税務署だけが定時で帰れる現状

「公務員は平日早く帰れて、休みがあって、給与安定してていいよね!」とよく言われました。

確かに土日祝日は休みですし、給与もボーナスもありますのでその点は安心していました。

しかし、平日早く帰れるかというと一概には言えないところがあります。

公務員である税務職員は、勤務する部署で平日の忙しさや残業の有無が大きく異なります

ちなみに定時とは、通常8:30から17:00までです。

ただし、東京23区では、8:30・8:45・9:00と3つ勤務の開始時間が選べます。当然終了時間はそれぞれすれていきますが。

上位部署(国税局含む)ほど忙しく帰れない

財務省や国税庁を上位部署と捉えると、その次が国税局、一番下は税務署となります。

東京国税局管内には、東京都・神奈川県・千葉県・山梨県に84の税務署があります。

財務省や国税庁、国税局は国会対応や業務の広さなどもあり相当な忙しさと残業時間が多くなりがちです。

国会開催中や業務繁忙期は特にですが、早朝出勤して終電で帰るのが常態化するようです。

こういうところに勤務している同期たちは、朝6時に出勤して深夜2時に寝るとか言っていました。

日中も会議や書類作成・上司との対応など相当忙しいとのこと。

もちろん、毎日とはならないまでも、相当肉体的にも精神的にも強くないと勤めきれないらしいです。体調を崩されている方や休職を余儀なくされる方もいます。

最近、各省庁で残業時間の多さが問題となっていますが財務省や国税庁・国税局も同じです。

また、省庁内でも忙しい部署とそうでない部署があったりしますが、定時で帰れるところは少ないと思います。

税務署は原則定時で帰れる

最下部の税務署では、総務課など一部の部署を除き定時で帰れます。

当然確定申告の時期や税務調査の処理などで忙しくなる時期は残業時間が増えますが、通常時は17時になると片づけて帰ることができます。

早く帰宅できるので、そのあとに予定を入れることも家族団らんを楽しむこともできます。

さらに、水曜日と金曜日は残業をしない日と決まっており、早期に退庁するように促されます。

私は精神疾患があったので税務署勤務ばかりでした。

残業も禁止という決まりもあり、定時で帰ることがほとんどでした。

残業代は一切出ませんでしたが、早く帰って自宅でゆっくりできるのが唯一の救いでした。

ジムで泳いで帰ることも、おいしい食事を食べて帰ることもできましたので。

ただ、その分日中はバタバタしてました

電話対応や事務処理、調査書類の作成など。自分の席でずっといるというのはあまりありませんでしたね。

残業代が出るという矛盾

財務省や国税庁・国税局などは残業時間が長いので残業代が出ます。

もちろん全額が出ることはないですが一定時間は保証されているのかなと。

税務署勤務の職員と収入が変わってきます。

もちろん労働の対価として得ているので仕方ないのですが、残業代を得るために残業をしている職員もいたりします。

「本当に残業する意味あるの?」と。

税務署勤務の職員ほどそういう方がいました

昔は許されていたのでしょうが、今は時代遅れのような気がしますね。

業務の忙しさに差がありすぎる

部署や勤務先によって、業務の忙しさに差があります。

例えば、税務署の総務課と調査部門

総務課は職員管理や庁舎管理などの行うために忙しく定時で帰るのはまれです。一方、調査部門は税務調査と書類作成が終われば定時で帰れます。

また、例えば東京都の都心にある税務署と郊外の税務署

住んでいる人や会社の多さ、職員の人数や部門の多さなどで業務量が半分以下になったり倍以上になったりするわけです。

なるべくなら忙しくなく業務量の少ないところに異動したいという気持ちが出るのが普通かなと。

もちろん出世したいとか、大きな税務署で働きたい、給与を多くもらいたいという方もいますけど。

私の場合、郊外にある税務署に勤務していた時は、朝からしっかり仕事したら昼前に業務が終わってしまうこともありました。

逆に都心署では夕方になってもバタバタしていたりして業務ミーティングは定時後になったりすることもざらでした。

精神的にも肉体的にも疲れ方にすごく差が出ます。

早く帰れるために

どの部署でも早く帰れるように、業務を効率化したり人員を確保するなどの工夫が必要かなと。

組織として対応するのなら、残業の多い部署をサポートすべく他部署の職員を一時的に補充するとか。

無駄な仕事も多いです。書類の整理・保管に作業が必要なくらいですし、紙ベースでの決裁・印鑑文化などまだまだ効率化すべきところが山ほどあります。

人員も団塊世代の大量退職の影響で定員不足になっています。

アルバイトを確保するだけでなくて職員の確保も必要です。

退職した私からすると、仕事のできる人のところに業務が集中してしまってやる気のない職員がたくさんいるという状況を見てきました。

職員の意識が向上して、みんなで残業を組織的に少なくする方法を考えていった方がいいような気がします。

まとめ

現状は、原則として税務署に勤務した方が勤務時間は短くなります。

部署により勤務時間や業務の忙しさが大きく変わるのはモチベーションが左右されますよね。

それでも異動が毎年あるわけで、ずっとその部署ではありません。

どこの部署にいっても、一定の勤務時間で業務も平準化されるのが理想なのでしょうけど。

現実は難しいのでしょうかね。

では。

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