資格試験で足切りを避けるには

先日Twitterで「日商簿記1級」がトレンド入りしていました。

なぜなんだろうと興味があり見てみると、商業簿記がとても難しかったとのこと。

その逆に工業簿記や原価計算が簡単だったので合格点は超えているけど足切りでダメかもしれない、という内容でした。

日商簿記検定1級は足切り制度があります。

私も足切りで不合格になった経験があります。

日商簿記1級について

そもそも日商簿記検定1級は、一応4つの科目に分かれています。

  • 商業簿記
  • 会計学
  • 工業簿記
  • 原価計算

それぞれの科目ごとに25点配点がありますが、1科目でも4割未満(10点未満)があると合格点70点以上であったとしても不合格になります。

これを「足切り制度」と呼ばれたりするわけです。

ただし、日商簿記1級だけ得点調整があると言われています。

あまりに難しい科目があると、たとえ10点未満であったとしても結果的に合格している場合があります。

ただどの科目を得点調整しているのか分かりませんし精神安定面を考えるとまず10点は確保しておきたいところです。

日商簿記1級については、毎回1科目がめちゃくちゃ難しく、1科目は簡単なイメージです。

私は5回受験しましたけど、2回足切りで不合格になりました。

トータルで見て難易度は調整されている感じではありますが、いかにこの足切りを回避できるかがポイントになってきます。

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足切りを逃れるために

日商簿記1級で2回も足切りにあった経験がある私にとって、過去2回失敗したときと合格したときで作戦を変更しました。

それが功を奏した結果だと個人的には思っています。

問題に目を通すこと

商業簿記・会計学で90分、工業簿記・原価計算で90分です。

2科目ずつ問題を解くことになりますので、まず試験が始まったらいきなり問題を解くのではなく問題にざっと目を通してみてください。

印象だけでいいと思います。難しそう・簡単そうなど。

ついでに解答用紙もチェックをしておきます。

何を問われて何を解答したらいいのかわかるからです。

それから問題を解き始めます。

時間がなくなるじゃないかと思われるかもしれませんがたった数分です。

やってはいけないのは時間配分をミスすることだと思いますので。

難しい科目は後回しにする

2科目のうち、まずは簡単なほうの科目から解き始めます。

90分と時間が限られていますから、先に簡単な科目から解答を埋めていって時間を余らせる作戦です。

もし簡単なんだけど時間がかかりそうだった場合、足切りをさけるためにはいったん45分を限度に打ち切って難しい科目へ移るようにします。

難しい科目はとにかく解答できないことも多いでしょう。

その場合はまず10点をどう確保するのかを考えていきます。

問題文を読んでみて、解けそうなところから解きます。

以下は私の体験です。

合格した年は、会計学が難しかったのですが商業簿記が比較的簡単でした。

会計学は正直部分点狙いでいいやと割り切っていましたが、商業簿記は簡単とはいえ時間がかかりそうな感じでした。

商業簿記に関してはすべて解答をせず途中で会計学に移りました。この時点でまだ50分も余っていました。

会計学は10点を確保すればいいやと思っていたものの、時間的な余裕があったこともありじっくり解答することができ10点+αを取ることができました。

最後5分は商業簿記の解答をチェックすることを忘れなかったのもよかったのかなと。

「足切り科目は1科目だけ」と暗示する

これは気持ちの問題かもしれません(苦笑)。

例えば、商業簿記・会計学のうち足切りになりそうな科目は問題を解けば想定できます。

その後の工業簿記・原価計算でも同じように足切りになるような難問が出てしまうのではないかと不安になってしまいます。

ただ意外と足切りになりそうなのは1科目だけ。

ほかの科目は乗り越えられたりします。

ようは「気分を切り変えていこう」という意味です。

根性論になってしまいがちですが、意外と大事かなと思います。

以下も私の体験です。

会計学で足切りかもという不安があった私ですが、1科目だけだろうと思い気分を切り替えました。

「ダメならまた受けたらいいや、人生終わるわけじゃないし」と開き直っていました。

工業簿記・原価計算が始まると、工業簿記は簡単で10分で全部が解答できてしまうほどでした。

20点は確実だと判断して原価計算へ移りました。

原価計算は普通の難易度でしたが、70分近く時間をかけることができほぼ解答することができました。

まとめ

資格試験で足切り制度が設けられているものは多いかと思います。

税理士・社労士・公認会計士など。

意外と時間配分と気持ちの切り替えって大事だなと思いますし、問題を解く前に問題と解答用紙に目を通すというひと手間でずいぶん結果が変わってくると思っています。

いったん難しい問題は後回しにするというのも大事ですね。

では。

補足 税理士試験の合格発表

本日11月30日は税理士試験の合格発表とのことで、合格された皆様おめでとうございます。

一方で不合格となってしまった皆様、私はまず受験できただけでもいい経験をされたんだと思います。

つらい気持ちもよく分かります。

ただ来年受験されるのであれば気持ちを入れ替えて臨んでいただけたらと思います。

受験勉強って辛いですよね。

私は税務署勤務しながら受験していたので周りに理解されないことも多かったです。

でも周りに流されずに自分が受験を決めたあの時の気持ちを忘れずに、受験される方は引き続き頑張ってください。

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