毎年確定申告時期になりますと、国税庁ホームページに「確定申告特集」が組まれます。
その中には確定申告書等作成コーナーを始め、留意していただきたい事項や問い合わせの多い事項をQ&A形式でまとめているものがあります。
特に、
- 令和3年分の確定申告においてご留意していただきたい事項
- 確定申告期に多いお問合せ事項Q&A
の2つは必ず確認されることをおススメします。
今回は、これらの中から確定申告においてこの時期注意してほしいところをピックアップしてお伝えしていこうと思います。
「令和3年分の確定申告においてご留意していただきたい事項」
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/kakutei/ryuiten.pdf
令和3年分の確定申告では、
- 住宅ローン控除
- 副業の申告もれに注意すること
- チャットポットによる税務相談
- 確定申告の受付期間等
- キャッシュレス納付
があげられています。
住宅ローン控除は新型コロナウイルスの感染対策のための特例が適用されているための注意点が掲げられています。
あと、副収入の申告漏れの注意点です。
申告書に記入するときに、雑所得の区分が「公的年金等」・「業務」・「その他」と区分されることの注意点も掲げられています。
(例)①衣服・雑貨・家電などの資産の売却による所得
②自家用車などの貸付けによる所得
③ベビーシッターや家庭教師などの副業による所得
⇒「業務」にかかる雑所得●ビットコインをはじめとする暗号資産の売却等による所得
⇒「その他」の雑所得
「確定申告期に多いお問合せ事項Q&A」 Q17
国税庁ホームページ「令和3年分確定申告期に多いお問合せ事項Q&A」をクリックしていただくとこのようなことが書かれています。
確定申告の時期には全国で2,000万人を超える納税者の方々が確定申告をされるため、税務署及び電話相談窓口は大変混雑します。
そこで、この時期にお問合せの多いご質問とそれについての一般的な回答及び誤りの多い事例を掲載しましたので、確定申告の際の参考としてください。ここで掲載されていない内容は、チャットボット「税務職員ふたば」にご相談いただくか、税に関する身近な質問を集めた「タックスアンサー(よくある税の質問)」をご覧ください。
ここで、「誤りの多い事例」をクリックしてみると、Q17というものが出てきまして、誤りの多い事例が解説されています。
以下、ポイントをお伝えしますと、
①副収入の申告もれ
②給与所得・雑所得の計算誤り
③一時所得の申告もれ
④国外所得の申告もれ
①医療費控除の計算誤り
②寄付金控除の適用もれ
③地震保険料控除の適用誤り
④寡婦控除・ひとり親控除の適用誤り
⑤配偶者控除・配偶者特別控除の適用誤り
⑥基礎控除の記載もれ・適用誤り
①住宅ローン控除の適用誤り
②復興特別所得税額の記載もれ
③予定納税額の記載もれ
確定申告提出前のチェックリストとして
なぜ今回国税庁ホームページにあるこの2つをチェックしたほうがいいとお伝えしたのかというと、意外とチェックされていなかったりするのかなと。
やはり間違えが多いと職員側も悩ましいところなんですよね。
事前に公表することで申告前にチェックしてミスを防いでほしいという意図も感じます。
特に所得控除は所得からマイナスすること、税額控除は税金の金額をダイレクトにマイナスできることから、
- 本当にマイナスできる?(適用要件)
- 余計に引いていない?(計算誤り)
が非常に多く出るところです。改正も多いですし。
私は、毎年国税庁ホームページに出るこれら2つのページは必ずチェックするようにして、確定申告書提出前のチェックポイントとして眺めておくようにしています。
まとめ
今回は、確定申告時期に国税庁ホームページにある、
- 令和3年分の確定申告においてご留意していただきたい事項
- 確定申告期に多いお問合せ事項Q&A
について書いてみました。
Q&Aは誤りやすい事例だけでなく、確定申告書全般についてのよくあるお問い合わせを取り上げて説明されていますので、一読されるといいと思います。
では。