税務職員を退職する前と、和歌山へ帰ってきてから少し間、違う仕事をしたいと思って転職活動をしたことがあります。
自分みたいなものがどれだけ必要とされているのか、どれくらいの評価なのか確認してみたかったのですが、結局はすべてお断りしてしまいました。
大変申し訳ないことをしてしまったのですが、経験したことを今日は書きたいと思います。
転職サイトに登録
まだ税務職員をしていた時に、初めて某転職サイトに登録しました。
昨年の1月くらいだったかと思います。
そして、担当の方と面接を行ったのですが、その場でいくつかの求人を紹介されました。
その転職サイトは税理士などの会計事務所に特化したもので、求人も100%会計事務所でした。
税務職員で税理士資格所有ということもあったのでどれも大丈夫ですよ、とアドバイスを受けました。
しかし、求人票をよく見てみるといくつか気になることがありました。
ひとつは、国税出身の税理士が所長をしている事務所。
所長が知っている人かもと思ったり、もしその人じゃなくても同僚に知っている人がいる可能性もあります。
所長の耳に私の噂などが入る可能性もありますので、仕事しにくくなったりしないか不安でした。
また、ある事務所では私の知っている方が退職後に採用されており、気まずい雰囲気になりそうな予感もしていました。
2つ目に、求人票と事務所ホームページの違和感です。
求人票だけ見るとすごくいいことが書かれてありました。
実際事務所の理念みたいなものを確認しようと事務所ホームページを見たのですが、待遇や目指す方向が求人票と違うことが書かれてありました。
求人票には、「顧客は良質です」みたいなことが書かれていましたが、事務所ホームページには「顧問料低価格で受付中」などと書かれており、
ひょっとして低価格のためとにかく顧問数を増やさざるをえない→忙しい?人が欲しいが使い捨て感あり?
わざわざ顧客のことを書く→本当は顧客の質はよくないのでは?
などと、本当かどうか分かりませんが、不安を抱えてしまいました。
税理士法人で従業員が30人以上いるわりに、税理士が2人しかいない事務所もあり有資格者の立場は大変かもと感じてしまう求人もありました。
(すいません。あくまで予想です。。。)
実際に、その紹介していただいた求人の中で、住んでいた近くの会計事務所を応募することにしました。
その事務所は近所だったということもありますが、私が理想とする少人数でいろんな業務経験ができる一方で、未経験分野のサポートをしていただけるという事務所でした。
応募すると即面接に来てくださいとの連絡でしたが、勤務中なので夜の時間の面接をお願いすることにしました。
夜20時過ぎから面接でした。
確定申告時期をすぎたあたりだったと思いますが、まだパートさんも仕事をされていました。
そして、所長もずっと電話対応中でなかなか姿を見せません。
結局、30分オーバーして面接が始まりました。
開口一番、所長から「人手が足りない。サポートする余裕がない。」とはっきり言われたのです。
もう私みたいな素人はいらないから早く帰って、と言わんばかりの態度で終始進みました。
また、面接前に性格検査を受けるように言われそのペーパーから私の性格を説明し始めました。
結局その事務所は不採用でした。
しかし、もし採用になっていたとしてもお断りしていたと思います。
①事務所についた時から忙しさ全開だった
②所長以外税理士がいないため、意思決定機能がマヒしている
③人手が足りない理由は、税理士でもある妻が産休に入っただけ
④税理士の妻の父も税理士。どちらかというと妻の家系に操られている?
⑤性格検査の用紙だけで人を判断
他にも理由がありますが。。。
その後、転職する意欲がなくなってきたのもありすべての案件をお断りした際に、転職サイトの担当者から「もうどうしたいのですか!」と強い口調で言われたことに腹が立ち、即解約しました。
「ビズリーチ」に登録
和歌山に帰ってきてから少し経ったとき、また転職サイトを見ていて自分に合うところがあれば応募しようと思っていました。
今回は、会計事務所だけでなく社会保険労務士事務所や事業会社の経理など、税理士や社労士・建設業経理など経験を活かせるところならどこでもいいと思って応募することにしました。
今回は今CMでも話題の「ビズリーチ」へ。
ただ、このビズリーチはスカウト制度を取っており各人材紹介会社のスカウトマンや各会社の人事担当者から直接面接しないかと募集をかけてきます。
いくつかの人材会社と会社から面接の連絡をいただきました。
実際応募もして面接をすることになったのですが、問題は面接に行くために東京や大阪に行く必要がありました。
その時はまだ両親には転職したいことを伝えていなかったのですが、いざ伝えると猛反対。。
けんかになりました。
自分がやりたいことを伝えても納得してもらえませんでした。その時は。
今回は家族の不幸事も重なってそれどころではなくなったので、すべてお断りすることになりました。
考えてわかったこと
結局、今は転職活動という活動はしていません。
ただ分かったことがあります。
「転職自体向いていない」ということ。
雇われることに違和感を覚え始めたのです。
事務所や会社だと指示され自分のペースで仕事ができない環境になります。
これだと税務職員でいても同じだったと思うのです。
辞めたのはもちろん家業の仕事や自分の体調のこともありますが、自分でやっていきたいという気持ちがあったからです。
「自分のペースで自分が考えてやりたいと思ったことをやってみる。」
そう、税理士の井ノ上さんの「ひとり税理士」の考えと同じです。
組織に属する辛さはもう考えたくありませんでした。
まあ、もし自分でやってみて失敗したら、勤務でもいいかなと思いますがあくまで最悪の場合です。
しかも、勤務の場合なら事業会社にすると思います。。
会計事務所ですとどうしても考え方が偏ってしまう気がしますし。。
ただ、両親を説得させる必要があります。
少し前に自分がやりたいことを長時間話してようやく少し理解してもらえましたが、家業もまだ手伝ってほしいというのもあるそうでなかなか開業OKまではこぎつけていない状況です。
自分でやりたい気持ちはいつも持ち続け、いざというときにすぐ行動できるように準備はしています。
そのためにこのブログを書くこともそうですし、書籍購入やセミナー受講など情報を仕入れていくことは欠かさずやっています。
家族も納得してもらう形のほうが自分も仕事しやすいと思っていますので。
まとめ
今回は、転職について書いてみましたが、活動といえるものはしていないなと気づいてしまいました。。。
まず絶対転職したいという気持ちがない以上、いくら活動しても採用されないですね。
こんな気持ちが今後起こるのかどうか分かりませんけど。
ただ、できれば転職活動せず自分ひとりでやっていきたいです。
では。
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