手元の教材から固めましょう。

体調管理が第一 勉強時間はその次でいい

超直前期は体調管理が第一です。

勉強時間を確保したい気持ちは本当によくわかります。

でも、できれば勉強時間を増やすのではなく早く寝るとかゆっくりした時間を増やすようにしたほうがいいような気がします。

私は、特に勉強時間を増やしたことはありません。

逆に寝る時間を早くする・朝から勉強する・ゆっくりした時間を持つという時間を増やしていました。

正直、試験直前なんで不安なんですよね。

その気持ちを紛らわせるためにというのもあります。

なぜ勉強時間を増やす必要がなかったのかというと、教材を絞っていたからです。

この教材だけしっかりやればいいと割り切っていたんです。

あれもこれもやろうとすると時間は絶対足りなくなり余計に不安になります。

だったら割り切ったほうが安心です。

私の場合、夜2時間の勉強時間を1時間朝にもってきて、残り1時間は夜勉強に充てるようにしただけです。

その分早めに寝るとかリラックスする時間にあてていました。

これを試験当日まで普通に続けていました。

仕事もしていましたから1日の疲れが出る夜の負担を回避したかったのです。

土日休みも直前期だからといって勉強時間を増やしたことはありません。

とにかくこの時期に不安になることが一番避けたいところです。

自信を持つことが合格への秘訣だと思っています。

まとめ

まわりの受験生情報で直前期に「この教材を買ったほうがいい」とか、「●●の本を読んだほうがいい」などと言われることがあります。

余裕があればいいですけど、正直無理ならこういうのはスルーしましょう。

たいていこんな直前期にいろいろ情報を流す人とは距離を置きたいところです。

たいていは受験生仲間からこんな情報が出回りますが、実際に合格している人ではないですし予備校の講師でもありません。

信ぴょう性はほぼないと思っていいです。

そういえば社労士試験のときTACの教室にこういう人たくさんいたなと。

何回も受験している人ほど足元をすくわれている印象でした。

分からなくもないですよ。公認会計士試験で3回も受験していますから。

でも、やっぱりまずはこれまでの教材に絞ること。

追加で教材は買わないことだなと、過去の試験を振り返って思いますね。

では。

[事務所お知らせ]

編集後記

新型コロナの感染拡大により、税務調査に影響が出てきています。

大阪国税局管内でも、8月末まで緊急事態宣言が発令されたことにより新規での調査着手は原則しないようです。

今年もまだ収まらないコロナ感染。

今年も税務調査、また年金事務所や労基署調査に大きな影響を与えそうですし、来年以降も同じ状況になってしまうかもしれません。

私自身、調査対応を業務メニューとしているのでその方向性が気がかりですし、ひょっとしたら大きな方向転換を迫られるかもしれません。

今後も同じ状況なら昨年と同様になかなか実地で行う調査ってできなくなっていきそうですね。

なにか代案を考えているところです。

タイトルとURLをコピーしました