前回は、事務所所長税理士について書きましたが、
今回はその所長を支える会社・個人事業主担当の税理士や、税理士資格をまだ持っていない担当事務員について書きたいと思います。
普段、税務調査や内部事務で比較的大きい事務所ですと一番接する機会の多い方たちです。
すごく真面目な対応をしてくださる方がいる反面、ビックリするような対応をされた方もいました。
反面教師じゃないですけど、こうはならないぞと思う方もいましたね。
ここでは、特に印象的だった方について書いてみたいと思います。
所長税理士がいなくなったとたん態度が急変した事務員
ある税務調査の初日、比較的大きな会社だったためか、所長税理士と担当事務員が来られておりました。
こちらも上司と2人で調査させていただいていたので、所長税理士は挨拶しに来られたようでした。
所長税理士は、「あと1科目で税理士になれるのに10年連続不合格なんですよ~。もう残念なやつで。」と事務員を紹介し、その事務員も苦笑い。
事務員は大人しい感じの方で静かに話を聞いておられました。
会社の状況などは事務員が把握しているのでと、初日の午前中で所長税理士は席を外されました。
午後から本格的に調査が始まったのですが、事務員は急に私を見て態度が急変。
「税務職員は勉強不足の方ばかりですから。」と言ったのです。
私もちょっとムッとしてしまいましたが、調査中も小ばかにされ続けました。
「そんなことも知らないのですか~。」「説明しましたよね~。」と。
午前中まで椅子にきちんと座っていた事務員は、午後は椅子に寄りかかるような横柄な態度で、あまりの変わりようにビックリしたのを覚えています。
私の知識のなさもさらにその事務員をイラつかせたようでした。
調査も終盤。修正事項があったので連絡して修正申告書のすり合わせをしようとしたところ、その事務員からなかなか折り返しの連絡はありませんでした。
完全にバカにされていると思いましたね。
ただ、後日その事務員から送られてきた修正申告書の下書きはたくさん間違っておられましたが。。。
所長税理士もこのような事務員の対応は近くで見ていないのでしょう。
担当先の法人は、横柄な態度の事務員を許していたのでしょうか。
担当事務員の行動もチェックしなければならないのかと思うと、人を雇うことは大変だなと思ってしまいました。
すごく親切で対応の早い担当ママ税理士
これも税務調査でのこと。担当は女性の税理士でした。
小さいお子様がいらっしゃるそうで立会い大変そうだなと思っていました。
しかし、税理士は訪問した会社の状況もきちんと把握されており、とにかく会社の代表者や経理の方もきちんと対応していただきました。
質問してもすぐメモを取っていただき、次の日の調査で回答をいただきました。
修正事項をすり合わせをしたところ、すぐ修正案が送られてきたりしましたので、上司に「この税理士の仕事態度は見習いなさい。」と言われました。
時には笑顔で対応され、会社の方も「この税理士だから安心なんです。」と言っているのが印象的でした。
本来、税務署にも会社にも中立の立場で税理士は本来いるべきだとは思うのですが、
お客様がいてお金をもらっている以上、お客様寄りにならざるを得ないのは仕方ないのかなと思います。
しかし、その両方から信頼される税理士って実はすごい税理士なのかなと思ったりしますね。
後日、その担当税理士と、別の出張先からの帰り道にばったりお会いしました。
覚えてくださっていたようでわざわざご挨拶してくださり感激しました。
まとめ
前回と今回で、出会った税理士や事務員の方について書きました。
私は税務調査で会社はもちろん、税理士や事務員から教えてもらうこともたくさんありました。
自分で税務関係のハンドブックを持参している方、パソコンですぐ確認したりメモされる方。
会社や個人事業主の方は、なるべく税務調査は長引かせたくないはずです。
税務署も早く対応していただけた方が事務処理も進みます。
とにかく双方にとって対応が早く丁寧にできるかだと思います。
私も見習わなきゃならない点があります。
では。
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