社労士会で年金相談事務をやってみたいと手を挙げてから、社労士会の副会長の勧めもあり「年金マスター」というものを取得することになりました。
自分では想定外の展開ですが、資格がないと年金相談業務ができないというのもあって気合が入ります。
「年金マスター」とは
年金相談実務研修は、全国社会保険労務士会連合会と街角の年金相談センター運営本部が主催している研修で毎月行われています。
コロナ禍でしばらく実施がなかったのですが今月から再開されることになりました。
この研修では、事前にe-ラーニングが行われ、確認問題を解いて合格したらようやく本研修を受講できます。
本研修は5日間あり、最初の2日間はリモートで年金相談の基本や年金の概要・年金請求書の作成などの講義が行われます。
後半3日間は場所を東京の運営本部にて実際にマシーンを使った操作ですとかロールプレイングを行う予定になっています。
この5日間の研修が終わったら、実際に各都道府県にある「街角の年金相談センター」の窓口で年金相談を行う「相談実習」が行われます。
これらの結果次第で「年金マスター」となり、年金事務所や街角の年金相談センターで相談員として派遣されていくことになります。
年金事務所にいる職員と年金マスターをもつ社労士が一緒に勤務し相談対応に応じます。
毎日ではありませんけど丸1日従事することになっています。
「年金マスター」を目指すきっかけ
もともと年金には興味がありました。
税務署勤務で源泉所得税を担当していたときに、年金のことをついでにお聞きになる納税者の方が多かったのです。
社労士を受験しようと思ったきっかけのひとつです。
実際に勉強を始めて年金の難解さに驚きましたが、過去問から逸脱したような問題が少なかったせいか、本試験では国民年金・厚生年金ともほぼ満点でした。
しかし、取得して早10数年。
その間目まぐるしい改正と勉強から遠ざかっていたこともあり不安ではありました。
毎年社労士受験用のテキストを購入し読んではいましたが、実務で使うことはほぼありませんでした。
しかし、今年税理士&社労士として登録し開業しました。
開業後は仕事がありませんので時間があまりすぎていますので、社労士会で募集があった年金相談業務に応募してみることにしました。
もともと相談業務はやってみたかったからちょうどいいかなと。
社労士会の副会長ともお会いして年金マスターのことや相談にぜひ従事してほしいというお誘いもあり挑戦してみることにしました。
年金の専門家っていいやん!
考え方が軽いのですが、年金マスターって言葉がある以上「年金の専門家」として名乗れるのかなと。
もちろんそんなたやすいものではありませんし、ずっと勉強したり相談に応じて徐々に積み重ねていくものだと思います。
でも年金マスターって言葉の響きがいいですよね(笑)。
やっぱり社労士として武器も必要なんじゃないかなと。
私の業務として掲げている「精神障害に特化した障害年金申請」は、やっぱり年金分野です。
どうせ障害年金に特化するのなら、いっそのこと年金分野をマスターしてしまおうと考えたわけです。
社労士の中でも「年金分野の専門家」が非常に少ないようです。
改正も多く複雑なのであまり触れたくないというのが本音なのでしょう。
あとビジネスになりにくいのかもしれませんね。
でも、今後の超高齢化社会に向けて相談自体は増えていく一方だと感じます。
高齢者の方はもちろん、将来の年金額に不安をもつ若い人たちも。
すべての世代で年金について不安やお困りごとがありそうな気がしています。
収入の確保と業務に特化
相談実習からは年金相談センターという現場に入るために収入が発生するようです。
まだ駆け出しの身としてはちょっとした収入でもありがたいものです。
その後、年金相談をメインに活動するという道も開けます。
社労士で専門を見いだせない場合でも、自分から専門を決めていくことができると思います。
税理士の場合も自分から専門を決めていきました。
社労士業務は多岐にわたります。
すべてに対応しようとするとパンクすると思います。
最初から業務を絞って無理のない生き方をしようと考えていた私にとって、年金という専門分野を作ることは理にかなっているように感じます。
まとめ
正直何もかも不安です。そもそも年金の知識が不十分すぎて。。
でもこれもいい勉強。
一からやり直すつもりで、日本年金機構が配布しているパンフレットを読みこんだり、年金相談の書籍を購入したり。
失敗してなんぼなんです。
だって、試験に合格しただけで実務の経験はこれからなんですから。
今日もまた年金の勉強します。
では。
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