令和5年度は年金相談の窓口が混雑する⁉

令和5年度(令和5年4月から)は年金相談の混雑が予想されています。

私も社労士として窓口で年金相談をお受けしていますが、不慣れなところもあってこれ以上あたふたしてお客様にご迷惑が掛からないように努力はしたいところです。

ではなぜそもそも混雑が予想されるのかについて書いてみようと思います。

老齢年金の支給開始年齢

老齢年金とは、一般的に老齢基礎年金と老齢厚生年金のことで、老齢基礎年金は20歳から60歳までの国民年金部分を、老齢厚生年金は働いている期間の厚生年金部分です。

老齢年金は基本的に65歳から支給が開始されるのですが、厚生年金の部分については一部早めに支給が開始されます。

これを「特別支給の老齢厚生年金」と呼んだりするわけですが、生年月日により支給開始時期が決まっています。

厚生年金もいずれは65歳からの支給になる予定なので徐々に年齢を引き上げて行っている状況です。

以下、日本年金機構にあったデータです。

令和5年度はこの赤枠で囲っている部分になりますので、男性と女性・そして坑内員・船員すべての支給開始が考えられるわけです。

ちなみに前回3つが重なったのは令和2年度ですから3年ぶりとなります。

【事務所お知らせ】  

年金請求書を書く説明から

今回支給が始まる方向けに、誕生月の3か月前に日本年金機構などから年金請求書が届きます。

この年金請求書に必要事項を記入して、誕生日の前日以降に提出をします。

この場合、戸籍謄本や住民票など添付書類が必要になるわけですが、この請求書の記入が難しい。

一方的に送られてきた年金請求書ですし「文字ばかりでよく分からないよ」となるわけです。

また、今後の年金の受取の見込額も併せて聞きたいこともあるでしょう。

そうなると年金事務所や街角の年金相談センターに予約をし窓口にお越しいただき年金相談の面談をしていただくことになります。

当日の流れは、

  • 事前にご準備いただいた添付書類のチェック
  • 年金請求書の記入チェック(記入できていない方はその場で記入をご案内)
  • 今後の年金の支給見込み額や年金に関するご相談
  • 今後の流れと説明事項の確認

となるのが一般的です。時間は45分程度と決まっています。

年金請求書は事前に書いてきていただくのが理想ですけど、半分程度の方は一から書いていただいています。

そうなると相談をお受けできる時間が限られてきてしまいます。

年金請求書自体はその場でというよりは事前にある程度書いてきていただいたほうがいいかなと思います。

この窓口混雑の原因となるのが年金請求書の記入になります。

混雑を避けるには

令和5年度は多くのお客様の窓口相談のご予約が入る予定になっています。

年金相談では老齢年金だけではなく障害年金や遺族年金などのご相談をお受けするわけです。

老齢年金は事前に年金請求書をお送りしていますが、障害年金や遺族年金はその場で書いていただいてご請求いただくことが一般的です。

どうしても障害・遺族のほうが時間がかかってしまうわけです。

混雑を避けるためにできるだけやっていただきたいこととして、

●送られてきた年金請求書をある程度書いておき窓口ではチェックを受けるくらいにしておく
●添付書類の準備を忘れずに
●年金相談の予約はお早めに

ということでしょうか。

特に相談予約に関しては、コロナの関係もあり事前のご予約が必須になっています。

さらに混雑が予想されるため、電話でのご予約になると電話がつながらない場合もあるのかなと(今でもなかなか電話がつながらないようです)。

できるだけネットでの相談予約をおススメしたいところです。

老齢年金の支給が開始されるのは誕生日の前日が属する月の翌月分からです。

実際処理に3か月程度かかるので、請求してすぐ年金が振り込まれてくるわけではありません。

ただ、余裕を持って準備をいただくに越したことはありません。

誕生日の3か月前に年金請求書が届くわけですから、お手元に届く説明資料に目を通していただくことも大事かなと思います。

もし疑問点や不明点があればご予約いただいたときに合わせて確認されることをおススメします。

まとめ

令和5年度の年金相談の窓口はかなり忙しくなると言われています。

私自身せかされるのが嫌なタイプなので正直仕事自体は向いていないのかなと。

せっかく時間を取っていただいてご相談に来ていただいているのに、前後のお客様のことを気にしながら対応しなければならないのはかなりおかしな現象ですよね。

もちろん、窓口に行けば無料ですけど社労士に代理で提出していただくことも当然できます。

ただし有料にはなってしまうとは思いますけどね。

4月以降、私は一体どうなってしまうのでしょうか。

では。

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