話す勇気をもって

今日は本来投稿するつもりはありませんでしたが、18日にある俳優さんが死亡したことで感じたことを書きたいと思います。

突然飛び込んできた死亡のニュース。

遺書もあるということで自殺とみられているそうです。

そこまでさせてしまったのは何なのか?

真相は分からなくなってしまいました。

私も、長年うつ病を患い今も通院しております。

死にたい、どっかへ行ってしまいたいという気持ちは何度もありました。

踏切で飛び込もうと思ったこと、首を吊ろうと思ったこと、遠出してそのまま消息不明になること。

しかし、私はできませんでした。

自分がいいけど周りに迷惑がかかるし親も悲しむから。

それだけまだ私は追い込まれていなかったのかもしれませんが。

よく「周りがサポートしてあげてほしかった」とおっしゃる方がいます。

しかし、自分から発しなければ分かるはずありません。

何事もないかのように振舞えば、周りは大丈夫だろうと思ってしまうのです。

特に、身近な(親や、今回であればマネージャーさん)人には言えません。というか言いません。

心配を掛けたくないから。

カラ元気を装い、ひとりになったとたんつらいこと・不安とのギャップで押しつぶされそうになります。

自分からメッセージを発信して、それから周りがサポートすべきかなと。

親や身近な人だけでなく友達でも知り合いでもいい、多くの人にSOSを出す。

意外と身近な人はそんなにいい回答はくれません。「我慢しろ」「大丈夫」とか根拠がない・きつい言葉をかけることも。

ちょっと離れた人のほうが客観的に物事を考えてくれそうな気がします。

私の場合、親に相談してもきつい言葉を言われましたのであえて友達や当時の職場の同僚に相談しました。

「すぐ病院に行ったほうがいい」とある友達に言われて通院が始まって、ようやく親も病状を分かってくれるようになりました。

職場の方にも、私は自分の症状をすべて打ち明けました。

煙たがる方も当然いました。私の仕事を肩代わりしなければならないわけですから。

しかし、ほとんどの方は病院を探していただいたり病気休暇制度の利用や仕事の軽減、人員配置も考えていただけるようになりました。

税務職員は、メンタルヘルス疾患を持つ方が非常に多いです。

多くの方は休職期間が長引き、途中で退職されてしまいます。

前にある人から聞いたのは自分からSOSを発する職員は少ないと。

休んでしまうと自分の仕事の成績に影響してしまうというのもあるのかもしれません。

ただ、自分でSOSを発して初めて組織や周りも動いてもらえるのかなと。

言葉に出しにくければメールでもいいと思います。

職場には誰かしら味方になってくれる方がいますし、職場にいなければ地元の友達でもいい。両親じゃなくてもいい。

公的な機関に相談するでもいい。

話すことがどれだけきついか、自分も経験しているので分かります。

ただ、受け身ではなく自ら動くべきです。

もう生きられないつらいと。

ひとりの意見を聞くのではなく多くの意見を聞く

その中から、ひとつでも自分に響くものがあれば死ぬことを選ばずに済むのかもしれません。

急いで話せるようになる必要はなく、自分が話せると思ったタイミングでいいと思います。

私も最初数か月は誰にも言わず黙っていました。

ただ黙っているとさらにつらくなってくるのです。

すぐ相談して、と周りからあおるのは絶対ダメです。逆効果です。

それとなく見守る。

そして、自分が話せるようになったときにすべてを話す。

私は、今も話す勇気を持つことをこころがけています。

では。

[事務所お知らせ]

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