クラウド会計ソフトの1つであるマネーフォワード。
フリーランスや個人事業主の方でお使いになられている方もいらっしゃるかもしれませんね。
PCでも、タブレットでも、スマホでも、好きな時に好きな端末からアクセスして隙間時間で会計作業する。
データはクラウドに上がっているので紛失や破損の心配がありません。
クラウド会計ソフトのメリットのひとつかもしれません。
マネーフォワード確定申告の欠点
マネーフォワードでフリーランス・個人事業主が経理をする場合、「マネーフォワード確定申告」を選びます。
ただし、
マネーフォワード確定申告では、農業の確定申告に対応していません。
とホームページに書かれています。
農業の申告作れんやん!
経理どうしたらいいの?
ってなるかと思います。
確かに、このマネーフォワード確定申告で確定申告書作成まで一気に完了させることは農業だとできません。
しかし、マネーフォワード確定申告で経理と決算まで行い、確定申告書は国税庁の確定申告書等作成コーナーを利用すれば特に問題ありません。
決算書のデータまでマネーフォワード確定申告で作っておき、これを国税庁の確定申告書等作成コーナーに入力していくだけ。
実際、私自身の確定申告も同じような手順で行っています。
農業の確定申告
では、実際に農業の確定申告を「マネーフォワード確定申告」でどうやって作っていくかです。
先ほども書きましたが、マネーフォワード確定申告でやるのは日々の経理と決算まで。
マネーフォワード確定申告では、決算書の勘定科目や補助科目を自由で設定することができます。
通常、一般的な事業所得者向けの勘定科目が設定されていますので、農業で使う勘定科目に変更していきます。
具体的には、
という流れです。
例えば、損益計算書の勘定科目を設定する場合、
①農業所得用の青色申告決算書をダウンロードします。
②マネーフォワード確定申告を開き、「各種設定」から「勘定科目」を選びます。
③損益計算書の決算書科目・勘定科目名を、農業申告用の青色申告決算書の科目に変更していきます。
追加したい場合は、画面下にある、決算書科目の追加を選択します。
すると、このような画面が出てきます。
例えば、追加したいのが収入金額の中の家事消費・事業消費金額ならこれを入力していきます。決算書科目を入力すると基本的に勘定科目も連動します。
検索キーはお好みで設定していただき、「登録」を押すと完了です。
④仕訳入力画面を見てみると、勘定科目未選択のところの売上(収入)金額に、変更した「販売金額」と「家事消費・事業消費金額」が反映されています。
設定の勘定科目画面では、補助科目も設定できます。
農業だと、作物別の売上を管理したい場合、販売金額の補助科目として作物名を入れておくことをおススメします。
【事務所お知らせ】不動産所得の確定申告
不動産所得の決算書についても同じように「マネーフォワード確定申告」で変更することができます。
手順は、農業の場合と同じです。
例えば、損益計算書の勘定科目を設定する場合、
①不動産所得用の青色申告決算書をダウンロードします。
②マネーフォワード確定申告を開き、「各種設定」から「勘定科目」を選びます。
③損益計算書の決算書科目と勘定科目名を、不動産所得用の青色申告決算書の科目に変更していきます。
追加したい場合は、画面下にある、決算書科目の追加を選択します。
すると、このような画面が出てきます。
例えば、売上(収入)金額のうち、新たに名義書換料を追加したいならこれを入力していきます。決算書科目を入力すると基本的に勘定科目も連動します。
検索キーはお好みで設定していただき、登録を押すと完了です。
④仕訳入力画面を見てみると、勘定科目未選択のところの売上(収入)金額に、変更した「賃貸料」「礼金・権利金・更新料」「名義書換料・その他」が反映されています。
勘定科目は設定・追加してもよい
今回、農業所得と不動産所得のように、決算書の勘定科目が事業所得と変わっているので取り上げてみましたが、事業所得でも勘定科目は追加してもかまいません。
ただもともと決算書の勘定科目があるものについては変更はしないほうがいいかもしれません。
もし内容を補足したければ補助科目を設定したほうがいいと思います。
まとめ
今回は、「マネーフォワード確定申告」で農業所得や不動産所得を申告する場合の決算書の科目設定について書いてみました。
あくまで決算書の作成までやっておけば、あとは国税庁ホームページの確定申告書作成コーナーにお任せしたほうが便利な気がします。
今回取り上げた方法以外にも、いろいろな方法があると思います。
一つの例として参考になれば幸いです。
では。