「年金相談は儲からない」と言われ考えたこと

先日ある社労士から、私が税理士業務もしていることを知り、

「年金相談をやっていても儲からないのになぜやっているの?」
「税理士業務だけで充分食べていけるのに」

と言われました。

この一言から考えたことを今日は書いてみたいと思います。

報酬は年金相談<税理士業

現時点では、今年5月から年金相談に毎月入って得られている報酬の合計よりも今年の確定申告時期に税理士業で得られた報酬のほうがはるかに多いです。

今年の確定申告期は相談員の仕事が中心でしたがそれでも年金相談よりははるかに報酬をいただけていました。

社労士がおっしゃっていた「年金相談は儲からない」というのも事実なのでしょう。

税理士業だけに絞って頑張れば生活には困らないのかもしれません。

開業して1年が過ぎ少しずつご依頼もあり昨年より報酬をいただけるようになりました。

年金相談も研修生から相談員としての契約になったため報酬がアップしています。

しかしそれでもまだ年金相談で得られる報酬は少ないのが現状です。

【事務所お知らせ】  

たしかに年金相談はつらい

年金相談でいただける報酬が少ないことよりも、相談をお受けするプレッシャーが半端ないのです。

相談をお受けするのもありますけど、お客様の年金記録を扱うということ・それに基づいて正しい情報をお伝えしないといけないということでストレスがかかります。

1件あたり45分から1時間という相談時間が決められていることもあり時間通りに終わらせないといけません。

長引けば休憩がまともに取れなくなってしまいます。

日本年金機構から社労士が委託されている事業ということもあり、職員と同じような仕事をするわけです。

書類を受け付けたらそのチェックをする必要がありますし、どの書類を渡すのかを社労士も把握しておく必要があります。

そんなことを考えていると、体力的にも精神的にも疲れ果ててしまうのです。

税理士業も大変だ

ただ税理士業も大変です。

まだお客様は少ないですが、例えば相談業務をお受けすると同じように調べる時間と正しく情報をお伝えしないといけないというプレッシャーが襲います。

事前に質問があれば考える時間はありますが、相談会ではその場で回答を求められます。

そのときの緊張感で押しつぶされそうになることも。

政務調査の立会いもそうで、税務署の調査官とのやり取りも頻繁に行いますので疲れます。

メールが使えず電話になりますので、着信があるたびにドキッとします。

記帳代行込みで確定申告書を作成するとなると自分の責任も当然かかってきますし、お客様にもご理解いただくための説明もかかせません。

どの仕事をするにも精神的なプレッシャーはかかります。

稼ぐより自分がやりたい仕事を選ぶ

ただ、プレッシャーを和らげる方法はあると考えています。

それは稼ぐというよりやりたい仕事を自分から選んでいくこと。

稼ぐためには、

  • お客様を増やす
  • 業務範囲を広げる
  • 単価を上げる

などあると思います。

しかし、そのためには、

  • プライベートを犠牲にしないといけない
  • 嫌な仕事を受けないといけない
  • 無理な仕事でもやろうとする

というデメリットが発生する可能性があるわけです。

私は、稼ぐことはあまり考えておらず、やりたい仕事を自分から選んでいます。

税理士業では、個人事業主・フリーランスに特化した税務調査や確定申告書作成・相談業務。

社労士業では年金相談がメイン。

法人はあえてお受けしていませんし、顧問業務を増やすことも考えていません。

ほかの事務所より異質かもしれません。

電話でのやり取りは基本的にお断りしておりテキストベースでのやり取りがメインです。

税理士会や社労士会のお仕事のご依頼があってもすべてをお受けしているわけではありません。

自分がやってみたい・興味があるものを選んでお受けしていますので、大変ではありますけど時間的な余裕を保てています。

急なご依頼が入ったとしても対応がすぐできるように無理のないスケジュール管理を目指しています。

稼げることはうらやましいことではありますが、自分の体調を壊してまで仕事をしたいとは思いません。

うつ病・パニック障害を経験したからこそそう思えるのかもしれませんが。

まとめ

冒頭の社労士からは「もし同じ支部なら仕事を振ってもよかったな」と言われましたが、正直ご紹介案件は怖くてすぐにお受けできる状況ではないなと。

そもそも私の事務所の運営スタイルが異質なので、ご紹介いただいたところですぐにご納得いただけるとは限りません。

稼ぐことはたしかにうらやましいけど、それだけで判断しないように仕事をしていこうと思っています。

では。

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