まず対象者かどうかを確認してみよう

税務署勤務をしているときにある上司から、まず仕組みの大枠をつかむには「対象となる者」かどうかを把握することだよ、と教わりました。

例えば、

  • 年末調整をする者・しない者
  • 確定申告をする者・しない者
  • 健康保険や厚生年金に加入する者・しない者
  • 障害年金を受け取れる者・受け取れない者

など、手続きしなければならないという場合やしなくてもいい場合があります。

私もその考えには賛成でして、やっぱり対象者かどうかを把握しておくことがまず基本であると考えています。

対象者を把握しないとどうなるか

例えば、確定申告をしなければならない者の場合ですと、申告をしない=「無申告者」ということになってしまいます。

期限が過ぎた申告には加算税という罰金が科されます。

もちろん無申告者に対しては税務調査も容赦なくやってきます。

税務調査後ですと加算税も割増されることになります。

また、健康保険や厚生年金に加入しなければならない者がしていなかった場合、さかのぼって保険料を負担しなければならないという状況が生じます。

対象者かどうかをきちんと把握しておくことで余計な負担を減らせるということになります。

パンフレットを読んでも難しい言葉が並んでいるし内容も細かいからよくわからないという方も、まずは対象者かどうかを理解するところが大事だと思います。

ここの判断を間違うと、申告もれや調査での指摘につながってしまうことになりかねません。

対象者かどうかの把握と理解が一番のポイントです。

対象者であると判断して初めてその後を理解する

対象者であると判断できて初めてその後を理解するというスタンスでいいと思います。

対象者でなければその後の手続きは不要ですから。

内容の理解の入り口として対象者であるかどうかの把握が大事であるということ。

細かい要件や使う書類の理解はその次です。

「木を見て森を見ず」で、まずは大枠を理解するようにしましょう。

今後について シリーズ化してみます

これから年末調整や確定申告など、年末年始に向けての作業が始まります。

社会保険や障害年金も含めて、今後何回かに分けてお伝えしていく予定にしています。

題して「●●する者しない者」です。

時期的なことを踏まえて、次回の1回目は「年末調整する者しない者」を取り上げる予定です(近日公開します)。

年末調整をする者かどうかは、実はとても大事なところでして誤りも多いです。

年末調整をしていなかったり、逆に誤って年末調整をしてしまっていたり。

その判断を誤っていたがために納付自体が誤っていた、書類の書き方が誤っていたなどいろいろなところに派生してきてしまいます。

予定としては、

  • 年末調整する者しない者
  • 確定申告する者しない者
  • 健康保険に加入する者しない者
  • 障害年金を受け取れる者できない者

など、私が行っている業務に関連した内容を取り上げていく予定です。

全体を網羅的に書いていくのもありなのでしょうが、それよりもまず一番大切だと思うところを重点的に書いてみようと考えています。

やっぱり対象者かどうかって誰でも気になるところだと思うんですよね。

私が思うにここが理解できてからようやく詳細な内容に入っていける気がしています。

パンフレットだけ渡されて途方に暮れてしまっている方向けに、

  • ご本人が対象となるかどうか
  • 従業員が対象となるかどうか
  • ご家族が対象となるかどうか

など入り口をしっかりをご理解していただけるような内容にしたいと考えています。

まとめ

本題は次回以降に書いていきたいと思いますので、今回は対象者の把握が大事だということを書いてみました。

パンフレットですと最初のほうのページにあったりするのですが、意外と見落としていたり間違って理解していたり。。

私も上司や先輩から対象者かどうかの判断の大事さを嫌というほど叩き込まれました。

一度自分でも整理してみたいなと思っていたところですし、意外と内容的に複雑なものもあります。

原則はこうだけど例外として申告しなくてもいい者がいたり。

正直、原則と例外がある時点でおかしな話だと思うのですけど。

次回からよろしくお願いいたします。

では。

[事務所お知らせ]

編集後記

年金相談研修を受講するために、事前にいただいていた年金機構のパンフレットのほかに自分で何冊か書籍を購入することにしました。

実際に購入したもののあまりに難しすぎて理解できないものも多数あって。

ネットで「年金相談 書籍」と調べたらとある出版社が目につきました。

それは服部年金企画という会社です。

年金関連の専門書籍や年金専門家が在籍しているところで、年金大学やら年金教室など年金についての学習機会が多く設けられています。

その中に年金図書というジャンルがあって、年金相談で使えそうな書籍やハンドブックが販売されていました。

しかも値段が安い。1冊1,000円しないものが多くて。

最初は1冊だけ試しに購入してみたのですが読みやすかったので、追加で何冊か購入させていただきました。

ただAmazonでは販売されていないようなので知る人ぞ知るという感じでしょうか。

買ってよかったです。

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