税務署で勤務しているときにうつ病とパニック障害を発症したのですが、その時にかかりつけだった精神科の先生にADHDではないかと診断されたことがあります。
それはなかなかうつ病の投薬治療がうまくいかなったことによるもので、話を聞いているうちにそうではないかと診断されたのです。
しばらくADHD用の薬も投与されて飲み続けました。
今日はそんな経験についてお話してみたいと思います。
ADHDとは
ADHDとは、発達障害の1つで「不注意」と「多動・衝動性」を主な特徴とします。
「不注意(活動に集中できない・気が散りやすい・物をなくしやすい・順序だてて活動に取り組めないなど)」と「多動衝動性(じっとしていられない・静かに遊べない・待つことが苦手で他人のじゃまをしてしまうなど)」
これらが小さいころからすでに見られること、発達に応じた対人関係や学業的・職業的な機能が障害されていること、などがあげられます。
私は小さいころから確かにこの傾向はありましたけど自覚はありませんでした。
しかし、うつ病になってから医師からADHDの傾向があると診断されたのです。
先輩から作業が下手だと怒られたとか、マルチタスクが苦手だとかいう話を聞いていたからでしょうか。
その時は素直に受け入れて、ADHD用の薬が処方されました。
ストラテラという薬なのですが、当時はジェネリックもなくて大変高価な薬でした。
しかも2週間分しか処方されないため月2回通院が必要に。
一回の通院と投薬で1万円以上かかっていた記憶があります。
投薬効果と副作用
実際すぐには効果はありませんでしたが、徐々に仕事を効率的に動かせるような気がしてきました。
頭の回転が速くなったような気になるんですね。
マルチタスクが苦手とか言いながら意外とできていたりしましたし、ミスも減りました。
ただ副作用もあって、1日1回の服用なのですが朝飲むと夕方に非常に疲れが出るようになったんです。
帰宅しようとするとひどい頭痛と眠気に襲われました。
駅のベンチでゆっくりしたり、電車では必ず座れる車両を選んだりと時間をかけて帰宅しないといけなくなりました。
転院で脳波検査
しばらく投薬を続けていたのですが、転院をきっかけに医師に相談したところ検査を受けてみないかと言われました。
その病院では脳波検査を行っており、ヒアリングだけではなくてしっかり検査をするとのこと。
確かにヒアリングだけで投薬治療が始まっていましたので若干不思議に思っていましたので、検査を受けることにしました。
別の日、脳波検査が行われました。
ずっと横になったまま専門医から指示を受けます。
やたら強い光を浴びたり突然真っ暗になったりと変化の多い検査でした。
1時間近く検査をしたあと、後日検査結果が出ることになりました。
結果は、ADHDの兆候はないとのこと。
ただ、気にしすぎる性格なので疲れやすいんだと思うという診断でした。
ヒアリングだけで決めたのではなく、こうやって検査をしていただけたことですっきりしたのを覚えています。
その後は投薬治療も止め、今も飲んでいません。
私の場合は「性格」HSPにあてはまる
ADHDだから投薬治療というよりかは私の場合性格のほうが大きかったように思います。
最近になりHSPという言葉が出てきましたけど、このHSPにあてはまるのではないかなと。
HSPとは、生まれつき「非常に感受性が強く敏感な気質もった人」のことを指します。
これは薬で治せるとかではなくて性格です。
HSPの診断を受けるとほぼ当てはまることが分かりました。
以前記事にもしてあります。
性格なのですぐすぐ治るものではありませんが、気を付けることや周りに知っていただくことは可能です。
また、その結果を素直に受け入れることができるようになりました。
これまではADHDだとすぐに受け入れられなかったし、投薬治療をしていたけどちょっと疑心暗鬼になっていたところもありましたから。
でも、それが性格なんだとわかったら諦めというか安心できたんですよね。
人よりも手際が悪い。不器用。気にしすぎ。
すべて受け入れています。
そういう人間なのですから。
まとめ
今回はADHDと診断され投薬治療をしていたころの話を書きました。
当時ADHDの薬は3種類しかなくて、高価なものでした。
自立支援の申請をして、3割負担を1割負担にしていました。
今はジェネリックも登場しましたのでずいぶん安くなっています。
ただ、自己判断で投薬治療を中止するのは絶対やめてくださいね。
では。
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