税務職員になり税務署に配属されてから数年間は、朝早く出勤する必要がありました。
通常、8時半から業務開始ですが1時間以上前に出勤していました。
1つ上の先輩から引き継がれてきているので、遅れて出勤するとその先輩から怒られたりするわけです。
朝が弱い私はこれも相当辛かったです。
以下、私が朝出勤してやっていたことを書きたいと思います。
準備作業と雑用
新人職員や若手職員は、上司や先輩たちが保管している書類などを事務机に出したり、それぞれの事務机をきれいに掃除するところから朝が始まります。
プリンターの用紙が足りているかチェックして用紙補充、トナーの確認、コーヒーやお茶を作る、ゴミ出し、などなど。
そして、上司が出勤してくるとコーヒーやお茶を出します。
下手すると上司がそこで機嫌を損ねたりするので神経を使いました。
準備忘れも相当怒られました。
新人職員は誰でも通る道だったのですが、最近の新人職員はそこまでしません。
やはり先輩方の指導が行き過ぎていて問題になったようですね。
事務机を掃除することもなくなり各自でやるようになりましたし、コーヒーやお茶を出すこともなくなりました。
また何より1時間も前に出勤する必要がなくなったようです。
まあ多少の準備時間は必要なので30分前には出勤してきますけど。
ずいぶん変わったなと思いますね。
自己研鑽の時間
少し早く準備が終わったら、自己研鑽。
過去の調査資料を読んだり、書籍やネットで情報収集をしていました。
よくやっていたのは、研修時に使った資料の再確認でした。
頻繁に改正が行われますので、それに対応する研修がよく行われています。
署内でやることもありますし、国税局で大規模で行われることもあります。
その時にはだいたい資料をもらってきますので、その資料を再確認する時間に充てていました。
実際はほんの10分くらいしか取れませんでしたけど。。
上司や先輩との会話
上司や先輩が出勤してくると、たわいのない会話から業務連絡やダメ出しなどを受けます。
朝からダメ出しか。。と思いますが、その時くらいしかまともに会話ができないのです。
すぐ業務が開始しますし、税務調査の準備や事務準備など各人が本格的に仕事をし始めます。
調査に出かけてしまうと夕方まで帰ってきませんので、この朝の短い時間でコミュニケーションを取ります。
調査部門ですと、事案ごとに担当者が異なりますので、その担当者が出かけてしまうと何も分からないのです。
伝言を聞いておいて、折り返し連絡する、などの対応を事前に残っている人に伝えておく必要があります。
この対応でお客様とトラブルになることもあります。
私も調査に出かける際は残っている周りの方に対応をお願いするように事前に伝えるようにしていました。
それでも、予想だにしないところから問い合わせが来たりするものなのですが。。
朝は本当に上司にからかわれていましたね。
やっぱり朝一で文書の承認(決裁)を受けたいですし、上司に聞きたいこともあります。
ただ、上司にもタイミングというものがあります。
朝一からそんな重要なものを、という方もいるのです。
「朝早くからこんなもの持ってこないで」「もうちょっと待って」「昼過ぎでいい?」などなど。。
自分の事務ペースが崩れるので嫌でしたね。
中堅職員となってから
自分に後輩が出来てきて、準備を後輩にお任せするようになりました。
そして、なるべく後輩に時間を取らせたくないので、ある程度自分でできるところはやるからと事前に伝えておくようになりました。
そんなに早く出勤しなくてもいいけど、自己研鑽はしっかりしてねと。
朝早くから来ている後輩は自己研鑽を積んだり仕事を進めていたりして感心したことがあります。
その後輩は高校卒業してすぐ入庁した新人職員でしたが、相当詳しくてベテラン職員も頼ってしまうほどになりました。
しかし、やはり思うのが年々コミュニケーションを取る時間が少なくなってきていることですね。
朝早く出勤して会話するというのも変ですけど、人手不足と仕事量が多すぎて会話している時間が全くないのです。
ただ、仕事せずにしゃべりまくる上司や先輩職員がいっぱいいて、対応するのが非常に困るのですが。。
まとめ
今回は、朝出勤時に私がやっていたことを書きました。
退職前は朝出勤したら準備をして自己研鑽の時間を少し取ってから仕事を始めていました。
準備作業と雑用は今の新人職員はやらないことが多くなりました。
まったく何もやらない新人職員もいます。
常識としてこれはやっておいてほしいこともやらない。
その時は自分もよく指導していましたね。
それすら聞き入れない後輩もいます。「それも私がやるんですか」と。
今は今で大変だなと思います。。
では。
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