今月に入って確定申告業務ばっかりやっているような気もするのですが、実は年金相談にも取り組んでいて、とある研修を楽しみにしていました。
それが表題にもある「精神障害に特化した障害年金」のセミナーです。
障害年金は多くの社労士が力を入れている分野ですが、精神障害に特化しているというのがセミナー受講のきっかけになりました。
今回はそのセミナー受講体験記を書いてみたいと思います。
日本法令 「障害年金に特化した障害年金セミナー」
このセミナーがあることを知ったのは、日本法令という会社のホームページを見てからでした。
精神障害に特化した障害年金を専門に活躍されている社労士の先生が書かれている本の新刊が発売されることになり購入したのが昨年10月。
こちらの本です。
ほかに障害年金の本はたくさん出版されていますが、こちらの本は特にうつ病など精神疾疾患に特化された障害年金でしたので興味があって購入しました。
読んでみるととても勉強になったとともに、セミナーが開催されないかなと期待をしていたら今月ついに開催されることになり急いで申し込みました。
【事務所お知らせ】自分がうつ病・パニック障害で苦しんだから
そもそも障害年金に興味を持ち仕事にしようと思ったのは、自分がうつ病・パニック障害で苦しみながら仕事を続けていたからです。
もちろん公務員としての仕事があったから給与も支給されていましたし障害年金をいただくこともありませんでした。
しかし、もし退職せざるを得なくなった・仕事はしているけどフルタイムでは勤務できないとなると、生活できる収入源がなくなってしまう可能性があります。
そんなときには障害年金を利用してほしいし、障害年金があるということをもっと知ってもらいたいと思ったんですね。
私も正直社労士の勉強をするまでは名前すら知らず、勉強してみて実際支給される要件が厳しいんだなということは知りませんでした。
もちろん申請がすべて通るとは限りませんし、2級で申請したけど結果3級だった・申請したけど支給されなかったという場合もあります。
しかし、障害年金だけでなくほかに自治体独自の補償制度もあったりします(例えば自立支援制度など)。
まずは障害年金の申請にチャレンジしてみる。
支給されたら生活はきっと安定するでしょうし。
そのためにまずはこの障害年金制度をもっと知っていただきたいなと思っています。
私のように知らないで済ましてほしくないなと。
セミナーの感想
セミナーは4時間ありました。
本をすでに購入しておりましたが、本の流れに沿ってレジュメで説明していただきました。
後半では実際の障害年金申請事例やヒヤリハット集・困難事例など本に紹介されていない内容も説明していただきました。
メインは、障害年金申請支援の業務を行う上での手順をひとつひとつ説明するものです。
実際本にもページを割いて書かれていましたので、レジュメではなく本に先生がお話されたことを直接メモ書きしたりマーカーを引いたりしていました。
やっぱり手順の大切。
- 当事者や援助からからじっくりとお話を聞く
- 病歴・就労状況等申立書の書き方
- 障害状態を適切に伝えるための工夫
- 初診日の確定と、年金加入期間・保険料納付要件の確認
- 請求方法
- 診断書の作成依頼
- 年金請求書の作成提出
この流れはなんとなく理解していましたけど、具体的な取り組み方までご説明していただいたのはとてもよかったです。
やっぱり精神障害、特にうつ病の方ですと体調がいい日・悪い日がはっきりしています。
体調のいい日なら医師に健康アピールをすると思いますが、体調が悪いとまったく話ができない状態になったりします。
医師にはできるだけ体調のいい日・悪い日両方を見ていただき判断していただきたいところです。
また、医師の前では見栄をはっている一方で、自宅では家族の介助なしには生活できない場合もあります。
そんなときは、ご家族の置かれている状況も医師に知っていただいたうえで診断書にその旨を反映していただく必要があると考えます。
実際、私がうつ病になったときに躁状態ですとまったく体調に問題はないものの、ふと落ち込んだらなかなか這い上がるまで時間がかかりました。
躁状態だと口数も多くなるようでしたし。
体調が不安定な期間が長期間に及ぶ可能性があるのが精神疾患なのかなと思います。
そんな事例を複数ご紹介いただきました。
自分スタイルを
このセミナーでご紹介いただいたような方法を取り入れつつ、自分なりに作ったヒアリングシートを再度手直ししていこうと考えています。
また、意外と障害者施設などで勤務されているワーカーも障害年金制度のことを知らないというお話をされていましたので、自ら働きかけるのもいいのかなと思ったり。
どうやって働きかけをすればいいのか模索しているところです。
まとめ
今回は、精神障害に特化した障害年金請求のセミナーを受講したことを書きました。
正直まだご依頼はありませんが、自分のできることってやっぱり病気の当事者でもあったということでしょうか。
辛さしんどさ、よくわかるからです。
少しでも目にとめてもらって障害年金請求をしていただけるように、障害年金のことを知っていただけるように活動していきたいなと改めて感じました。
では。