庁舎移転は大変だった話

私が退職する直前に勤務していた税務署では、年度の途中に庁舎移転がありました。

これは本庁舎を建てたのが古く耐震工事をする必要があり、その間仮庁舎で業務を行っていました。

庁舎の移転というレアな経験でしたので、今回改めて思い出して書いてみることにします。

ただとても大変だったんです…。

仮庁舎は国の機関 交通の便悪し

仮庁舎は、同じ東京都区内ではあったもののかなり離れた場所にありました。

庁舎自体は国の機関をそのまま借りていました(そこもかなり古い…)。

大きな公園のすぐ近くにあったのですが、最寄り駅から徒歩20分。

バスも運行されていましたので、バスで通勤される方も多かったです。

本数が1時間に3本ほどしかありませんので徒歩で通勤される方も。

ちなみに私は、庁舎最寄りにもうひとつあるバス停から自宅の最寄り駅まで乗り換えなしで通勤できました。

しかし1時間ずっと乗り続けるのは大変で。

このバスも1時間に3本。

元ある庁舎は駅から徒歩5分のところにあったんですけどね。

6月移転の衝撃 3月決算と重なる

私がこの税務署へ異動してきたのが平成30年7月。

移転日は令和元年6月上旬と決まりました。

あれ?

と職員の多くは気づきます。

そう、法人税申告書の提出期限と重なるなと。

通常、3月決算法人ですと5月末が申告期限ですよね。

通常月よりも申告書の処理が多くなり、法人担当部門への申告書回付が多くなる月。

ですので、

なんでこんな時期に移転なの⁉

と上司も頭を悩ませていました。

私は源泉所得税担当でしたので、忙しい時期である12月・1月と7月は関係ない時期。

まあ移転日について特に文句もなかったのですが…。

【事務所お知らせ】  

移転までの準備が大変だった

実は、移転までの準備がかなり大変だったんです。

税務署内には、申告書のほか申請書や届出書など、全納税者から提出された書類が保管されています。

移転する際には、書類の搬入作業は業者がやってくれることになっていました。

しかし、事前にどの書類がどこの箱に保管されているのかを把握しておく必要がありますので、それは職員自らチェックをすることになっていました。

源泉所得税担当も同じように、申請書や届出書など保管書類が多かったので、私ともう1人で段ボール箱に書類を詰めながらチェックをしていきました。

新庁舎のロッカー配置場所も決まっていましたので、シールを貼ってここに入れてほしいと記入したり。

その後、PCに状況を入力していきました。

5月GW明けからはほぼこの移転準備しかしていないです。

仕事自体それほど忙しくなかったというのもありますけど、まあ仕事している感覚はまったくなく…。

申告書を入れたファイルの搬出入は調査担当でやっていましたけど大変そうでした。

仮庁舎だからできたこと

ただ仮庁舎にいたからこそできたことがあります。

それは税務署で使う庁舎ではありませんでしたので、やたら広く感じるんです。

税務署は意外と狭いところが多く、隣の席とぶつかることもよくあります。

しかし、この庁舎は無駄に大きかったので隣と接することがほぼありませんでした。

めんどくさいのは書類を取りに行くときですね。

別のフロアまでが遠かったりして。

いい運動にはなりましたけど。

あと、ランチを食べる場所が周りにありませんでしたので、弁当を注文できるようになっていました。

400円程度で食べることができましたし、みそ汁もついていましたので別にわざわざ外に出る必要もないなと。

たださすがに連日だと飽きてくるので、たまに徒歩10分かけてコンビニまで買いに行っていました(一番近いコンビニです…)。

せまく感じる本庁舎

6月上旬に移転して、交通の便は良くなりました。

周りに飲食店もありましたのでランチに困ることはなくなりました。

たしかに本庁舎は綺麗です。

イスもキャビネも新品でしたので使い勝手はよくなりました。

しかし、事務室内がせまいのです。

やっぱり広かった仮庁舎に比べると隣の部門と距離が近い。

スペースがないのですぐに誰かとぶつかってしまいます。

せまいため書類管理のスペースが少ないのも問題となりました。

配置を変えたり不要な書類は許可を得て処分したりはしていましたけどね。

まとめ

本庁舎へ移転してすぐの7月末で退職をしたので、その新庁舎にはほとんどいませんでした。

しかし、まあ移転作業をしたというレアな体験をできたのでよかったのかなと。

ただもうやりたくないですね(苦笑)。

では。

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