インボイス制度説明会の講師をしました

先週金曜日、地元商工会主催のインボイス制度説明会の講師をさせていただきました。

(先週は税務相談員のほかこちらも担当でした)

午後から2時間、眠くなる時間だと思われたのですが参加していただいた皆様がとても熱心に聞いてくださったのでうれしくなりました。

今日はその準備の模様と、講師をした前後に考えたことについて今日は書いてみたいと思います。

当日までの準備

税理士会支部から連絡があったのが11月1日でした。

商工会担当者と打ち合わせをしたのが翌日です。

伝えていただきたいこととして、

  • インボイスってなにか
  • 結局うちの事業でインボイス制度を導入すべきなのかどうか

ということでした。

インボイスという言葉は聞いたことあるけど内容はよく分かっていない方もいる。

一方で、インボイス制度のことは理解しているつもりだけど、結局自分の事業でインボイスを登録したのがいいのかどうかが分からないということでした。

事前に商工会連合会が発行しているこちらのパンフレットをダウンロードして一読してみました。

内容がコンパクトにまとまっていて説明しやすいなと思ったので、こちらをメインに説明させていただくことにしました。

ただ冒頭「課税事業者」や「免税事業者」など消費税法特有の用語が当たり前に使われていたので、まず用語の説明をしたほうがいいかなと。

あと、パンフレットの途中に納税額の変化という事例を使ったところがあるのですが、どこを注目したらいいのかがわかりにくくなっているなと感じました。

そのため、用語の説明と納税額の変化の事例での注目点をレジュメを作成して配布することにし、担当者にその旨お伝えして了解を得ました。

その日一日でレジュメを完成させて、翌日に担当者にメールで送信させていただきました。

一部訂正などあり最終稿は1週間前にメールにて送信。

その時点で20人の参加を予定していたのに、24人のお申し込みがありさらに増えそうなので会場のキャパを考えお断りしている状況だということを知らされました。

それだけ皆様の関心が高まっているのだなと実感して、当日まで緊張した日々を過ごしました。

【事務所お知らせ】  

心がけたこと

当日心がけたことは、ゆっくりとお話したほうがいいんじゃないかなと思ったんですね。

あとはできるだけ用語を使わないこと。

解説はしましたけど、できるだけ言葉を分かりやすくしてイメージを持ってもらえるようにしました。

パンフレットを頭から読んでいくと本当にお伝えしたいポイントがぼやけるなと思ったので、事前に当日の流れを考えておきました。

  1. 自己紹介と今日やること
  2. 用語の説明をレジュメで
  3. パンフレットをざっと説明(事例部分は後半にもっていく)
  4. 休憩をはさむ
  5. 事例を検討
  6. まとめと質疑応答

午後からの2時間は非常に眠い時間だなと思ったので、前半と後半で内容を分けました。

前半で基本的なポイントをお伝えしたかったので、パンフレットをすべて説明することはしませんでした。

その際に、パンフレットの最終ページにある「理解度をチェック」の部分を参考にポイントを絞ってお伝えするように心がけました。

当日の実況中継

当日は商工会担当者の方とごあいさつをして、現状のインボイス制度の問題点について生の声をお聞きしました。

実際にインボイス制度に関心を持っていただいている方が増えてきているとのこと。

ただ、インボイスの書き方や値引きがあった場合・手数料を差引くなどがあった場合の修正インボイスや返還インボイスの書き方についても知りたいとのことでした。

今回は、インボイス制度の概要だけでいいが、今後登録事業者向けにインボイスの発行についての研修をお願いしようと思っているとのことでした。

当日は40分前に会場につきPCなどのセッティング。

会場はすぐに満席となりました。

当日の流れを説明して説明会スタート。

パンフレットとレジュメをいったり来たりして申し訳ないなと思いながらもなんとかこなしていきました。

パンフレットを一通り説明し終えた段階で時間に余裕があることが分かったので、事例もゆっくりと説明。

最後のまとめの段階で30分余ってしまいましたが、質問時間を多めに取ろうと思っていったん終了して質問対応をさせていただきました。

前日と当日夜の報道を知って考えたこと

説明会の前夜と当日の夜にインボイス制度について以下の報道がありました。

Yahoo!ニュース
...
小規模取引、インボイスなしでも控除可能へ 政府・与党が検討:朝日新聞デジタル
...

なんてリアルタイムなんだろうと思いながら見ていたのですが、なんでこんなに複雑化しようとするのか意味が分からないなと。

さらに複雑になるのは避けてほしいなと。

特に小規模事業者の負担がさらに増えてしまわないようにしてほしいし、もっと簡単にしてほしい。

現場の声をもっと聞いてほしいなと、一末端の税理士からお願いをしたいです。

昨日はこのような記事が出ていましたね。
インボイス、フリーランス消費税軽減 売上税額の2割に
インボイス、フリーランス消費税軽減 売上税額の2割に - 日本経済新聞
...

まとめ

インボイス制度の説明会の講師はいい経験になりました。

お伝えする限りは勉強する必要もありますし。

ただ報道があったように来年10月の制度導入まではっきりしない状況が続くのかなと。

しばらく動向には注目しないといけませんね。

では。

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