昨年5月から年金相談に従事するようになりました。
年金相談は日本年金機構や社労士会連合会から委託を受けた社労士が年金事務所や街角の年金相談センターで行うものです。
この業務を行うためには研修を受講する必要があります。
年金相談をやってみたい方へ
社労士の方で年金相談をやってみたいと思われる方は、一度登録した都道府県の社労士会に確認したほうがいいかと思います。
年金相談を行うには、まず社労士会連合会主催の年金相談研修を受講する必要があるからです。
私が住む和歌山県ではこの年金相談研修を受講することになっています。
私は5日間の研修で、2日はZOOMを使ったリモート研修・残り3日間は東京での実地研修でした。
大阪でも研修があるようですが、月1回の通学で4か月程度かかるという話を聞きました。
研修では、
- 年金相談の手順や心構え
- 年金相談で使うパソコン(WM)の操作方法
- ロールプレイング
- 確認テスト
などが行われます。
年金相談に詳しい社労士や年金相談センターの元所長などが研修の講師をされています。
【事務所お知らせ】同期から情報を仕入れる
私が研修を受けたときは私を含め6名いました。
実際に東京にてお会いすることですぐに話ができる環境になりました。
研修が進んでくると不安なんですよね。
講師のみなさんが厳しいので(苦笑)。
休憩時間や昼休み・帰りに自分の所属する都道府県社労士会の話をするようになりました。
- 研修に行って来いとだけしか言われなかった
- 研修を希望していてようやく叶った
などの話を聞きつつ、この研修が終わった後どうするのかという相談まで。
研修が終わりますと、街角の年金相談センターに入ってOJT研修を受けることができます。
実際に社労士が相談している隣で見聞きしたり、実際にパソコン操作をしたりしながら慣れてきたら自分で相談対応をするというものです。
OJT研修と同時並行またはOJT研修終了後に、契約により年金事務所でのOJT研修を受けます。
和歌山県では街角の年金相談センターでのOJT研修から報酬が発生するのですが、これも都道府県の社労士会によって異なるようです。
- 研修中の間は無報酬
- 契約で街角の年金相談センターにしか入れない
- 契約で年金事務所にしか入れない
など、都道府県で年金相談に従事する社労士の数や、今現在OJT研修を受けている社労士の動向も踏まえて判断されているようです。
和歌山県は、年金相談に入る社労士が少ないこともあって研修も希望したらすぐ行くことができました。
1年たって同窓会を開催しました
研修が終わるときに「また皆さんとお話できたらいいですね」と言ったまま特に連絡を取っていませんでした。
すると、私の事務所HPを見つけた同期の方からお問い合わせメールが来たのがきっかけで同窓会を開くことができました。
私以外は関東圏にお住まいなのですが、今はZOOMでつながってお話することができます。
そこで近況報告や年金相談での苦労話や体験談をお聞きすることができましたし、社労士会の状況などもお聞きすることができました。
そこで思ったのは、社労士会によって年金相談への取り組み方が違うという現実でした。
- 年金相談員を育成したいと思っている
- 年金相談に力を入れていないような雰囲気がある
プロセスは違えど最終的にこの2つに分かれてくる印象を受けました。
幸い和歌山県は前者です。
意見交換をすることも大事だなと思っていて、今後も定期的に開催するように計画を立てているところです。
「年金相談は苦しい」のはみな一緒
都道府県の社労士会によって年金相談の位置づけが異なると書きましたが、唯一共通しているのは「年金相談は苦しい」ということ。
お客様がこれまでかけていた年金というお金を扱うので責任が重いです。
間違えやすいですし事務処理誤りも多い仕事です。
お客様との対応でクレームになることも多々あります。
みんな不安で苦しんでいます。
でも、その仕事がなければ年金を請求して受け付けて処理をしていくことができません。
相談にも乗ってもらえなくなるわけです。
大事な仕事です。
だからこそみんな苦しみがわかるというか対処法を身に着けています。
励まし合いながらやっているというのは全国共通なのかなと思います。
まとめ
今回は年金相談の研修について書いてみました。
研修全体は社労士会連合会のものですが、その後のOJT研修などは都道府県の社労士会によりますので、研修を受けたい場合はまず社労士会へご相談いただければと思います。
では。