独自色を出して差別化を

開業前に、すでに開業されているひとり税理士や社労士の方のセミナーを受けたり、書籍を読む機会がありその都度参考にさせていただいています。

しかし、そのまま取り入れるところもあれば独自性を出しているところもあります。

開業されている状況(ご家族がいる、兼業している、稼ぎたいなど)にも大きく左右されるところかなと思います。

私は不器用な人間ですので、ひとりで自分のペースで仕事をしていきたいと考えていましたので、ほかの方がやるような仕事量は当然こなせる自信はありませんでした。

過去の経験や自分がやりたいことをそのまま業務にしています。

家業の経理と兼業

私の場合、開業はしましたけど実家の自室で仕事をしています。

週に数時間は家業の経理などと兼業していますが、ほとんどは税理士・社労士業に時間をあてています。

なのでまったく制約がないというわけではありません。

月の前半と後半で仕事量が変わったりしますので。

一方で、若干ですが会社の従業員として給与をいただいています。

数万円ですけど毎月安定した収入があるという安心感は確かにあります。

家族と一緒に住んでいますので、家賃や水道光熱費などはかからないのも恵まれているところかなと。

もし毎月安定した収入がほしいと思うのなら、定期的にお客様をサポートする顧問業務は入れておきたいところですが私はやっていません。

単発業務のみ受け付けています。

税務署での税務調査の経験・うつ病の経験を活かす

税務署勤務で税務調査の経験があることと、うつ病とパニック障害を経験したこと。

まったく関係なさそうですが、どちらも税務署勤務で経験したことです。

税務調査では数々の失敗をしつつ調査官としての視点で申告書などをチェックしていました。

人間関係と仕事に悩みうつ病とパニック障害を発症し休職復職を繰り返しました。

これらの経験を仕事に活かせないかをずっと考えていました。

税務調査を専門にする税理士はいらっしゃいますし、障害年金申請を専門にする社労士もまた多くいらっしゃいます。

でも両方をやっている人ってなかなか少ないのかなと。

まあ業務量のこともありますし、どれか1つだけでも十分専門的に仕事をしていけるのかなと感じます。

しかし、私は両方ともやってみたいと思ったので業務メニューのメインにしています。

お客様からしたら選択肢が狭まってしまっているのでなかなかすぐにご依頼いただけなさそうではあります。

しかし、ほかの税理士や社労士とは違うところをアピールすることも大事だと考えています。

自分が過去の経験から学んだこともたくさんあります。

それを還元したい気持ちをずっと持ち続けています。

お客様と一緒に考えたい

お客様にアドバイスすることも大切だと思っていますが、まずどういったことにお困りなのかをお聞きして、一緒に考えていければなと。

即答できるほどの能力があればお客様から信頼していただけるのでしょうが、どうしても記憶をもとに回答してしまうと失敗する傾向があります。

即答はせずに、情報収集をしつつお客様と同じ視点にたって一緒に考えて行ければと思っています。

例えば税務調査ですと、こちらが一方的に説明するだけでなく疑問や不安にお応えすること。

調査当日やそれ以降の調査官とのやり取りもサポートできる環境を作ること。

障害年金申請ですと、お客様とのヒアリングと医療機関との関係を大切にして行動する。

自分にできることはお客様のサポートに徹することだと思っています。

一生勉強する・悩む・努力する

独自色を出すということは、ほかの方と一線を画すことになりますので、まったく共感を得られなければ事業として成り立たない可能性もあります。

本当にこれでいいのだろうかと悩むことも。

実際、顧問業務をなくすには相当勇気が必要でした。

お客様との関係、自分の生活のことを天秤にかけたときに、いつも考えてしまいます。

業務を絞っていくと決めた以上は、その業務については一生勉強したいと思いますし、努力し続けたいと思っています。

私は何をするのも要領が悪い人間です。

人の数倍の時間をかけてようやく追いつけるような人間です。

それは仕方ない。

遠回りですけど、何かを続けていることでご理解いただける方がいたらそれで幸せだなと。

結果としてご依頼をいただけるのならなおさらです。

まとめ

正直、独自色を出すこと、差別化することは自分の中で必然的だったような気もします。

ひとりでやること自体すべての業務を請け負うことはできないなと感じていましたから。

もっと器用な人間だったらなと思ったりしますけど…。

では。

[事務所お知らせ]

編集後記

昨日は税理士支部会の研修で、税務署の統括官からインボイス制度とダイレクト納付についてご説明いただきました。

統括官がご自身でまとめられ作成されたまとめ表をいただいたりと参考になりましたし、知識の再確認で役に立ったことも。

このような研修を月に1回行うようです。

次回は電帳法改正についてだそうで、私の中で今興味があるところなので楽しみではあります。

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