自分の確定申告書を先に作っておく 早く提出するメリットとは

1月5日、自分の確定申告書をe-Taxにて提出しました。

家業の給与所得があるので年末調整をしたうえで、自分の事業からの所得を足し合わせ、医療費控除も含めて申告しました。

まだ1月なので確定申告期限である3/15までかなり時間があります。

しかし、早いに越したことがないんですよね。

昨年も1月の始めに確定申告をしています。

ではなぜ自分の確定申告書をこの時期に作って提出しているのかについて今日は書いてみたいと思います。

「確定申告書等作成コーナー」の使い勝手を確認したい

毎年1月4日から国税庁ホームページに「確定申告書等作成コーナー」が開設されます。

私は毎年このコーナーで確定申告書を作成していますので、その使い勝手を把握しておきたいのです。

昨年とどう違っていて入力しやすくなっているのか。

今年でいうと、ICカードリーダーがなくてもスマホがあればe-Taxにて申告書の提出ができるようになっています。

その方法で実際にできるのか試してみたり(結局カードリーダーを使いましたけど)。

やっぱり自分で体験してみないとお客様から質問されても困りますよね。

自分の勉強のためでもあります。

これまで公務員でしたからほぼ年末調整だけで済んでいました。

もちろん医療費控除を受けるために確定申告書は提出していましたけど、1年に1回のことでしたので例年と勝手が違いました。

でも使ってみるとやっぱり年々便利になっているなと感じます。

それをいち早く体験したいと思って、年明けすぐに確認するようにしています。

2月15日以前でも確定申告書は提出できる

確定申告書の提出納付期限は、2/16から3/15までとなっています。

還付を受けるための申告書はすでに1/1から受け付けています。

では、納付額のある確定申告書を早く作って提出し納付したい場合、2/16まで待たなければならないのでしょうか。

せっかく作ったのに早く手元から離したいですよね?

私はいったん完成したものは手元に置いておきたくないタイプです。

実は所得税法上、納付額のある確定申告書を2/15以前に提出できるという規定はありません。

しかし、所得税法の基本通達にこのような規定があります。

通達の文章を抜粋してみます。

所得税法基本通達120-2
その年分の確定申告書(法第120条第8項及び第122条第1項《還付等を受けるための申告》に規定する申告書を除く。)がその年の翌年2月15日以前に提出された場合には、当該申告書は通則法第17条第2項《期限内申告》に規定する期限内申告書に該当するものとする。

そのままだと難しいので解説してみます。

その年分(令和3年分)の確定申告書は、還付を受けるための申告書を除いてその年の翌年(令和4年)2月16日から3月15日までに提出することになっています。

したがって、厳密には2月16日より前に提出された申告書は確定申告書に当たらないことになります。

しかし、その申告書が2月16日より前に提出されたとしてもきちんと記載されているものであればお客様・税務署双方とも特に支障がないわけです。

そこで、2月16日より前に提出された申告書を期限内申告書として取り扱うことにしています。

ですので、せっかく早く作ったのだったらわざわざ2/16まで待つ必要はなく提出してしまいましょう。

確定申告書を早く提出するメリット

では確定申告書を早く提出するメリットについて私が思うところを書いてみたいと思います。

申告期限内なら訂正をしてもよい

仮に2/16より前に確定申告書を提出したとして、もし数字が誤っていて正しく直したいという場合、確定申告期限内(3/15まで)であれば訂正すればOKです。

これが3/15以降に間違いに気づいて訂正したいとなると「修正申告」という扱いになり、加算税や延滞税という罰金がかかってくる可能性があります。

期限内であれば特に罰金がかかることはありません。

還付金が早く振り込まれる

還付を受けるための申告書は1/1から受け付けていると書きましたが、還付が発生する場合は早めに手続きすることをおススメします。

なぜなら、確定申告が始まると忙しくなり税務署内で還付金を処理するのが遅くなります。

1月ですとまだ忙しくないため、通常よりも早く還付金が振り込まれることが多いです。

まだ混んでいないからきちんと対応してもらえる

もし提出した申告書に不備があった場合は、税務署側から連絡が来ることがあります。

確定申告期間中は税務署も忙しくて連絡すら来ず、確定申告期間後に連絡があるのが通常です。

しかし、早く提出することでまだ忙しくないので連絡をくれたりします。

また今の時期税務署へ行ってもお客さんが少ないのできちんと対応していただけます。

もし疑問点などがある場合は、1月中に税務署へ相談に行くのをおススメします。

ただし、事前に相談の予約を入れておく必要があります。

早く終わらせて自分の仕事に時間を割ける

やっぱり早く確定申告書を提出するのは、昨年のことは早く終了させたいという思いがあります。

確定申告書を作る作業ってやっぱり大変なんですよね。

特にまとめて経理をしてしまう場合はうんざりします。

確定申告にかかりっきりになるのはやっぱり時間がもったいないです。

いかに効率よく確定申告を終わらすかを考えていくべきです。

早く手放すことができれば自分の仕事に集中することができますから。

まとめ

今回は自分の確定申告書を先に提出しておくこととそのメリットを書いてみました。

やっぱり日々の経理をやっておくことと、年末年始の間に確定申告の下準備をしておくことが大事です。

領収書や請求書の整理はもちろんのこと、家業の給与分の年末調整を終わらせ源泉徴収票を発行しておく・医療費控除を受けるための領収書の整理と集計…。

これが3/15直前だったらと思うとゾッとします。

確定申告は早いに越したことは本当にありません。

たとえ間違っていたとしても(あまりよくはないですけど)訂正ができる時間的な余裕ができます。

では。

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