久しぶりに資格試験のお話を。
今こうやって税理士兼社労士として開業していますが、さかのぼれば自己紹介でも書いていますが、高校生のころ公認会計士を目指していました。
しかし挫折を味わい国税専門官試験へと方向転換。
その後税務職員となりました。
もし税理士・社労士になっていなかったら今何をしていただろうなと考えることがあります。
公認会計士(たぶん無理)
公認会計士は大学3年生から受験していました。
でも短答式試験ですべて不合格。
それなりに毎年勉強してきたつもりでしたが、おそらく初年度不合格になった段階できっと続けても無理かもしれないなという諦め感が出ていたのかもしれません。
当時私が受験していたころは旧試験制度でしたので短答式が年1回しかありませんでした。
短答式に合格しなければそのあとの論文式には進めません。
でも論文式の勉強ばかりしていると短答式がおろそかになるという悪循環。
簿記と管理会計(原価計算)が苦手というのも足を引っ張った原因です。
2年目3年目と年々やる気をなくしていきました。
もしこのまま受験を続けていたらきっといまだ合格できていないような気がします。
税務職員を定年まで続ける
では、税務職員を定年まで続けるという道もあります。
うつ病・パニック障害になった職場です。
給与も福利厚生も充実していますので、別に出世を求めなければいい環境なのかもしれません。
でも年々居づらくなってくるでしょうね。
完全な回復はきっとできないでしょうから、休職してまた復職するということを繰り返すと思います。
精神的に不安定な職員がいると仕事に制限を加えなければなりませんし、職場としてもまたいつ休職されるか分からないということも考えられます。
自分が納得すればそのまま続けていてもよかった職場かなと感じます。
企業の経理
企業の経理という方向性もあります。
簿記は勉強していましたが実務経験を積むという意味では経理全般を経験するのもよかったかもしれません。
特に学生時代に建設業簿記を勉強していたので建設会社の経理という専門を生かした仕事をしていたかもしれませんね。
会計事務所で働く
公認会計士試験に挫折した直後、税理士を目指そうとして会計事務所の求人を見ていたことがあります。
実際に何社か応募したような記憶があります。
国税専門官試験があることを知ってこの道を選んだので会計事務所での経験がなく税理士・社労士になりました。
一度実務を把握するという意味では勤務してもよかったかなと感じます。
結局、組織になじめない
考えられた方向性を挙げてみましたが、どれも共通するのが組織に属するということ。
実際組織になじめなくて今こうやってひとり税理士・社労士として活動しています。
組織の中にいると何かと制限がかかります。
- 仕事ひとつとっても方針が決まっている
- プライベートも一緒
- 飲み会は出席
- ああしろこうしろという命令
- あの人とは接しないほうがいいという意味のないアドバイス
- いろいろな意見を聞いてパンクする
組織にいると自分を見失ってしまいます。
別に自分がいなくても回っていくのです。
やりがいも特になく。
ただ日々与えられた仕事をこなしていけば給与という対価をいただけます。
果たしてそれでいいのか?
結論として私は無理だなと感じました。
組織にはなじめないなと。
私の気を使いすぎる性格が災いしているのかもしれません。
相手がどう考えているのかを顔色伺いながら行動するのが疲れるんですよね。
毎日帰宅すると溜息ばかりついていましたね。
税理士はずっとやっていたい
公認会計士を目指した高校生のころ、すでに税理士のことは知っていました。
「税金」という言葉に興味を持っていたのです。
小さいころ、そろばん教室に通っていましたのでその影響のあって簿記はすぐにでも勉強したいなと思っていました。
公認会計士を目指したのも税理士も取得できるということを知ったからで、税理士は将来なりたい職業なんだろうなと感じていました。
国税専門官試験を受けたのも税理士を取得する可能性を少しでも広げるというのも理由のひとつでした。
昨年税理士としてようやく第一歩を踏み出せたわけです。
なので、
それをかなえられている今が一番の幸せです。
まとめ
社労士を取ったこともすごくよかったと感じます。
これほど税理士と相性のよい分野はなく、仕事の幅が広がります。
組織になじめない・苦しいと思ったら思い切ってひとりになってしまってもいいと思います。
武器(資格など)があればひとりでもやっていける。
最近特に思います。
では。