昨日１月４日、国税庁ホームページにて確定申告書等作成コーナーが開設されました。
また、タックスアンサーもリニューアルされて見やすくなっています。
確定申告書を作成するときに手書きすると金額の集計ミスや記入誤りが出たりしますし、これってどうすればいいのかなと不安になることもあるでしょう。
そんなときに確定申告書等作成コーナーとタックスアンサーをうまく活用してはいかがでしょうか？
確定申告書等作成コーナーをおススメする理由
確定申告書等作成コーナーでは、指定されたところに数字を入力していけば確定申告書が自動で作成されます。
計算も自動ですからまず数字の集計誤りは防げます。
また、記入誤りとして多いのは、書く場所が違うということ。
これも指示したところに入力をすればその場所にきちんと反映してくれますので安心です。
手書きの確定申告書をチェックしてみるとたいてい何かしら誤りが見つかります。
記載の不備があっても大きな影響がなければ税務署からは特に連絡が来ることはありません。
数字の集計誤りで還付額を多く記入している場合もあれば少なく記入していることもあります。
集計誤りで還付金が少なくなっているのを見るととても残念な気持ちになりますね。
税務職員だと手書きの申告書を見ると、まず集計が間違っているかもという前提でチェックをします。
そのくらい手書きの申告書は信用がないような気がします。
なのでぜひ確定申告書等作成コーナーを利用していただければ。
入力する際には指示があり、入力が分からなければその都度確認することができます。
もちろんここで作成した確定申告書は印刷して紙ベースで提出することもできますし、マイナンバーカードなどがあればe-Taxを利用して電子で提出することもできます。
私の場合、自分の会計ソフトで集計したものをこちらの確定申告書等作成コーナーに入力してe-Taxにて電子申告しています。
わざわざ確定申告作成用のソフトは買ったりしていません。
タックスアンサーを活用しよう
タックスアンサーとは、税法についてよくご質問を受ける内容についてQ&A方式で回答しているものです。
確定申告書を作成するときに使うものは、主に所得税と消費税です。
これらの内容でよくわからない部分がある場合に利用してみてください。
例えば住宅ローン控除を確認したい、消費税の簡易課税制度って何？など、疑問点を確認すると答えが出ていることがあります。
リニューアルされたタックスアンサーのページを見ますと、
- 自分に合った状況から探す
- キーワードから探す
- 分野から探す
- 一覧から探す
の方法があります。
「自分に合った状況」と「分野」は新たにできたところですね。
自分に合った状況は質問に答えていくと回答が得られます。
私がいいなと思ったのは「分野から探す」です。
例えば、「確定申告」を選んだ場合、所得税だけでなく消費税や贈与税、納付方法まで確定申告に関わる主なものをすべて確認することができるようになったのです。
これは本当に見やすくなりましたし、調べやすくなったと思います。
私がこのタックスアンサーの利用をおススメするのには理由がありまして、税務職員もお客様から相談を受けた場合は、このページをまず確認するようにしているからです。
タックスアンサーに書いてあることって誰しもが疑問に思うことを取り上げています。
ご質問をいただくとたいていこのページのどこかに回答があったりするのです。
もちろんすべてに回答できるわけではありませんが、その場合もこのページを見てから回答を考えています。
確定申告の時期は税務署へ電話してもなかなかつながりません。
もしつながったとしてもおそらく回答に時間がかかってしまうでしょう。
もし疑問点が見つかったら、まずタックスアンサーをご覧いただくと見当をつけることができます。
例えば、電話で住宅ローン控除について教えてほしいと質問された場合。
税務職員からすれば、
- 住宅ローン控除の何を聞きたいのか
- 住宅ローン控除の説明
- 控除できるのかどうか状況をお聞きして判断
- 書類準備の依頼
などを確認しご説明しなければなりません。
この時期は非常に忙しくてこんなざっくりとした質問に時間をかけるわけにはいかないのです。
なので事前に住宅ローン控除についてご自身でお調べいただいて見当をつけたうえでご質問されたほうが質問の時間短縮につながります。
そのツールとしてタックスアンサーをご利用いただくといいのかなと思っています。
どちらも使いやすい・無料
確定申告書等作成コーナーも毎年リニューアルされていまして以前よりはるかに使いやすくなりました。
またタックスアンサーも見やすくなりましたのでざっと目を通すだけでも勉強になります。
まずどちらもインターネットにつながっていれば無料で使えるのはうれしいですね。
分からない部分が出てきたとしても、それをもとに自分で回答を考えてから税務署へ質問をすることができます。
ここに書いてあることを教えてほしい、という風に指定していただいたほうが職員側も助かりますので。
まとめ
今回は確定申告書を作成するにあたって、確定申告書等作成コーナーとタックスアンサーを利用してみてはどうでしょうか、ということを書きました。
これら２つのページはよく使っています。
やっぱり確定申告書等作成コーナーで作った申告書は見た目キレイですね（数字の集計ミスがないという意味でです）。
タックスアンサーのリニューアルで新たにできた「分野から探す」はとても見やすくて気に入りました。
疑問に思ったらこのページをまず確認する。
私も実務で大いに利用させていただきます。
では。
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