私は勉強するにも実務をするにも人より3倍以上時間がかかる人間です。
そのため毎日少しずつ時間をかけてやっていかないと頭に入りません。
要領のいい方ですと一気にやってしまったほうが効率的でしょうね。
しかし、私は毎日少しずつ触れることのほうが忘れなくていいのかなと感じています。
1日×10時間より5日×2時間を心がける
例えば、毎日の事業における経理記帳について考えてみたいと思います。
確定申告書を作成するためには、フリーランス(個人事業主)の方ですと決算書を作る必要があります。
事業で儲けた収入と支払った経費を集計していくわけですね。
その際、収入については、得たことがわかる領収書控や請求書控・預金通帳などから経理記帳していきます。
経費については支払った事実がわかる領収書(レシート)、請求書、預金通帳などから経理記帳していきます。
会計ソフトなどで記帳していくわけですが、これを1年間何も整理せずに放っておいたとします。
確定申告が始まって「急いでやらないと間に合わない!」となって集中して一気にやろうとするわけです。
そうするときっと途中で嫌になってくるでしょう。
おそらく最初はやらなきゃいけない!という気持ちが強いのでスムーズにいくかと思います。
しかし、途中から「まだやらなきゃいけないの…」ってめんどくさい気持ちになりますし、焦ってミスをしてしまうこともあるかもしれません。
1日中パソコンとにらめっこするのも目によくありませんしね。
私はというと、毎日経理記帳しています。
毎日なので1回10分もかかりません。
領収書や請求書などの整理も含めて10分です。
毎日10分で1年(365日)ですから、
時間ができるわけですね。
勉強も同じで、1日10時間を毎日続けられたらいいのでしょうけど、それだと途中で体調を崩してしまうかもしれません(少なくとも私は)。
1日10時間を週1回やるより1日2時間を5日間毎日やったほうがきっと定着するはずです。
なにせ飽きませんし、これだけやればいいという達成感を味わうことができます。
記憶のとどめ方
なぜ毎日少しずつでも時間を取ろうと思っているのかというと、自分の記憶力に自信が持てないからです。
例えば、1週間のうち1日だけ10時間勉強したとすると、次の週にどれだけ記憶が残っているか。
私はおそらくほとんど覚えていない自信があります。
それより、毎日2時間を5日間続けていたとしたら、最初は記憶の定着に時間がかかるもののそのうち覚えてくるような気がしています。
最近、年金相談や税務実務においてこの毎日少しずつの積み上げは実践しています。
一気にやってしまったら思い出せないとか間違って記憶していたりすることもあるからです。
例えば年金相談ですと、年金相談で使うパンフレットやメモは毎日少しの時間でも見直すようにしています。
一気に覚えてしまうより毎日ちょっとずつ覚えていくほうがあとの記憶に残りやすくなると思っています。
【事務所お知らせ】メモとカレンダーは必須
年金相談のように、毎日パンフレットやメモに目を通そうとすると、必然的に時間をどう確保するかを考えるようになります。
今日は何を・何時間しなければならないか、何をすべきなのかをメモしてカレンダーに入力してあります。
Googleカレンダーを開くとGoogleKeepも同時に開くようにしているので、日程の確認と何をすべきかを整理していくようにしています。
毎日何かしら予定があるほうがメリハリがつきますしね。
1回で満足してしまうから
実は毎日の勉強に疲れ果てた時期があります。
それは大学生の時に公認会計士試験を受験していた時でした。
毎日1日10時間以上勉強しないといけないと言われて実践したものの1日うまく行くとそれで満足してしまったんですよね。
次の日は昨日うまく行ったから8時間にしよう。
それでもまだうまく行きます。
ではその次の日は6時間でいいや。
…4時間、…2時間と勉強時間が少なくなり。
挙句の果てに1週間に1日10時間やってあとは勉強しなくていいや、という状況に陥ってしまったんです。
一度調子を崩すと元に戻れません。
結局その年は勉強不足を露呈したまま本試験を迎え当然不合格。
範囲がいくら終わったとしても、それを本試験まで続けていかないと記憶はなくなります。
きっと毎回の授業範囲は理解したとしてもどんどん内容は積み重なっていきますので復習時間はむしろ増えていくはずなのです。
一気にやってしまったことで満足して失敗した経験があるからこそ、毎日少しづつを続けています。
まとめ
その日ですべてマスターしようと思うから、1日10時間もかけてしまうのかなと。
もし10時間でマスターできたらもう勉強しようと思いませんよね。
でもきっと放っておけば忘れていきます。
忘れるのは避けたいところ。
その日にすべて終わらなくても全然よくて、毎日少しづつこなしていって結果として終わったら一緒なんですよね。
このほうが記憶にも残っているかと思いますので。
では。